小惑星探査機はやぶさが帰還して明日で一年。
今日は「はやぶさ地球帰還一周年記念講演会」に行ってきた。
先日、私に薦められて「Hayabusa Back To The Earth」を観てすっかりはやぶさファンになった他部署の先輩I姐さんも引き連れて。
独身実家通いの彼女は出かける前に
「今日ははやぶさの講演があるの」
とお母様に言ってきたそうだ。
お母様、あんまり理解していなかったっぽい。
「え?鳥?」
と訊かれたそうだ。
主催:日本スペースガード協会、学校法人三輪田学園
協力:JAXAはやぶさプロジェクト
後援:天文教育普及研究会、日本プラネタリウム協議会、はやぶさ大型映像制作委員会、月惑星研究会、ライブ!ユニバース
場所:三輪田学園中高等学校講堂
会場は凄く綺麗な女子校。
(1)開会「はやぶさ帰還1周年によせて」高橋典嗣(日本スペースガード協会理事長)
(2)「はやぶさ打ち上げから帰還までのエピソード」
細田聡史(JAXA 月惑星プログラムグループ)
→この方のお話、超面白かった。
はやぶさTwitterの中の人ある。
そんな彼の口から「こんなこともあろうかと」!
ネットをしないI姐さんは「?」だったが、私は大いに笑わせてもらった。
(3)「『はやぶさ』から『はやぶさ2』へ:小天体探査の意義と今後の展望」
吉川真(JAXA 宇宙科学研究所准教授・はやぶさプロジェクトサイエンティスト)
→この方はやぶさ2のプロジェクトを指揮するらしい。
いただいた冊子によると栃木出身とのこと。
親近感が湧く。
(4)パネルディスカッションテーマ「はやぶさ物語と日本人の心」
座長: 田部一志(日本スペースガード協会理事)
パネリスト:小笠原雅弘(NEC 航空宇宙システム)
春日了(プラネターリアム銀河座、證願寺住職)
永山悦子(毎日新聞科学環境部記者)
→時間が押してしまい、パネルディスカッションではなくなってしまった。
しかし、お坊さん(春日了)!
素敵過ぎ。僧侶兼声楽家ってどんな肩書なんだ!?しかも自宅にプラネタリウムもあるっていうじゃん。
すげー。
(5)「『Hayabusa Back To The Earth』の制作」上坂浩光(本作品の監督)
→毎回観る度に私を嗚咽させるあの映画の生みの親。
映画を作る際、素人(一般人)としての感動を素直に表現したとのこと。
なるほど。
はやぶさの地球帰還をウーメラ砂漠で観た。その時のことを「自分の感情を超えた」と言っていたのが印象的だった。
(6)「Hayabusa Back To The Earth」上映
→恒例の号泣。ハンカチが涎や涙や鼻水でぐっしょりしてしまういつものパターン。
スイングバイのところより目からキセノンが出て仕方がなかった。
なんでだろ?と考えたのだが、私のある過去に重ねてしまうからだと判明。スイングバイとは地球の重力を利用してはやぶさの軌道を変えること。その姿が22歳の自分に重なるんである。上京する為に電車に乗った私を駅で見送る親が地球に見えて…なんとも。あの日、私は確かに親に背を押されて上京したんだ。そして人生探査機亮子は今日も東京を徘徊中。
最後の地球再突入シーンでは私だけでなく、周囲の人も大号泣。はやぶさの記念講演会が、なんか一周忌の法要に見えた。
1,000人近くの人と一緒に見ると感動がヒトシオ。本当、皆に愛されているんだな、はやぶさ。
(7)「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」
川口淳一郎(JAXA 宇宙科学研究所教授・はやぶさプロジェクトマネージャー)
→涙で濡れた頬を拭う。照明が点くと壇上には、はやぶさプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生が立っているという、なんとも贅沢なシチュエーション!鳥肌が立った。
I姐さんも大興奮!
