世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

男前といふ称号

2007年10月13日 | Weblog
仕事中、別の建物に向かおうとしていた夕方。

会社に隣接している公園から、サッカーボールが飛んできた。

ボールは私の足にぶつかり、停止。
「んだよっ!」
怒りMAXで振り返る私。

幼稚園児がボールを追い掛けて駆け寄ってきた。
それを遠くで見ていた幼稚園児のおばあちゃんらしき人物が、
「たっくん、道路に出ちゃ駄目じゃない!」
と、声を張り上げた。
それだけ?
で…?
私には謝罪がないわけ?
おかしくね?
私の足の立場は?

頭に来たので、
「ボール、投げるよ~」
とボールを拾い上げた私は、あさっての方に投げてやった。

ふん。
あんた達なんて500回ぐらい車にひかれればいいんだわ。

てか、今日のストッキング、1000円なんだからね!
破けたらどうするんだよ!
気を付けろよ、馬鹿。


…なんで、こんなことでイライラしてるんだろ。

忙しいのもあるが、恐らく緊張から来るのであろう。


なんてったって、今日は某マイミク殿(メガネ男子)とデートをするんだから!
そりゃ、緊張もするさ。
1000円のストッキングを履くぐらい、気合い入れまくりなんだから!

残業ナッシングで、待ち合わせ場所に急いだ。

彼とはマイミクみかん殿経由で知り合った。3ケ月前に一度会ったことがある。
その時も彼のメガネ男子っぷりに萌えたわけだが。


それにしても、殿方とデートなんて何年ぶりだろう。
デートの仕方とかすっかり忘却の彼方にいってしまって、気分は電車男。
「めし、どこかたのむ」
って、ネットに相談しそうになった。

駅の近くの飲み屋さんで、デートは展開された。

すげー。
干物女の私が、デートしてるッ!
しかもエイヒレとか食べてる!
…干物の共食い?


初めは緊張していたが、2時間ぐらい話していたら自然と会話を楽しめるようになった。
彼のビジュアル系の音楽の話とか、物凄く興味深かった。

終盤、彼に「男前」の称号をいただく私。
どこが?
どの辺が?


打ち解けた頃を見計らって、「くわえ煙草をするメガネ男子」に萌える性癖を持つ私は、メニューを見ている彼に、それを実践するように懇願した。

…やってくれた。

もう、良い。
この世に思い残すことは、何もない。
これで私は成仏できる。

彼は終電で帰って行った。
帰宅した私は、1000円ストッキングを脱ぎながら、ニマニマしてしまった。

ああ、楽しかった。

…吉熊も連れてくれば良かったなあ。



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