比叡山と京の七夕
暑い日が続いています。夏だから当然。夏らしいとも言えます。
暑さが厳しいからというわけでもないけど、思い立って比叡山に
登ってきました。山も暑くて避暑にはなりませんでした。
以前は2013年1月の雪の日に上がっているので、ほぼ2年半ぶりでした。
バスで山頂に降り立ったのですが、琵琶湖の下界の方はガスが
かかったようにボンヤリとしか見えません。視界が良くない。
あるいは湖水が太陽光によって熱せられて蒸発していて、そのために
薄ボンヤリとしか見えないのかも知れません。
大講堂と根本中堂。三枚目は2年半前の雪の大講堂。
ケーブル駅から見た「鳰の海」です。「鳰の海」とは琵琶湖の別称。
一隅を照らす
比叡山には慈鎮和尚がいました。(慈鎮)とは慈円僧正が死後に追贈された謚号です。
西行は親しかった慈円を訪ねて、比叡山無堂寺で歌を詠んでいます。
いとどいかに山を出でじとおもふらむ心の月を獨すまして
(西行歌)(岩波文庫山家集181P雑歌・新潮欠番・続後撰集)
ほのぼのと近江のうみをこぐ舟のあとなきかたにゆく心かな
(慈鎮僧正歌)(岩波文庫山家集278P補遺・異本拾玉集)
鳰てるやなぎたる朝に見渡せばこぎゆくあとの波だにもなし
(慈鎮僧正歌)(岩波文庫山家集278P補遺・異本拾玉集)
下は比叡山での花たち。
バスで街中に戻り、「京の七夕」をざっと見ました。
当日の夕日。河原町御池から撮影。
20時頃に帰宅。窓を閉め切っていた室内は熱がこもっていました。
まだしばらくは室内でこんな気温が続きます。
かくして、なんとか非日常の1日が楽しめました。