粒子初期分析の流れなど、ちょっと難しい話もあったが、興味深く拝聴した。
東日本大震災で夢見るパワーを失いかけた人々に勇気を与えたいというようなことを話されていた。
(8)閉会の辞古宇田亮一(独立行政法人産業技術総合研究所)
冒頭と最後に歌があった。
最初のは「祈り」の「Back to my arms」(中谷泰子)
初めて聴いたときから「オシャレな曲だな」と気になっていたので、生で聴けて良かった。
Back to my arms
長丁場の講演会。
しかし、飽きる瞬間は一瞬もなかった。
そして、はやぶさが満身創痍で地球に帰還した感動、運用開発者たちの努力を実感した。
帰りは池袋の居酒屋「竹取百物語」で打ち上げ。
入口の竹林の中を進むI姐さん。
社内の話、今思っていること、これからのことなどを深く語らった。二人で紫煙を吐きながら。
I姐さんは私が店から本社に来たときに優しくしてくださった。初めは怖い人だと思っていたのだが、誉めたりすると顔を真っ赤にしてうつ向くところとか、超可愛い。
携帯でクーポンサイトを掲示すると一人3,000円以上だと2割引になるシステムなので、今現在の価格を店員に尋ねる私を彼女は尊敬の眼差しで見つめてきた。
「そういうところ、亮子さん、凄いよね」
だって。
乾杯。
今夜は飲んじゃいますよ。
デザートは梅酒のシャーベット。
吉熊は、注文ボタンを押す係を仰せつかっていた。
23時前に解散。
明日も仕事~!
素晴らしいお話を聞け、そしてお喋りによるデトックスで気分最高。
明日からもガンバルンバ!
お!さっそくニュースになってる!
「成功は我々の誇り」=はやぶさ帰還1年で講演会-東京(時事通信2011/06/12-19:45)
小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還1周年を記念する講演会が12日、東京都千代田区内で開かれ、プロジェクトマネジャーを務める宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授が「発想も技術も全てオリジナル。どの国もやらなかったことを成功させたのは、我々の誇りだ」と振り返った。
川口教授は約650人の聴衆を前に、はやぶさの計画から帰還、得られた成果などをユーモアを交えて説明。「帰還数日後に立ち寄ったコンビニの店員さんから『砂、入っているといいですね』と言われ驚いた」と笑いを誘った。
ネット中継の様子
http://www.ustream.tv/channel/hayabusa2011lecture
今日は「はやぶさ地球帰還一周年記念講演会」に行ってきた。
先日、私に薦められて「Hayabusa Back To The Earth」を観てすっかりはやぶさファンになった他部署の先輩I姐さんも引き連れて。
独身実家通いの彼女は出かける前に
「今日ははやぶさの講演があるの」
とお母様に言ってきたそうだ。
お母様、あんまり理解していなかったっぽい。
「え?鳥?」
と訊かれたそうだ。
主催:日本スペースガード協会、学校法人三輪田学園
協力:JAXAはやぶさプロジェクト
後援:天文教育普及研究会、日本プラネタリウム協議会、はやぶさ大型映像制作委員会、月惑星研究会、ライブ!ユニバース
場所:三輪田学園中高等学校講堂
会場は凄く綺麗な女子校。
(1)開会「はやぶさ帰還1周年によせて」高橋典嗣(日本スペースガード協会理事長)
(2)「はやぶさ打ち上げから帰還までのエピソード」
細田聡史(JAXA 月惑星プログラムグループ)
→この方のお話、超面白かった。
はやぶさTwitterの中の人ある。
そんな彼の口から「こんなこともあろうかと」!
ネットをしないI姐さんは「?」だったが、私は大いに笑わせてもらった。
(3)「『はやぶさ』から『はやぶさ2』へ:小天体探査の意義と今後の展望」
吉川真(JAXA 宇宙科学研究所准教授・はやぶさプロジェクトサイエンティスト)
→この方はやぶさ2のプロジェクトを指揮するらしい。
いただいた冊子によると栃木出身とのこと。
親近感が湧く。
(4)パネルディスカッションテーマ「はやぶさ物語と日本人の心」
座長: 田部一志(日本スペースガード協会理事)
パネリスト:小笠原雅弘(NEC 航空宇宙システム)
春日了(プラネターリアム銀河座、證願寺住職)
永山悦子(毎日新聞科学環境部記者)
→時間が押してしまい、パネルディスカッションではなくなってしまった。
しかし、お坊さん(春日了)!
