CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ちょっと箸休め

2022年07月18日 | JAZZ・FUSION

スティーブ・マリオットのパワフルでソウルフルなボーカルを聴いて心地よい疲れを感じたなら、一回お休みって事で軽快なジャズでも。

私のようなジャズ・ノービス・クラスが持つジャズのイメージと言えば、電化マイルスとかフリー・ジャズ期のコルトレーンの様な小難しいものではなく、やっぱりもう少し時代を遡ったコレですかね。

デイブ・ブルーベック・カルテットの1954年の作品、Brubeck Time。

このジャケ・デザイン、結構気に入っています

ドラムとダブル・ベースがいつものリズムを刻んで、ピアノとサックスがそれにのっかるオーソドックスな演奏がやっぱり楽ちん。

デイブ・ブルーベックのあまり前に出ない控えめなピアノとポール・デズモンドの滑らかなサックス・プレイが程よくマッチしていてなかなかよろし~


ロックばかりじゃなかったあの頃

2022年06月07日 | JAZZ・FUSION

70年代の半ば頃になるとそれまで私の中では天下をとっていたハード・ロックやプログレ・ロックに以前より引かれるものがあまり感じられなくなった。ちょうどその頃このアルバムが登場。

それがジム・ホールの1975年のアルバム、Concierto。

自身で買ったのではなく、当時私の兄弟が友人から借りてきたレコードを聴かせてもらったのだ。

ジム・ホールのリーダー・アルバムとしてCTIレーベルから出たアルバムで、レコードのサイドー2にアランフェス協奏曲が1曲収められてあった。

それまでジャズなど見向きもしないでハード・プログレ一辺倒で聴いてきた自分にとってはこんな世界もあったのかと結構新鮮に感じた。

これを機にジョージ・ベンソンやデオダートあたりのフュージョン系も聴いていくきっかけになった記念すべきアルバムだったといえる。

またそれ迄全く知らなかったポール・デズモンド、チェット・ベイカー、ロン・カーターにスティーブ・ガッドらバックを固める著名ミュージシャンによる出しゃばらないジェントルな演奏に心地よさを感じたものだ。


週の締めくくりは...が肝心

2022年05月29日 | JAZZ・FUSION

明日からまた新しい一週間が始まる。

そんな日曜日の夜、何の憂いもなくすっきりと過ごしたい。

てな事でデビッド・サンボーンの1984年作のStraight To The Heartでも。

この音源の売りは何と言ってもライブ録音。彼の全ての作品に精通しているわけではないが、多分唯一のオフィシャル・リリーズのライブ音源ではないかと?

ライブ音源ゆえ臨場感たっぷりの演奏が楽しめる。特にこのアルバムはお気に入りのマーカス・ミラーがプロデュースし、デビッド・サンボーンに負けじとベースもガンガンで弾いていて小気味良いし、またスローな曲は落ち着ける。

カーペンターズはRainy Days And Mondays Always Get Me Downって歌ってたけれど、やっぱり気の持ちよう。

明日も張り切っていきましょう!


連休 その5 出来れば爆音で

2022年05月05日 | JAZZ・FUSION

本日は気合を入れてマハビシュヌ・オーケストラの1973年の二枚目のアルバム、Birds Of Fireでも。

ギターのジョン・マクラフリン、バイオリンのジュリー・グッドマンにキーボードのヤン・ハマーらによる高度な演奏技術での3者3様の掛け合いにビリー・コブハムの正確無比の高速ドラミングが絡む音の洪水はバック・グラウンドで音を絞ってながら聴きしてはバチが当たるというもの。

小さい集合住宅の一室ゆえ、爆音とまでは行かずともある程度高めの音量でスピーカーに対して二等辺三角形の頂点に鎮座して聴くのが正解かも...

