CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ストーンズのライブ盤

2021年04月18日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの英デッカと契約における最終アルバムはライブ盤、Get Yer Ya Ya’s Out!

ディランの曲の一節に宝石と双眼鏡を首にかけたラバ(Mule)とあり、それにインスパイヤーされたのかネックレス、双眼鏡に楽器を首にかけたロバ(Donkey)が!

1969年のマジソン・スクェア・ガーデンでのライブを収録したもので、ミック・テイラーが参加し、ピアノには6人目のストーンズと言われたイアン・スチュワートが。

通常契約が終了間際のアルバムといえばミュージシャンのモチベーションも落ち、やっつけ仕事のスタジオ・アルバムか少々気の抜けたライブ・アルバムで締めとなる場合が多いが、これは熱気あふれる演奏が収録された本物。

70年代のライブ・アルバムといえば、LPでいえばコンサートの模様を出来るだけカバーしようと2枚組で発売される形が多いが、時に冗長さを感じることもある。

このアルバムは、LP1枚での編集のためファンならばあれもこれもライブで聴いてみたいって曲は残念ながら割愛されているが、ストーンズ全体の魅力を示すツボは外さずキッチリ押さえた選曲で悪くない。

またスタジオでオーバー・ダブも施されたようだが、そんなの関係ない!

楽しく聴ければ、それで良し。

LPをターン・テーブルに乗せればあっと言う間に終了、時の流れが非常に速く感じるアルバムだと個人的に思う。


ちょっと古いストーンズでも

2021年03月22日 | ROLLING STONES関連

1965年に出たストーンズの3枚目のアメリカ編集盤、The Rolling Stones, Now!

まだ自作曲が少なくアメリカ仕込みのRBのカバーがほとんどだけれど、英国のポップなビート・バンドらしく泥臭さ薄め仕込みで全編サクッと聴けてしまう。

中々よろし〜

この頃のストーンズはまだまだ進化の途中。

まあ、本場物のブルースやRBを堪能したい方々にはシカゴの大御所でもって事で。

2002年のSACD、シングル・ヒットしたHeart Of Stone他2曲を除いてモノ音源の編集。

 


2ヶ月遅れの追悼

2020年09月08日 | ROLLING STONES関連

暑かった夏も終わりに近づいていて、ふとカレンダーをみると9月も早第1週を過ぎてしまった。

記憶をなくしてしまいそうなぐらいの暑さの連続で、ストーンズのブライアンが死体で発見されたのは確か51年前の7月頃だったっけと今頃ふと思い出す。

その頃は小学生で、ストーンズなんて全く知らなくて、小学生に人気があったのはテレビでよく見たコメディ仕立てのモンキーズ。

しかしステレオ・セットが我が家に到着すると、興味の対象はモンキーズがビートルズやS&Gなどに入れ替わり、贔屓のバンドが新譜を出すとこずかい日にはウキウキしていた。

当時、ストーンズは不良が聴くなんて言われていた時代で、実際に聴いてみたのはかなり後になってから。

それ故ブライアンが何者かは全く知らなかった。

後追いでストーンズを聴いていくと、バンドの中心的存在なのに作詞作曲に全くかかわらず、またメンバーとの様々な確執があった事からバンドから首を言い渡されたなどの話を聞かされると既に故人ではあるのに何故か気になる存在だった。

その記憶を今更ながら呼び起こすには、彼が在籍したストーンズの60年代後半の代表作を集めたコレ。

1969年に発表された、Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)。



アルバムにジャケットの内側にひっそりと記載されている。

ブライアン・ジョーンズ(1941−1969)

これを見たなら、俺を思い出してくれ

そして心に留めておいて

言いたい奴らには言わしておけ

ただ、きみが思った様に俺のこと語ってくれりゃいい

 

やっぱり、巷で伝え聞かされたていた話と事実はちょっと違っていたのかな?

(2014年にABKCOより再発されたアメリカ盤。)

レコードは無色透明盤、聴かずとも何となく瑞々しさが感じられるのが不思議...

これってプラシーボ効果?


