昨日は予定通り昼から植物園。午後3時頃にはちょっと強い降雨。
園内で雨宿。送り火はどうなることかと気に病みましたが、以後は
降ったり止んだりの天気。
そういえば昨年は雨が強くて送り火は見ていないと思います。
植物園を5時に出てから「妙法」や「舟型」の火床近くに行って
下見。電柱や電線、民家や木立などが結構あり、それらが
送り火を遮るのですが、雨が本格的に降る可能性も考えて、
雨宿りできる場所や帰りの電車の利便性の良い「妙」の字の
前で見ました。
「宝ヶ池自動車教習所」の敷地を開放していたので、敷地内に
入って見物。人は100人ほどはいたでしょうか?。
鴨川の合流点などからみると少ないです。
送り火はわずか10分ほどのイベントですが精霊を送る行事ですし、
良い物だと思います。
画像の「妙」の「少」の下側部分が切れているのは、木立に
遮られて見えなかったためです。
「法」の字もすく近くなのですが、角度が悪くて全く見えません。
「舟型」も上半分しか見えなくて撮りませんでした。
来年は条件が合えば広沢の池に行こうと思います。
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くれなゐの色なりながら蓼の穂のからしや人のめにもたてぬは
(岩波文庫山家集53P夏歌・新潮1016番・
西行上人集・山家心中集)
蓬生のさることなれや庭の面にからすあふぎのなぞしげるらむ
(岩波文庫山家集53P夏歌・新潮1017番・夫木抄)
夕立のはるれば月ぞやどりける玉ゆりすうる蓮のうき葉に
(岩波文庫山家集51P夏歌・新潮249番・
西行上人集・山家心中集・夫木抄)
はまゆふに君がちとせの重なれば世に絶ゆまじき和歌の浦波
(岩波文庫山家集239P聞書集103番)
濱木綿にかさなる年ぞあはれなるわかの浦波よにたえずとも
(岩波文庫山家集239P聞書集104番)(尺阿歌)
サクラタデの花が開いていました。でも殆ど蕾でした。
「からすあふぎ」はヒオウギの古名です。
西行に蓮の歌は多いけど、ほとんどが釈教歌で、仏教の教えを言うために
歌の形を借りて詠んでいて、そういう作為性が強いことにより、
あまり響いて来ない気がします。
ハマオモト(ハマユウ)は伊勢から俊成に贈ったもので、根付きの状態で
贈ったものだろうけど、現在のように宅配便も無いのだし、
どのような梱包で、どのような方法で送ったのでしょうね。
官製の「駅」や「伝馬」に託したか(個人の荷物を託せるのか)、
それとも都に行く知己に託したのか・・・?謎ですね。
カノコユリの画像も一枚。