本日久しぶりに全編聴いてみた。

9曲目のOpen Country Joyで少々息抜き出来たものの、ああ~疲れた。


気分を変えて その2

2022年03月24日 | JAZZ・FUSION

本日はジャズ・ピアニスト兼音楽プロデューサーのデイブ・グルーシンが設立に関わったジャズ・レーベル、GRP Recordsから1995年発売されたオムニバス・アルバム、(I Got No Kick Against ) Modern Jazz。

著名なジャズ、フュージョン系ミュージシャンによるビートルズ・カバー集でチャック・ベリーのヒット曲、Rock And Roll Musicの一節にNoと入れて、“ジャズもいけてるぜ”って洒落たアルバム・タイトルになっている。

(アルバムの内容はいいのに、ジャケのデザインもっと何とかならんかったのかね? これじゃ買う気失せちゃうね。)

一曲目のジョージ・ベンソンがカバーするThe Long And Winding Roadでもう気分最高ですかね。

何しろ元歌がしっかり頭に刻み込まれているから、それぞれのミュージシャンの解釈によるアレンジの妙がより楽しめる。

ベンソン、マッコイ・ターナー、ダイアナ・クラール、トム・スコット、ラムゼイ・ルイス、リー・リトナー、チック・コリア、スパイロ・ジャイラにデイブ・グルーシンら有名どころによるカバー集。

いい仕事してます。

 

 

 


気分を変えて

2022年03月23日 | JAZZ・FUSION

本日はフュージョン系のアーティストでも。

80年代になってアルファ・レーベルのヨーロッパ進出のため海外でも通用するバンドのレコード制作が企画された。

とは言え、彼の地では一般的にはまだまだ日本の文化が現在のように認識されていたわけではなく、まだまだ中国と混同されることもあった。70年代中頃にサディスティック・ミカ・バンドが既にロンドンで公演を行なってはいるが、ほんの一部の新し物好きに興味を持たれたぐらいで、まだまだ日本のアーティストが海外に進出とはならない時代だった。

日本語が理解できなくともエキゾチックな響きを感じる人々が多ければ良いのだが、やっぱり世界共通で理解できるインスト系のカシオペアが先陣を切ることに。

それが1982年に出たライブ・アルバムで、ミントのジャムに引っ掛けて最高な(Mint)コンディションのジャム・セッションと言うことでMint Jamsと名付けられた。

オーバー・ダブ無しで最後のクライマックスを除けば観客の反応をほぼカットされた音源はあたかもスタジオ録音のようなクオリティーの演奏で本当に驚かされる。

その後の活躍もあって海外にも多くのファンがいるとの事。

本人達にはその気が全くなかったと思うが、もしネイティブ・クラスの歌の上手い歌手をゲストに迎えキャッチーなメロディーの歌物を2曲ほど収録すればかなりいけたのではないかと思う。

みなさん本当にお若い。


週末の夜はゴージャスに

2022年02月19日 | JAZZ・FUSION

オミクロン株の猛威を避けるべく、週末の夜は自宅に閉じこもり好きな音楽をアレコレとランダムに聴いていくのが一番。

とは言え、隣の雑音が聞こえる鰻の寝床のような集合住宅故、夜が更けゆくに従って音量は絞りざる得ない。

そんな中リラックスしてゴージャスなサウンドを味わうとすればこれかな?

ウェス・モンゴメリーが1964年にヴァーブ・レーベルに移籍後の第一弾、Movin’ Wesですかね。

10数名のバック・バンドを従えたリッチで厚みのある演奏に特徴のあるオクターブ奏法が浮かび上がる。

プロデューサーは後にポップよりのJazzを提供するCTIレーベルを立ち上げた敏腕プロデューサーのクリード・テイラー。

尖ったJazzではなく柔らかみがあってリラックス〜

一曲目のキャラバン中々よろしおます。


ロック・バンドがフュージョンやれば

2022年02月16日 | JAZZ・FUSION

ジェームス・テイラーの盟友、ダニー・クーチマーが中止になって結成されたバンド、The Sectionがセルフタイトルのデビューアルバムを1972年に出した。

ジェームス・テイラーのアルバムをサポートする腕利きスタジオ・ミュージシャン、ダニー、リーランド・スカラー、ラス・カンケルにキーボードのクレイグ・ダーギーが加わった4人編成のバンドで、曲によってはマイケル・ブレッカーのホーンも加わり更にファンキーさも備えた本格的なフージョン系インスト・バンドと相成る。

メンバーそれぞれが数多くのフォーク・ロックやロック系のアーティストのレコーディングやライブをサポートしていた関係もあって、個人的にはジャズ系のフュージョン・バンドとは一味違う何か突き刺さる様な重さを感じるのですが…

