
レッチリはまだ3曲目ですか。意外だなあ。

この曲もハードロック・バンドにしては(いわゆるハードロックのイメージとはもう明らかに違うバンドですが)かなり抑えめのトーンで、アンニュイな雰囲気さえ漂ってます。タイトルが「集中できない」ですからね。そういう感じがするところがすごいとわたしなどは思います。

歌詞はともかく、小気味の良いリズムがとても心地よい。これはただけだるいだけの音楽ではないです。そこからどうにか抜け出したいという意志が伝わってくる。意志という言葉が強すぎるなら、なんかじりじりする嫌な感じから解き放たれたいというか。

こういう音楽というのは新しい(ごく最近の音楽事情に疎いので「新しかった」というべきかもしれませんが)と思います。しかも音楽的な素養と言うか技術と言うかセンスと言うか、そういうレベルが高いのでできることなんじゃないかと思います。

さわやかな高原とか、自然の中と言うよりは、都会派ランナーにお勧めでしょうか。わたしはたぶんどこでもOKですけど。

これも「Stadium Arcadium」(2006)収録。