モノ・トーンの世界 その3

2020年07月29日 | ROLLING STONES関連

もちろんストーンズにもあります。

1965年の夏、収録された 楽曲だけでなくモールス信号を各メンバーの身体で表現したジャケにもポップさ表現したビートルズのアルバム、Helpに遅れること約一ヶ月、ついにストーンズのニュー・アルバム、Out Of Our Headが登場。

(Out Of Our Head UK盤)

頑固にも英盤にはシングルで発売された大ヒット曲、サティスファクションは収録されず、大半はアメリカ録音のR&B系、さらにジャケはモノクロ。

ビートルズのそれと比べて非常に対照的な内容で、少々泥臭イメージかな?

発売から55年経って聴いてみる。

泥臭いイメージ皆無、ストーンズらしいクールなモノ・トーン。

(2010年、ABKCOから出た再発盤ボックスの1枚でオリジナルの真っ赤なデッカ・レーベルとは色合いが違うけど、どこか懐かしい。UK盤は通常シングルは収録しない設定だが、アメリカで独自に先行シングル・カットされたHeart Of Stoneが収録されている。)


ストーンズのライブ

2020年07月06日 | ROLLING STONES関連

ABKCO/DECCA時代に2枚公式ライブ盤が発売された。

そしてストーンズ・レーベル設立後、初のライブ盤として1977年世に出たのがLove You Live。

(ご存知アンディーさんによるプリミティブ・タッチのなぞり描きがこれまたポップ!)

過去の代表曲とストーンズのルーツとなるR&Bのカバーを2枚のレコードに収録したアーカイブ的な内容の代物である。

演奏がスカスカだとかちょっと雑っぽいなんておっしゃる方々もいるかもしれないが、彼らのコンサートに行くことのできない者にとっては大変重要なアルバムだった。

もしこれを聴いていて何となくだる〜くなったら、体のどこかをひと噛みすればお目々がパッチリ!

そうタイトル通り、生きたやつが好みって事。

1987年にCBSより再発された米盤です。


渋滞のお供に

2020年04月28日 | ROLLING STONES関連

現在テレワーク中ではあるが、明日から飛び石連休がスタートするので、それまでテレワーク中に溜まった事務所での仕事を処理するため本日は出社することとなった。

とは言え、まだまだコロナ・ウイルスの感染者が数多く出ている昨今、電車での通勤はなんとなく心配ってことで車で出かけることにした。

朝の渋滞に巻き込まれないよう、6時を少し回った頃にいざ出勤。

自分では結構早い時刻だと思ったが幹線道路に出ると電光掲示板にはすでに2キロの渋滞の表示が!

どうも皆さん同じ様な考えの様で…

と言うことで、まったりドライブのお供にとCDを持参、通勤の車の中で聴いたのがストーンズの、1973年のGoats Head Soup(山羊の頭のスープ)

(1986年のアメリカ盤初CD化はソニーが親方のコロンビア・レーベルから出た。コロンビアと言えばサイモンとガーファンクルやシカゴなどのイメージが強くってなんだか不思議な気分。それまでアメリカではローリング・ストーンズ・レーベルのLPはワーナーが配給していた)

(いつものメンツ)

全米及び全英チャートでそれぞれ1位を獲得するも、前作の“メイン・ストリートのならず者”と比較するとストーンズらしいパンチに欠けると言うかぼんやり感が漂っている様で少々評価は低いそうな。

ひねくれ者の私なんかは、Dancing With Mr.Dなる暗いムードの曲とかスロー・バラードのComing Down Again、Angie、WinterとかCan You Hear The Musicなんか朝の渋滞に巻き込まれた時にはじっくり鑑賞すると、ウヒャ〜、中々よろし〜となる。

(Dancing With Mr.Dの雰囲気ムンムンのおどろおどろしい山羊の頭のごった煮、精つきまっせ〜)

しかし2キロ渋滞で車はノロノロ、信号待ちで今度はいけると思って車を前にヨチヨチ進めるもその手前で信号が赤、そんな時ノリノリのアップ・テンポのロックだとガックリ。

渋滞のお供にいかがっすか〜?