素敵過ぎ。僧侶兼声楽家ってどんな肩書なんだ!?しかも自宅にプラネタリウムもあるっていうじゃん。
すげー。
(5)「『Hayabusa Back To The Earth』の制作」上坂浩光(本作品の監督)
→毎回観る度に私を嗚咽させるあの映画の生みの親。
映画を作る際、素人(一般人)としての感動を素直に表現したとのこと。
なるほど。
はやぶさの地球帰還をウーメラ砂漠で観た。その時のことを「自分の感情を超えた」と言っていたのが印象的だった。
(6)「Hayabusa Back To The Earth」上映
→恒例の号泣。ハンカチが涎や涙や鼻水でぐっしょりしてしまういつものパターン。
スイングバイのところより目からキセノンが出て仕方がなかった。
なんでだろ?と考えたのだが、私のある過去に重ねてしまうからだと判明。スイングバイとは地球の重力を利用してはやぶさの軌道を変えること。その姿が22歳の自分に重なるんである。上京する為に電車に乗った私を駅で見送る親が地球に見えて…なんとも。あの日、私は確かに親に背を押されて上京したんだ。そして人生探査機亮子は今日も東京を徘徊中。
最後の地球再突入シーンでは私だけでなく、周囲の人も大号泣。はやぶさの記念講演会が、なんか一周忌の法要に見えた。
1,000人近くの人と一緒に見ると感動がヒトシオ。本当、皆に愛されているんだな、はやぶさ。
(7)「『はやぶさ』が挑んだ人類初の往復の宇宙飛行、その7年間の歩み」
川口淳一郎(JAXA 宇宙科学研究所教授・はやぶさプロジェクトマネージャー)
→涙で濡れた頬を拭う。照明が点くと壇上には、はやぶさプロジェクトマネージャーの川口淳一郎先生が立っているという、なんとも贅沢なシチュエーション!鳥肌が立った。
I姐さんも大興奮!
粒子初期分析の流れなど、ちょっと難しい話もあったが、興味深く拝聴した。
東日本大震災で夢見るパワーを失いかけた人々に勇気を与えたいというようなことを話されていた。
(8)閉会の辞古宇田亮一(独立行政法人産業技術総合研究所)
冒頭と最後に歌があった。
最初のは「祈り」の「Back to my arms」(中谷泰子)
初めて聴いたときから「オシャレな曲だな」と気になっていたので、生で聴けて良かった。
Back to my arms
長丁場の講演会。
しかし、飽きる瞬間は一瞬もなかった。
そして、はやぶさが満身創痍で地球に帰還した感動、運用開発者たちの努力を実感した。
帰りは池袋の居酒屋「竹取百物語」で打ち上げ。
入口の竹林の中を進むI姐さん。
社内の話、今思っていること、これからのことなどを深く語らった。二人で紫煙を吐きながら。
I姐さんは私が店から本社に来たときに優しくしてくださった。初めは怖い人だと思っていたのだが、誉めたりすると顔を真っ赤にしてうつ向くところとか、超可愛い。
携帯でクーポンサイトを掲示すると一人3,000円以上だと2割引になるシステムなので、今現在の価格を店員に尋ねる私を彼女は尊敬の眼差しで見つめてきた。
「そういうところ、亮子さん、凄いよね」
だって。
乾杯。
今夜は飲んじゃいますよ。
デザートは梅酒のシャーベット。
吉熊は、注文ボタンを押す係を仰せつかっていた。
23時前に解散。
明日も仕事~!
素晴らしいお話を聞け、そしてお喋りによるデトックスで気分最高。
明日からもガンバルンバ!
お!さっそくニュースになってる!
「成功は我々の誇り」=はやぶさ帰還1年で講演会-東京(時事通信2011/06/12-19:45)
小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還1周年を記念する講演会が12日、東京都千代田区内で開かれ、プロジェクトマネジャーを務める宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授が「発想も技術も全てオリジナル。どの国もやらなかったことを成功させたのは、我々の誇りだ」と振り返った。
川口教授は約650人の聴衆を前に、はやぶさの計画から帰還、得られた成果などをユーモアを交えて説明。「帰還数日後に立ち寄ったコンビニの店員さんから『砂、入っているといいですね』と言われ驚いた」と笑いを誘った。
ネット中継の様子
http://www.ustream.tv/channel/hayabusa2011lecture