あのマイルスさんを除けば70年代中頃フュージョン系のバンドがドンドン出てくる以前から既にフュージョンやってましたって感じの草分けみたいな存在だったと思います。


ベンソンのポップ・メロー路線

2022年02月08日 | JAZZ・FUSION

ワーナーに移籍し、プロデューサのトミー・リピューマとタッグを組み1976年、Breezin’ 、77年にIn Flight、78年 はライブ盤Weekend In LAとポップ・メロー路線を継続してきた。

その集大成がジョージ・ベンソンの1979年の2枚組アルバム、Livin’ Inside Your Loveではないだろうか?

This Masquerade、Breezin’やOn The Broadwayなど一般リスナーにとって著名な曲のカバーは見当たらないが、ベンソンの流れる様なギター・ワーク、お馴染みのスキャット、歌物そして心地よい響きのストリングスによるバック・アップなどは健在。

更に2枚組に12曲収録ということでレコード盤の物理的な収録時間の制約から少しばかり解放されたのか縮こまる事なく余裕を持って演奏しているのがこのアルバムの特徴だと思う。

ただCD化された後他のヒット・アルバムと比べて再発の回数が少ないみたいで中々手に入れにくいのが難点ですかね。


Eggplant

2022年02月06日 | JAZZ・FUSION

夜のイメージあるシンガー・ソング・ライターならトム・ウェイツが思い浮かぶが、昼下がりのまったりした雰囲気ならやっぱりこの人かな。

マイケル・フランクスの1975年の2枚目のアルバム、The Art Of Tea。

ポップなスムーズ・ジャズ系でリラックス出来る。

当時まだまだ無名だったマイケル・フランクスにこのジャンルでは著名なトミー・リピューマのプロデュース、バックはクルセイダーズの面々やデビット・サンボーンとマイケル・ブレッカーらのホーンと実力者を配した事からレコード会社もかなり気合が入っていた模様。

2曲目の軽快なEggplant、このアルバムを聴いて茄子ってわかった様な記憶が….

因みにオクラは英語でもOkra。だけど海外のスーパーに行くとその形状からLady Fingerとも称されている。

じゃあ茄子がなんでEggplant(卵の植物)? 

調べて見るとまさかの白茄子が卵に似ているからって事らしい。


垣根を越えて

2022年01月31日 | JAZZ・FUSION

1975年のアガルタ・パンゲア公演を最後に長い休息に入ったマイルス。

とは言え、家に籠って安息の日々を享受する事に飽きたのか、80年代になってカム・バック。

何となく電化マイルス時代の孤高の道を突き進むという様な尖った雰囲気はなく、フュージョンやポップの融合なる少々丸まった様な印象を持つ。

これを是とするかそうでないかはリスナー個々の嗜好によるわけだが、それまでマイルスをジャズの帝王などと崇めてきた方々にとっては少々残念と思われた方々も…

ただ楽しめれば否定はしない私の様なロック・ポップ寄りのリスナーにとっては、マイルスとの距離が近くなったと歓迎した。

本日はその中でも1985年に出したYou're Under Arrestでも。

あまりの目つきの鋭さにゴルゴさんかと勘違いしました。

ゴルゴさんならアーマライトM16でしたっけ。これは失礼しました。

マイケル・ジャクソンが歌ったHuman Natureとかシンディー・ルーパーのTime After Timeをカバーしているのが驚き。

更にHuman Natureの作者がTotoのスティーブ・ポカーロだった縁もあって、Totoの1986年のアルバム、Fahrenheitに収録されたインスト・ナンバー、Don’t Stop Me Nowでマイルスがミュートの効いた渋~い演奏を披露。

たまには垣根を越えるのも良い刺激になるのかも。

ただ無許可で垣根を越えれば、不法侵入ってことでYou're Under Arrest!

