オランダのロック・バンド、フォーカスは1975年に5枚目のスタジオ・アルバム、Mother Focusを出した。
当時はプログレ・ロックも勢いを無くし転換点に来ていた時期だった事、また中心メンバーのタイス・ファン・レールとヤン・アッカーマンがソロ・アルバムの準備などに時間を取られていた関係もあってかっての制作されたアルバムにおける熱量は今回それほど感じられなかった。そしてそんな負の雰囲気がバンド内を覆い尽くしたのかこのアルバムを最後にバンドは一旦解散。
かく言うオイラもほとんどこのアルバムを手にすることはなかったのだが、今回聴いてみてプログレ・バンドとして格付けされたいたのが今回フュージョン系にイメチェンしていて驚いた。かってのようなとびきり目立つ曲はなくまたプログレ・バンドの代名詞とでも言える長尺の大作志向の組曲も今回収録されず全編が3分程度の比較的地味目の小品で構成されていた。
ただ、肩の力の抜けた落ち着いたサウンドは今のオイラには不思議としっくり来る。
それから帯に記載された宣伝文句は、ジャケに描かれたイラストを眺めて単に妄想を膨らませただけの相変わらずのやっつけ仕事だったね。
..... 空かける乱雲は妙なる子守唄。戦艦マザー・フォーカス号の見出した愛の港へ!
一体何のこっちゃ?
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