ストーンズ御一行様の御成り〜

2020年04月26日 | ROLLING STONES関連

本日は暇潰しにと、ストーンズの1989年のコンピ盤、Singles Collection-The London Yearsなるものを取り出す。

ロンドン・レーベル時代、即ちストーンズが自身のレーベルを立ち上げるまでに所属していたABKCO社所属時代にUKとUSAで発売された シングルの殆どが収録されているとのこと。

このコンピ盤の売りは、ロンドン時代末期録音の9曲以外はモノ音源での収録となっている。もちろん60年代の初め頃といえば、ステレオ録音の場合4トラックで左右泣き別れのミキシングになることが多く、それだとストーンズのパワーが削がれるとので、スピーカー真ん中あたりからドーンと一直線に放たれるサウンドでの収録は大歓迎である。

しかしトータル58曲で収録時間は約186分と非常に長く、全部を聴き通すのには結構骨が折れた。

(所有しているのは2007年再発の日本盤CD3枚組、オリジナルのレコードとなると4枚組ボックスで、レコードを交換したり裏返したりするのが結構面倒で、こんな時はCDでよかった〜と思う)

とは言え、お上の御触れによる外出自粛中の身だからこそなせる技、久々にストーンズ堪能しました。

来週から始まる連休も同様にロック漬けとなること間違いなし。

ビートルズ・シングル祭り、それともマイク・オールドフィールドのチューブラ・ベルズ耐久リスニング(同じものを飽きるまで何回も聴く)でも開催しようかしらん。


年末の暇つぶし、その5

2019年12月21日 | ROLLING STONES関連

ストーンズの英米日間のアルバム編集合戦は1967年前半に出たBetween The Buttonsを最後に一応収束する事になる。 

日本盤はアメリカ盤と少し異なる収録曲の英盤仕様で発売され、表ジャケのデザインは日本盤だけアルバムタイトルとバンド名の表記がデカデカと。

 

 

(ストーンズの面々には全く場違いに映るゴルフ場でのフォト・セッション)

同年末に出たTheir Satanic Majesties Request世界統一規格のアルバムが出てこの手の混乱は治るかにみえたものの、そうは問屋が卸さない。

 

ストーンズの場合はベスト・アルバムに関しては自由度が高くそれ以降も各国で独自編集され多くの種類が出されたのである。 

ビートルズの現役時代は、サージャント・ペパーズ以降はアメリカ編集のマジカル・ミステリー・ツアーが後年オリジナル盤として認識されたこともあって、発売形態はベスト盤も含めて割と統一があった。ただし、アメリカ編集のヘイジュードは禁じ手破りだった様な… 

それでは代表的な各ベスト盤でも眺めてみよう〜

ストーンズ最初のベストアルバム、Big Hits(High Tide And Green Grass)。アメリカでは66年3月に発売、イギリスでは66年11月にジャケ違いかつ収録曲も変更されて発売。

日本でも英盤の収録曲で発売されたが、表ジャケのデザインは英盤だけど裏はアメリカ盤を採用するサービス度は満点。

(英盤の表ジャケ・デザインを使用) 

(裏はアメリカ盤の表ジャケ・デザインを使用) 

しかしそれよりも先の同年の8月にザ・ローリング・ストーンズ・ゴールデン・アルバムなる日本独自編集のベスト盤が発売された。

(ブライアンのティアドロップ型ヴォックス・マークIVがユニーク) 

(アメリカ編集のFlowersが1967年7月に突如登場!)

(これが当時ロンドンでの最先端のファッション?)


