もうかなりの長い年数を、春の桜、秋の紅葉の撮影に
出かけている。私の高齢化と共に、いささか疲れを覚えもするので、
まるで約束事、勤め人のようなおかしな義務感で続けてきた年中行事も、
はてさて今年はどうしたものかと思案中でもある。
植物などに関心を持ち続けることが良くはないという思いもある。
でも春の桜の開花を聞けば、気もそぞろになっている
自分を発見する。これはこれで困ったことでもある。
三週間ぶりで桃山駅の寒桜と淀緑地の河津桜を見に行く。
寒桜は満開。美しく豪勢に咲ききっている。素晴らしい。
見ることのできる事が至福でもある。メジロも良いアクセントだ。
駅にはこの一本だけしかないのだが、この樹も10年近くは撮影に
来ているはずだ。それだけに愛着も覚えている。
桃山から御香宮神社に行き、以後は京阪に乗り換えて淀駅まで。
河津桜はまずまず見られて良いのだが、全体で言えば三分咲き程度かな。
これから時を経ずして、たくさんある河津桜の木のすべてが花盛りを迎える。
それはまだ10日程度はかかりそうだ。でも私はもう良いという気もしているので、
今年はもう行かないつもりである。
最後には近鉄を利用して竹田駅から城南宮まで歩いて往復。
城南宮は久しぶりである。とはいえ1年ぶりだ。
枝垂れ梅は咲きそろっていて、ちょうど見ごろでもある。
花盛りの梅を堪能する。
かくして私のこの一日が終わる。
たくさん歩いたというわけでもないのだが、花に酔ったのか、
心地よい疲れを感じたままに帰路につく。
この日の画像は例によって一番上から入ってください。