ミシシッピーの片田舎からニューヨーク出てきて本格的に音楽活動を始めるって言う生い立ちは何となくディランを彷彿させるが、時は70年代って事でニューヨークではパンクに影響を受けたらしい。
その後芸風をフォーク・ロック系に転換し1978年にデビュー・アルバムを出しNew Dylanと呼ばれたそうな。そして翌年のJackrabbit Slimは全米20位と結構ヒットした。
その後数枚のアルバムを出すもレコード会社との揉め事で1982年にアルバムを出してからは契約上レコーディングが出来ない状態に。
ようやく契約が解除され新規一転ゲフィン・レーベルと新たに契約を結び新たなアルバムが6年後の1988年に出た。
それがスティーブ・フォーバートのニュー・アルバム、Streets Of This Town。
スプリングスティーンのEストリート・バンドのメンバー、ゲイリー・タレントがプロデュース、ニルス・ロフグレンも1曲だけではあるがギターで客演を果たしている。
個人的には割と好きなアルバムで、ディラン、スプリングスティーン、トム・ペティやエリオット・マーフィーなんかがお好みのアーティストならば、スティーブ・フォーバートもきっと気にいると思う。
セカンド・アルバムのヒットを足がかりにこれからと言うときに、1982年からの6年のブランクは世間から忘れ去られた状況に追いやられて本人にとってかなり厳しかったかも。