(1969年に出たブライアン追悼のベスト・アルバム、Through The Past, Darkly。ジャケのデザインは英米日共通、しかしアメリカ盤は選曲が少し異なる)

これ以外にも各国でベスト盤がバンバン発売され、日本でもファンによるリクエストを参考に制作されたアルバムもあるみたい。

 

てな事で、程度の良い初回帯付き盤のレコード収集の完クリ目指すコレクターにとっては中々ハードルの高い作業となり、大量の諭吉さん緊急出動になるのは間違いない。


年末の暇つぶし、その4

2019年12月19日 | ROLLING STONES関連

ビートルズの初期の日本盤は東芝音工が販売の窓口独自にオデオン・レーベルを立ち上げ英パーロフォンや米キャピトルとは異なった独自の編集で売り出された。 

特に、デビュー・アルバムのMeet The Beatles、Second AlbumとNo.5はジャケ表の写真はキャピトル盤のそれを使っていたものの、選曲は日本独自とかなり攻めたし、レトロチックなハード・デイズ・ナイトのジャケも個性が感じられコレクターを喜ばせることに。 

しかしストーンズの場合は英米日独自の編集盤が巷に入り乱れさらに複雑なことになっていた。

アメリカ編集第4弾のアルバム、Out Of Our Headsは1965年の7月にロンドン・レーベルから発売。


オリジナル英盤のOut Of Our Headsは1965年の9月に発売された。


一方日本では、アメリカ編集盤に準拠した4枚目のアルバム、ステレオ・ザ・ローリング・ストーンズ 第4集(副題はアウト・オブ・アワーヘッズ) が1966年なって登場。

日本盤の場合は、ジャケに使用された写真が英米盤より結構優等生ぶったポートレイトが使用されたのが印象的だった。収録曲はアメリカ盤と同じ12曲だが曲順は少し異なり、大ヒット・シングル、Satisfactionがアルバムのオープナーに採用されているのがいかにも日本編集らしさと言うか... 


さらにアメリカでは第5弾としてアルバム、December's Childrenが1965年11月に出たが、そのアルバムに関連する日本盤は発売されなかった。

 

そして1966年4月英編集のアルバム、Aftermathが発売された。

 


続いて1966年6月アメリカ編集の第6弾としてアルバム、Aftermathも発売。


 

真打の日本盤の5枚目のアルバムは、ステレオ・ザ・ローリング・ストーンズ 第5集(副題はアフターマス、余波) が登場したのだが、このアルバム、アメリカ編集のアルバム、Aftermathではなく不思議なことに英盤のAftermathと同じ曲目を採用し1966年7月に発売された。

 

ハッキリ言ってもう何が何だかという不規則な編集スタイルが各国で取られたので、当時のファンも一体どれのアルバムを買えば良いのか混乱したのではないかと…

 


年末の暇つぶし、その3

2019年12月16日 | ROLLING STONES関連

第二弾のアルバム、12x5からわずか5ヶ月のインターバルで3枚目のアルバム、The Rolling Stones,Now!!が1965年の2月にロンドン・レーベルから発売。

 

まだR&Bのカバー曲が12曲中7曲とアルバムの半分以上を占めるのであるが、このアルバムからシングルカットされたジャガー・リチャードのオリジナル、Heart Of Stoneはそこそこヒットしストーンズのオリジナリティーが徐々に現れて来たというところであろう。 

一方日本では、アメリカ編集盤に準拠したサード・アルバム、The Rolling Stones, Vol.3が登場。即ち収録曲はアメリカ盤と同じ12曲で曲順も同じ。

 

 (タイトルは単にTHE ROLLING STONES Vol.3で帯には注目の最新アルバムはこれだぁ 〜!!と記載された) 

でもやっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。 

今回はストーンズのメンバーのガール・フレンド事情なる記事がライナーに。

女性週刊誌のゴシップ記事の様な内容に驚く。 

ただ60年代当時と言えば海外旅行は金持ちが利用するだけで、一般的には海外の情報は雑誌やテレビのニュースぐらいでしか知り得ない。 

若い女性ファンの関心を掴むには、音圧がどうとか使用ギターのモデルがこうとかではなく、バンド・メンバーに関するこの手の情報を書き込むことが必須であったと容易に考えられる。

 

ビルとチャーリーは既婚。

ミックのガールフレンドの正体は秘書、ブライアンのガール・フレンドはモデル。そして、ケイス、否!キース・リチャードもソフィア・ローレン似のどこかのお嬢さんと付き合っているらしいとの事。

まあ、はっきり言ってどうでもいいって気はするのだが...


