1973年9月、オノ・ヨーコと住んでいたニューヨークのアパートから家出しロス・アンジェルスに辿り着いたジョン・レノン。気の置けぬ酔っ払い連中と“失われた週末”と呼ばれた破茶滅茶な生活を暫し送ることとなる。
そこで、旧知のハリー・ニルソンと酔いどれブラザーズ結成し、ジョンのプロデュースによるニルソンのソロ・アルバム、Pussy Catsが1974年に完成。
アルバム・タイトルやジャケのデザインなどをみるとおふざけ感が強く漂う雰囲気ではあるが、収められた曲はしっかりと作り込まれている。
レコーディング・セッションにはドラムス:リンゴ、ジム・ケルトナーにキース・ムーン、ベース:クラウス・フォアマン、ギター:ダニー・クーチとジェシ・エド・ディビス、管楽器:ジム・ホーンにボビー・キーズとお馴染みの手練れのメンバーが参加。
特にカバーされたジミー・クリフのMany Rivers To Cross、ディランのSubterranean Homesick Blues 、さらにオールディーズのSave The Last Dance For MeやRock Around The Clockなどはレノン・ニルソン流にアレンジされていて楽しめる。
お酒をチビチビやりながら聴けば、オイラも酔いどれブラザーズの末席に加えてもらえるかも。