★政治家の会食が昨今の話題である。
昨日は政治評論家の田崎史郎さんのこんな記事が流れた。
記事を読んでみると、
政治は人間が動かしています。そして人間を動かすのは感情です。
他人の感情を、自分にプラスになるように育む。それが政治家にとっては大事な仕事になるのです。
食事を重ねることで人間関係を築いていく。
長い時間を一緒に過ごせることが大きい。
などと、このように言っておられて
『政治家の会食』についてどちらかと言えば肯定的なスタンスなのである。
★ 確かに、世の中のいろんな物事を実現していくためには、
正規の会議などだけでは、なかなか上手くいかない面があるのは、
私自身もそう思う。
会議などで『綺麗ごと』を言うだけでは、
『会議は踊る』けれどもなかなか『ものごとが実現しない』のも事実のような気がする。
と言って『高級料亭での会食』など、
一般の人たちにとってはまさに『高嶺の花』なのだが、
それに代わるものとして『雑談』があると思う。
私自身の現役時代を振り返ってみて、
『会食』もやらなかったとは言わぬが、
交際費は自由に使える環境にはあったのだが、あまり会食に熱心ではなかったのは、
家が三木で自分のクルマ通勤だったから、
会食しても『酒が飲めなかった』のが一つ理由なのである。
特に地元の明石では会食をしても『酒を飲まなかった』ものだから
『酒が飲めない』と思っている人も多かった。
ただ、『昼間の雑談』は本当によくやったと思っている。
『会議で物事を検討』した時間よりは、間違いなく『雑談の時間』の方が多かった。
『雑談で物事を決める』のではなく『物事を決める要素』を『雑談で導き出す』ことは多かったと思う。
部下の意見なども『会議の席』などでは出ない発想が『雑談』では飛び出すし、
部下の本音を知るには雑談が一番いいと意識的にそう思っていた。
★そういう意味では『政治家の会食』も議事録などはない『雑談の世界』だろうから、
確かに『田崎史郎』さんの仰ることも解らぬではないのだが、
どうも一人10万円に近い金がかかる『高級料亭での会食』はもう一つだなとは思うが、
政治の世界は『金が掛る』ことになっているので致し方ないのかも知れない。
今回アメリカ大統領バイデンさんと と 菅総理の会談があるようだが、
この会談で動く人たちが90人もいるという。
大統領と総理の会談だからこうなるのかも知れぬが、
一体、どれくらいの金が掛るのだろう?
『高級料亭での会食』よりは掛ることは間違いない。
『政治の世界』と言うのは、ちょっと普通では考えられない『別世界』なのかも知れない。
★ ただ、同じ政治の世界でも、大阪は橋下徹さん以降、
ちょっとそのスタイルが変わったような気がする。
間違いなく『高級料亭政治』などはないのだと思うし、
今の吉本洋文知事もいつもテレビには背広ではなく、
こんな事務服で現れるのは好感が持てる。
中央の国会議員たちも、こんなスタンスになればいいのにと思っている。