世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

花の命は短くて

2007年10月19日 | Weblog
当社には階段やロビーに生花が飾られている。

一週間に一度、月曜日の朝に花屋さんが来て花を届けてくれるんである。

数年前、花好きな他部署の女性の先輩と飲みに行った。
彼女と酒を酌み交しながら、会社の花の話をした。

「こないだのリンドウ、綺麗でしたよねー」と私。

先輩はこう続けた。
「そうだよね。ねぇ、亮子さん。まだ綺麗に咲いているのに、土曜日と日曜日に誰にも見られず、そして月曜日の朝に事務的に捨てられる花の気持ちって考えたことある?」


私は返す言葉が見当たらなかった。
ただ目の前にある花を見て「わ~。今週はワレモコウだ~」と喜んでいただけだったから。

今週は百合だった。

この花たちの命も、月曜日の朝までである。
花たちは自らの命の制限を覚悟をしているのだろうか。
先輩の話を聞いてからというもの、私は木曜日あたりの花の咲きっぷりを一番綺麗だと感じるようになった。


和ませてくれている花。会社という戦場で唯一のオアシス。

しかし、利潤追求をモットーとする民間企業にとって、花なんか経費の無駄使いだと言う人もいる。

花そのものの代金、支払いの際の手間(現金払い)、そういうものはやはり無駄なんだそうだ。

会社に属する、しかも経費を管理する部署にいる者として、きっと私は「花なんて無駄だ」と言わなくてはならないんだろう。

でも…。


今年3月に我が部署に来た部長は無駄なことを悪としている。

恐らく、近い将来、生花設置は撤廃されるだろう。


…って、その前に「あなたの存在も無駄ですねー」と言われないようにしなくては…。


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