190514愛宕念仏寺ほか
全国愛宕神社の総本社である愛宕山の登り口である清滝の手前に
愛宕念仏寺がある。「愛宕」はこの場合は「おたぎ」と読む。
はるか昔に京都には紀伊郡や愛宕郡があった。愛宕郡の場合は「おたぎ」と読み、
八坂や加茂などの京都盆地の東北部分を占める郡名であった。
愛宕念仏寺も大正時代末期までは東山区弓矢町にあり松原通りに面していた。
大正の末に松原警察署の建立に寺地をさいて寺領が乏しくなり、それが原因で
現在地に移転したという。愛宕念仏寺の寺名はもともとからの寺名であり、
東山から移転した今も変わらない。ゆえに「愛宕」は「おたぎ」と読むという。
小さな境内には苔むした羅漢が林立している。なんでも信者や参拝者が作ったと
いう記述をどこかで散見した記憶がある。
ついでに言うなら、すぐそばの清滝トンネルも鉄道のトンネルであった。
今では、あすこに汽車が走っていたなどとは想像もできないだろうけど、
愛宕山は避暑地やスキー場もあって、歓楽地ともいえる所であった。
清滝からは山頂近くまでケーブルがあり、下駄履きでも山頂まで行けたそうである。
汽車が走り出したのは愛宕念仏寺が移転してからほどなくであり、あのあたりの環境も
現在とは大きく異なっていただろうと思う。
それはさておき、愛宕念仏寺には撮影会として行った。
これまでには一人でもよく行く所でもあると言える。50歳ころには愛宕山登山も
よくしていたので、その帰りに立ち寄ることも多かった。
今回はムラサキ科の「ミズタビラコ」の群生があって非常に驚いた。新発見である。
私にとっては衝撃的な発見であった。それだけで今の季節に行っただけの価値はある。
下は愛宕念仏寺での撮影。
昼頃からは会員の方々と別れて他の花を見に行く。
オオバオオヤマレンゲやヤマシャクヤクもできたら見たいものだとは思っていたのだが、
先にギンリョウソウを見に行く。
なんとか見ることはできたが、花は咲いたら朽ちるものだ。以前に見た形状のままに
残っているわけではない。今回はわずかに二株のみ残ってはいたが・・・
この日の画像は下にあります。よろしければ御覧願います。
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