年末の暇つぶし、その2

2019年12月15日 | ROLLING STONES関連

1964年の5月の末日アメリカでデビュー・アルバム出てから5ヶ月足らずの10月に第二弾のアルバム、12x5がロンドン・レーベルから発売。

 

鉄は熱いうちに打てとは言うが、そのデビュー・アルバムの熱気がまだ全米に完全に行き渡っていない 時点での素早い第二弾の投下。 

すなわちビートルズのアメリカ編集盤と同様に、英盤のアルバム2枚とアルバム未収録シングルからアメリカでは3枚のアルバムが制作出来た。 

これはアメリカのレコード産業界の当時の規制によるもので、一枚のアルバムに最大12曲までしか収録が認められなかった。その規制に掛けたのかどうかはわからないが、タイトルの12x5は5人のメンバーが12曲演奏すると言う事らしい。 

オープニングはチャック・ベリーのAround And Aroundで、一作目と同じ収録されたほとんどの楽曲がアメリカのR&Bのカバーだった。

 

(タイトルは単にTHE ROLLING STONES Vol.2で帯には大躍進ローリングストーンズの最新盤!!と記載され翌年の1965年に発売)

 

(フリップ・パックのジャケをミニチュア・サイズで再現。ただし糊代は粘着性を保つためレコードのジャケより幅が広くなっている。今回の収録曲と曲順はアメリカ盤と同じ、言い換えれば日本人向けに一発でアピール出来るメロディアスな曲がなかったからなのか?)

やっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。

そこにはお楽しみの各メンバーのスペックが記載されたツッコミどころ満載のリストが....

(全員体重は70キロ以下、身長も180cm以下と以外にもドデカサイズのメンバーはいない。子供の頃白人のイメージとしたらせが非常に高いってイメージあったんだけどね。ところでケイス・リチャードって誰やねん!)


年末の暇つぶし、その1

2019年12月15日 | ROLLING STONES関連

今日は12月15日。 

あっと言う間に月の半分が消化され年末に突入することになる。

今年一年何かやり遂げたことはあるのかと問われると返答に困る。 仕方がないと言えばそうなのだが、いつもの様に流されるまま何となく暮らして来たからね〜 

そんな中、暇つぶしで始めたこのブログが長続きしているのを手前味噌ながら褒めてあげたい。

50年ほど前から惰性で集め始めた音楽メディアも溜まりに溜まって再び手に取る事もなく長い間収納棚の隅でくすぶっていたところに、ブログで再び陽の光を当てるのだからあたかも人格が生じたかの如くさぞかし彼らも喜んでいるのではないかと思うのだが…. 

本日は何人かの諭吉さんの出動をお願いして無理やら手に入れたストーンズの開かずのボックス・セットでも。  

ストーンズ関連は、レコードも幾らかはあるがABKCO時代のものは、2002年リマスターされSACD化された時一通り買い揃えた。しかし、2008年にアメリカ編集のアルバムの紙ジャケCDプラス日本盤のデフ・ジャケがおまけで付いてくるボックス・セットが発売され、このデフジャケ目当ての購入衝動が抑えられなくなり無理して買ってしまった。

 

しかしボックス・セットなんていちいち取り出してプレーヤーで再生するのは面倒で箱は開けたもののそれぞれのCDはシュリンクが付いたままで収納棚で永き眠りにつくことに。 

今回これではいかんと思い立ちCDの方は同じ音源が既にSACDで存在するので割愛し、デフ・ジャケだけでも改めて鑑賞しようではないかと…. 

このデフジャケ思いのほかオリジナルに準拠して作られていて、程度の良い帯付きオリジナルの日本盤を集めるとなると結構な数の諭吉さん出動となるので、これはこれで資料的に結構存在価値はあるのではないかと個人的に思う。 

まあ、ガチなストーンズ・マニア友の会の方々からすればくだらん!と一笑されるかもしれないが、まあ当方の暇つぶしとして当ブログにアップすることに。 

本日は第一弾として、1964年のデビュー・アルバムから

(アメリカ編集盤は1964年5月、ロンドン・レーベルからEngland's Newest Hit Makersのタイトルで発売。シュリンク剥がしていないので画像が鮮明でない。汗)

