60年代ギター片手に透き通るようなソプラノ・ボイスでフォーク・ソングを歌い、フォークの女王と称され人気を博したJoan Baez。
ずっとフォークの女王のスタイルを貫く事もアリだが、名声に胡座をかかずに新たなジャンルに斬り込むのも必要ではないかと…
その彼女が70年代に示した回答は1975年に出したアルバム、Diamond And Rust。
ジョー・サンプル、ウイルトン・フェルダーにラリー・カールトンらクルセイダーズの面々に、ドラムスのジム・ゴードン、トトのデビッド・ペイチやトム・スコットなどバックに豪華メンバーを揃えてレコーディング。
ちょっと乱暴かもしれないが、これだけの面子を揃えれば聴かずともアルバムの出来は悪かろうはずはないと...
その予感は一聴して確信へと変わる。
彼女のオリジナル曲も中々よろし〜がカバー曲も味わい深いものがある。
ディランを始めジャクソン・ブラウン、ジョン・プラインやジャニス・イアンらのシンガー・ソング・ライター系だけでなくスティービー・ワンダーやオールマンのディッキー・ベッツらの曲を取り上げていてバラエティーに富んでいる。
その出来もオリジナル曲同様、ちょっと泣かせるくらい中々よろし〜ではないか!(お気に入りのアーティストの曲をカバーしているという事もあるが)
さらにアルバムの締めにピアノ演奏をバックにDanny Boyを持って来るなんて、ホント泣かせるではないか!
極め付けはあのジューダスさん、1977年のアルバム、Sin After SinでこのアルバムのJoanのオリジナル曲、Diamond And Rustをカバー。
Rob Halfordがヘビメタ流に高らかに歌い上げているではないか!
それ聴いて思わずプリースト!プリースト!プリースト!とチャントしてしまいそうな…
オォ〜 泣かせるではないか!
オタク泣いてばっかりね。