世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

株主総会 この日を境に…

2011年06月29日 22時59分10秒 | Weblog
ある日突然自分の名前が社内の業連に出たら、そりゃびっくりだ。
今日、そういう事象に遭遇した。
やっぱり驚いた。

今日は株主総会があり、朝早くに出勤。
私は受付担当。
昔は社長の背後に鎮座し、彼が言うシナリオのチェックをしていた。
社長が数字などの間違いをしようものならば、すぐに彼の尻を叩いていた。
(あまりにも尻をダイレクトに叩き、社長からクレームがついたこともあった)

あの頃に比べれば今は、正直、気が楽だ。
今日は議決権行使書を忘れる株主さんがいて驚いたけど。
無事、総会終了。

役員会の終了後、社長は会長に、部長は社長になった。
今日はいわば当社にとって、歴史的に重大な一日だったんである。

総会会場の後片付けをし、本社に戻ると、仕事がてんこ盛り。
さっきまで部長だった新社長に色々と用事を頼まれた。
つい彼から依頼されたことを後回しにしてしまったら無言のお咎めを受けた。
いきなり、これかよ…。

慌ただしくそれらをこなし、ふと社内掲示板の業務連絡を見たら、なんか組織の改変に伴う人事通達が出ていた。
よく見たら自分の名前も出ている!
何それ。びっくり!

私のいる総務部はなくなり、総務室と経営管理室に分断された。
私は後者に配属された。
といってもやることは今まで通り。
直属の上司も吉熊上司だ。
ただ、後輩男子タイスケくんが総務室にいってしまう。
朝鮮半島分断で、弟があっち側に行かされた姉の雰囲気満載の私。

新たに名刺もゴム印も作らなければならぬ。


今日を境に、何かが大きく変わる気もするし何も変わらない気もする。
昭和から平成になったあの日と感覚的に似ているかもしれない。

私にできることは、組織と言う波に乗り、その日自分にできることを鋭意やるだけ。
そう自分に言い聞かせて、もう今夜は寝よう。

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就職戦線異常あり

2011年06月29日 22時50分43秒 | Weblog
帰りに寄ったファミレスで隣に座った女子2人。
どちらも学生らしい。
金融業界の企業を受けまくって落ち続けている地味な女子と、商社から内定をもらえた派手な女子の話が嫌でも耳に入ってくる。

地味な女は別にどうでもよいが、商社から内定をもらった女(ドラマ「下流の宴」のカナを再現したみたいな女)がやけに気に障る。

「商社に入って人事や総務なんて配属されたら、マジで凹む~。あんなトロそうな女たちと仕事したくないし。商社に入ったからには営業職でバリバリしごとをすることが醍醐味じゃね?」
なんだそうな。

メーカーの総務部にいる(厳密に言えば経営管理室)私なんて彼女から見たらやはりトロそうに映るんだろうなあ。
一人でファミレスにて野菜ドリアを一口食べてはため息を吐く私なんて…。

「マミね、三次面接で、おっさんに『当社はあなたが思っているカラーの会社ではないかもよ?』と言われたの。マミ、超カチンときたから、『私もみなさんが思ってらっしゃるような人間ではないかもしれませんよ』と切り返しちゃった。そしたら、おっさん、口とかあんぐりしちゃってて。超マジうけるしー」

…嫌だ。
嫌だ、こんな子とは絶対に仕事をしたくない。
よく内定もらったな、マミ。
内定を出した商社の人事担当者の顔が見てみたい。
頭が切れるマミの発言にニヤニヤしながら「あの子、けっこうおもしろいよね」と合格印を押したおっさんの顔が目に浮かぶ。
マミよ、頭はいいのかもしれないが、なんか、君、人として駄目なんじゃね?

今のマミは、自分の知る世界は実在の世界と等しい大きさなのだということを信じて疑わないんだろうなあ。
来春、マミは嬉々として商社に入社するんだろう。
上手くやっていけるのだろうか。
老婆心かもしれないが、そう思う。

もう一人の地味な金融業界志望者、ガンガレー!
マミのマシンガントークに笑いながら相づちしか打てない君が私は好きだ。

若いって素敵だ。


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