レコードはPCにダウン・ロードされた音源やCDと比べると再生がそれほど面倒でないのは確か。
長い間再生しないでほったらかしにしていると、カビなど表面位付着した汚れを取り去るため丸洗いしたり、ベルベットのクリーナーをかけてもとれない溝にこびり付いたゴミの場合は秘伝爪楊枝の技で掻き出したりと本当に手間が掛かる。
ただレコードでの音源しか所持していない場合は、レコード・プレイヤーがないととても困る。
さっきレコード収納棚をサーフィンしていると、スパイロ・ジャイラのアルバムに遭遇。
彼らの1982年に出した6枚目のアルバム、Incognitoである。(アルバムの邦題は2曲目のOld San Juanの“遙かなるサン・ファン”を採用。ちなみにIncognitoって秘密のとか、匿名のなどを表す形容詞らしい。)
このアルバム、アメリカでは結構売れてチャート40位に食い込み、Jazz部門では2位だった。
当時よく聴いた記憶があるけどもうあれから40年にもなる。Old San Juanのメロディーは何となく覚えているけど他の曲が思い出せない。
ちょいと聴いてみたいと取り出したものの肝心のプレイヤーが無い!
それではと、YouTubeでアップされている音源でさわりだけでも...
なるほどこんな感じだったっけと記憶を取り戻すも、プレーヤーが戻ってくるまではレコードとジャケを眺めて暫しの間おあずけだ。
それにしても重量盤でも無いのにキッチリとプレスされていて改めて感心する。日本盤には余程のことが無い限り盤に反りやスクラッチ、窮屈なスピンドル・ホールなどほぼ見受けられない。
現在少数の日本のメーカーが細々とレコードをプレスしているものの、大半は海外プレス。180グラムの重量盤であっても堂々の反りが頻繁に見受けられ、薄いヘヤラインなんて付いてて当たり前って感じ。
流石、Made In Japanだった。
人件費の高騰で数多くのメーカーの製造拠点が日本から海外に移転してしまい、今では何か日本ブランドの商品買っても金額が張らないものは大概Made In 某国。
それは本当に残念に思うし、今からでも遅くないから戻ってきて~と思う今日この頃である。