(オープニングはバディー・ホリーのNot Fade Away)

(日本での発売は英デッカではなく、アメリカ盤と同じロンドンレーベルでキングレコードが販売を担当、タイトルは単にTHE ROLLING STONESで帯にはこれがリバプールサウンドの決定盤!!と記載)

(フリップ・パックのジャケをミニチュア・サイズで再現。ただし糊代は粘着性を保つためレコードのジャケより幅が広くなっている)

(歌詞カードも再現されている。収録曲はアメリカ盤と同じも、曲順が異なり比較的日本のリスナーには受け入れ易いオリジナルのTell Meがオープニングを担当)

(やっぱり一番の肝は、ジャケ裏の当時の解説書。ミックにはロンドンでチョクチョクデートする人がいるとか、ビル・ワイマンの数学が得意だった事からお金の数えるのに役立っているなど、更にはケイス・リチャードって誰やねん!とツッコミどころ満載)


デビュー・アルバム、その6 ストーンズ

2019年11月07日 | ROLLING STONES関連

ビートルズが登場したらThe Rolling Stones も登場しない訳にはいかない。 

彼らのレコード・デビューは1963年6月のシングル、Come On。そして同年11月の2枚目のシングルとしてビートルズのカバー、I Wanna Be Your Manだった。 

翌年の1月に、EP(Extended Plays)と呼ばれた4曲入り英盤ミニ・アルバム、The Rolling Stonesが出た。

(このEP盤でMoneyをカバー、ビートルズのカバーと聴き比べるのも楽しい)

そして英盤フル・アルバムは4月に出た同名タイトルのThe Rolling Stonesと大体ビートルズから約1年遅れで表舞台に登場。

(フィル・スペクター作のLittle By Littleをカバー) 

子供の頃はやはりメロディアスなビートルズに耳が行き、ストーンズの良さを理解するには時間がかかった。 

何しろ彼らはアメリカの黒人アーティストらが演じるR&Bが好みで、デビュー・アルバムも自作曲、Tell Me(You’re Coming Back)を除けばビートルズとは一味違う少々泥臭めのR&Bカバーで構成されていて、何もわからぬ子供にはちょいとハードルが高かったような…. 

博士:久々に聴く初期のストーンズなかなか良いではないか〜 

助手:シンプルなアレンジがかえって新鮮ですね。それに誰かを真似していないミックのユニークなボーカルが絶品ですね。

博士:なぬ、真似とな? 

真似、まね、まね〜、Money、バンザ〜イ! 

むむ〜、今回も苦しい〜

 

 


妄想、ギタリスト選考委員会の内幕

2019年09月06日 | ROLLING STONES関連

1974年12月、ロッテルダムの某所 

ギタリスト選考委員会:本日は忙しいところお集まり頂き誠に有難うございます。 

さてミック・テイラー氏の後任リードギタリスト選考の件ですが、本日書類選考の結果を報告させて頂きます。

えぇ〜、ベック氏とギャラガー氏は、ギター・テク問題なしですが、どちらかと言えばソロ・アーティストって感じの芸風がバンド内のバランスを崩してしまうとの事で、書類選考の段階で不適当と判断。 

また、某メンバーが推していたところのフランプトン氏もビジュアル的にストーンズのイメージにはちょいと違うのではないかと言う事で書類選考通過に到りませんでした。 

それでは本日は2名参加で第一回選考実技テスト開催したいと考えます。

また第二回目は後日随時開催ってことで…

それでは張り切ってどうぞ〜!