気~つけなはれや~

何を意味するのかよくわからないイラスト。


願わくは

2022年01月30日 | JAZZ・FUSION

本日はデビッド・サンボーンの1983年の通算8枚目のアルバム、Backstreet。

マーカス・ミラーがプロデュース、演奏さらに楽曲も提供し全面協力、悪い訳が無い。

行ったことはないけれど、何だかニューヨークの裏通りを当てもなく自由気儘に散歩しているイメージ。

摩天楼の隙間から覗く空は晴れ渡り、ファンキーなビートに乗って心はウキウキ気分爽快。

一刻も早くコロナには退出してもらって、都会の裏通りの雰囲気以前のように心置きなく楽しみたいものだ。


まさかの大ヒット

2022年01月19日 | JAZZ・FUSION

今日こそチャック・マンジョーネってことで、やっぱり1977年のこのアルバムですかね?

何と言ってもFeels So Good。

60年代からJazzの名門リバーサイド・レーベルでアルバムを出していたけれど、その後マーキュリー・レーベルに移籍しさらに70年台半ばにはA&Mと契約する事に。

かってウェス・モンゴメリーやジョージ・ベンソンらも歩んできたポップ路線のフュージョン・サウンドに重きを置いた。

アルバムはこの手のジャンルでは異例の全米2位と多くの人に受け入れられた。

音楽を聴くのに何もジャンルにシビアに拘り難しく構える必要は無いと思う。

気楽に聴けて楽しめるならそれでオーケー。

そうFeels So Good!


世界は広いね

2022年01月18日 | JAZZ・FUSION

今日は気分を変えてチャック・マンジョーネでも思っていたら、こんなのが出てきたので久々に聴いてみる。

ブラジル出身のホーン奏者、マルシオ・モンタローヨスのMagic Moment。

1982年にコロンビア・レコードの傘下のロリマー・レーベルから発売された。

芸風はチャック・マンジョーネと同じジャズ・フュージョン系のサウンドでフリューゲル・ホーンやトランペットを巧みに操る。

ほとんどと言っていいほど知られていないこの方のレコードを何故買ったのかは40年ほど前の話なので記憶が定かでは無い。

ただ聴いていて心地が良く買ってよかった。

世界は広くまだまだ知らない素晴らしいアーティストが数多くいるのを今更ながらに実感。


Made In Japan

2021年11月21日 | JAZZ・FUSION

レコードはPCにダウン・ロードされた音源やCDと比べると再生がそれほど面倒でないのは確か。

長い間再生しないでほったらかしにしていると、カビなど表面位付着した汚れを取り去るため丸洗いしたり、ベルベットのクリーナーをかけてもとれない溝にこびり付いたゴミの場合は秘伝爪楊枝の技で掻き出したりと本当に手間が掛かる。

ただレコードでの音源しか所持していない場合は、レコード・プレイヤーがないととても困る。

さっきレコード収納棚をサーフィンしていると、スパイロ・ジャイラのアルバムに遭遇。

彼らの1982年に出した6枚目のアルバム、Incognitoである。(アルバムの邦題は2曲目のOld San Juanの“遙かなるサン・ファン”を採用。ちなみにIncognitoって秘密のとか、匿名のなどを表す形容詞らしい。)

このアルバム、アメリカでは結構売れてチャート40位に食い込み、Jazz部門では2位だった。

当時よく聴いた記憶があるけどもうあれから40年にもなる。Old San Juanのメロディーは何となく覚えているけど他の曲が思い出せない。

ちょいと聴いてみたいと取り出したものの肝心のプレイヤーが無い! 

それではと、YouTubeでアップされている音源でさわりだけでも...

なるほどこんな感じだったっけと記憶を取り戻すも、プレーヤーが戻ってくるまではレコードとジャケを眺めて暫しの間おあずけだ。

それにしても重量盤でも無いのにキッチリとプレスされていて改めて感心する。日本盤には余程のことが無い限り盤に反りやスクラッチ、窮屈なスピンドル・ホールなどほぼ見受けられない。

現在少数の日本のメーカーが細々とレコードをプレスしているものの、大半は海外プレス。180グラムの重量盤であっても堂々の反りが頻繁に見受けられ、薄いヘヤラインなんて付いてて当たり前って感じ。

流石、Made In Japanだった。

人件費の高騰で数多くのメーカーの製造拠点が日本から海外に移転してしまい、今では何か日本ブランドの商品買っても金額が張らないものは大概Made In 某国。

それは本当に残念に思うし、今からでも遅くないから戻ってきて~と思う今日この頃である。