緩慢ながら季節は移ろい、日ごとに春めいてくる日常。
陽気に誘われたわけではないのだが、春の花たちを求めて
植物園に行く。
今年4度目の植物園。
考えてみるまでもなく、頻繁に植物園に行くなんていうことは
情けないことかもしれない。ホームページ用に撮影しに行くという理由はあるのだが。
ともあれ「早春の草花展」第二弾ということで、それを楽しみに行く。
それ以外は植物園といえども花はまだまだである。
梅は早咲きの樹は満開であるが、遅いのはこれからである。
桜ももちろん「枯れ枝ほきほき折るによし」という感じだ。
ただし桜というのも夏期以外は花を見られるので、山桜や
ソメイヨシノの話。今回も河津桜などが咲いていたが桜は一枚のみ撮影。
それにしても咲いた梅の木は折り取るのが礼儀でもあったのに、
いつの時代から折ってはダメになったのだろう?
現在では器物損壊で犯罪に相当するというのも時代のなせる業だろう。
植物園から京大に行く。イヌノフグリ撮影のためである。なんとか発見。
もう5年は通っているのだが、絶滅危惧種のこの花をいつまで見ることができるのか、
心もとない限りだ。京都でも自生地は極端に少ないようだ。
なんでも、風や鳥によって受粉がなされるというよりも、アリが媒介するらしい。
もともと繁殖力が弱いのに、それではこの先、花を見ることができるかどうか。
外来種のオオイヌノフグリの半分以下の大きさ。ブルーではなくてピンク色である。
イヌノフグリ類はこれまでゴマノハグサ科であったが、オオバコ科に変わったという
ことなので、それに習う。
以後は御苑。御苑には今はまだ梅くらいしかないが、すぐにハナモモ、
モクレン、ユキヤナギ、そして桜と開花する。
楽しみではあるのだが・・・。
4日には紅枝垂れ梅を見たくて城南宮。
どこからこんなに人が蝟集するのか、超満員である。「曲水の宴」の日などよりは
はるかに人が多い。
城南宮にしてもたくさんの人々に見られる以上は管理に
力が入ると思う。あの景観は宝物に等しいし、頑張ってほしいものです。
下はOnedriveです。
170305植物園
170304城南宮