てなアナウンスがあったかどうかは定かではない。 

ストーンズの1976年スタジオアルバム、Black And Blueは 1974年の末から1975年にかけてベース・トラックが録音されその後1975年のツアー後オーバー・ダブを加えて1976年初頭に最終ミックス・ダウンされたようだ。

(メンバーの顔がどアップされていて非常に暑苦しい) 

 

そのレコードのスリーブに印刷されたデータによると、

ロン・ウッドが1974年12月のセッションでCherry Oh Baby、1975年4月にはHey Negritaでエレキ・ギターを披露。

そしてハーヴェイ・マンデルが1975年3月にHot Stuff、さらにMemory Motelでエレキ・ギターを披露。

ウェイン・パーキンスが1975年3月にHand Of FateとMemory Motel(アコースティック・ギターのみ)の演奏に参加、1974年12月にFool To Cryでエレキ・ギターを披露。 

1984年に出版されたストーンズ本によると、キースはミック・テイラーに5年間本当に楽しんで演奏できたと感謝の意を表す電報を退団後に送ったそうな。

(全面英文なので必要なところだけ斜め読み、あとは写真鑑賞)

ロックン・ローラーとは言い難いが彼のブルース・ギタリストとしての確かな技術とコンサートでの控えめな演奏スタイルに好感を持っていたのであろうか…. 

ただ、彼の後任に同様なギター名人をと言う考えはどうもなかったみたいで、今回技量という面では他の候補者よりは劣るかもしれないが、キースと組んで一番やりやすい人選で古くからの知り合いのロン・ウッドがストーンズの正式メンバーに選ばれたのではないかと。 

特にコンサートでのFaces仕込みのロン・ウッドの弾けっぷりはストーンズに新たな方向性を見出させた。 

折からのパンク・ブームで、もうIt’s Only Rock N Rollだけじゃ立ち行かなくなり、基本的には従来のストーンズではあるがレゲエやジャズ風な楽曲を取り入れ一味違う何らかのアクセントを付けたのがこのBlack And Blue。 

黒と青って色彩的にも地味なイメージで、アルバムも一聴したぐらいではこれまた地味と感じるかもしれないが、彼らにとってターニング・ポイントとなった重要なアルバムだと思っている。


コレクターが唸るものを出して欲しいね

2019年04月26日 | ROLLING STONES関連

助手;博士〜 大変です! 

博士:口の周りにご飯粒いっぱいつけて、一体どうしたって言うんじゃ! 

助手:それがですね、昨日近所のスーパーで398で買ったうどん付き天丼弁当を食べながら、さっきネットサーフィンしてたところ、2枚のストーンズの世界初CD化を含む日本限定紙ジャケCDがなんと一挙に5枚出るとの情報が! 

それで大至急御注進した次第で… 

博士: オォ〜 それは一大事じゃ! ストーンズ中途半端にレコード・CD集める友の会、会員ナンバー001のワシとしては捨て置けぬ情報じゃ。 

で、一体どんな作品が今回初CD化されるのじゃ? 

助手:えぇ〜とですね。


1971年のスティッキー・フィンガーズのスペイン盤

1975年のイン・ザ・シェイド

1977年のタイム・ウェイト・フォ・ノーワン・アンソロジー 1971−77

1981年のサッキング・イン 70’

1984年のリワインド 1977−84

となっています。 

博士:なんとステッキー・フィンガーズ除けば全部コンピ盤じゃないか! ストーンズは手を替え品を替え続々と小遣い稼ぎのベスト盤もどきを出す悪い癖があるのう〜 

他のべスト盤と差別化を図るためのアクセントとして、多分幾らかの未発表曲もしくはレアな曲を収録しているのだろうけど、果たして今回需要はあるのかのう? 

助手:これを1枚あたり2880円で売るのは、完全に前期・後期高齢者向けの企画と言えるかも…. 

そう言えば、おまけで付いていたスティッキー・フィンガーズのスペイン盤のレプリカ紙ジャケ、うちにありましたよね。 

(ジャケ表)

(ジャケ裏)

博士:あれ? サイドー2のSister Morphineがイギリスのリーズでのライブ収録のLet It Rockに差し変わっておる。 

(インナー)

このバージョンはレアリティーズ、1971−2003のCDに収録されておるから、特にコレクターを唸らすような珍しいものでもない。 

(ライブ・バージョンのLet It Rock収録)

中途半端に集める友の会としては、この手の中途半端に企画された商品の購入は見送る! キリッ 

もうね、CDなしのデフジャケ5枚1組1000円で販売した方が、コレクターに喜ばれるってば! 

本当。