錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

圧巻!! 紅葉最盛期の涸沢のモルゲンロート

2017-10-03 20:03:51 | 涸沢
紅葉最盛期の涸沢の一番の見物はモルゲンロートに燃える山襞です。

誰もがその瞬間を見たいが為に上高地から6時間以上歩き、

「寝る時は敷布団1枚に3人以上、トイレは大渋滞、売店でビールやおでんを買うにも何十人という列に並ぶ」

という艱難辛苦に耐えてでも涸沢にやってくるのです。


錆鉄人と天女が紅葉の涸沢に来たのは6回目、そのうち2回は日帰りだったので4回目のモルゲンロートです。

(見えない時のほうが多いんですが、我々は天気の良い時を目指して来ています。)

今回はテント場からの撮影を天女に任せ、水面に写るモルゲンロートの山を撮影する為に池に行きました。


池での撮影は2回目ですが、風がなくて水面が鏡のように静謐である必要があり

その確率は仙人池に写る裏剣の撮影と同様、あるいはそれ以上に少ないのではないかと思われます。


池には5時前に行きましたが、池の周辺の水面は氷っていました。

良い撮影ポイントは10人程の三脚にデジ一眼をセットした人に既に占拠されていました。

錆鉄人は大きな岩の横で水面から10cmほど顔を出しているノートパソコン程の岩に飛び移り待機。


早速何度かシャッターを押しましたが、手持ちなのでボケボケでした。

手持ちなのは水面スレスレから撮影したほうが水面の波の影響が少ない鏡像が写せるからです。

しかしながら、三脚カメラマンは岩の上で三脚を伸ばしてカメラを構えています。

それなら別にこの池に来なくてもいいのに・・・

(前は池なので人は写りませんが、そんな場所ならたくさんあります)


5時18分、どうにか写真が撮れました。




5時36分、日光が当たる前ですがかすかに紅くなっているような・・・



5時37分、遂に山々がモルゲンロートで染まりました!



もう解説は不要でしょう!





風が治まらないので池に写るモルゲンロートはやっとこの程度でした。



しかしながら、ほかのデジ一眼の人は三脚で高い位置からの撮影に対し、

錆鉄人は手持ちのコンデジを水面近くに構えて写しているので一番波の影響が少ない写真が撮れたはずです。



後からやってきた人が岸辺の氷を割って三脚を立てようとして波が起こります、何と無神経な!


やがてモルゲンロートは「紅」から「黄金色」に代わります。






北穂(頂上は見えない)と涸沢小屋



光の帯はじりじりと下がってきます。

しかし、風は一層強くなって水面はさざ波状態なので、池は諦めてテントに戻ることにしました。



バンザーイ!






涸沢よ、今年もありがとう!

からさわの山に向かひて言ふことなし からさわの山はすばらしきかな

    錆 啄木


(本歌 石川啄木)
ふるさとの山に向かひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな


前日の雨で寒冷前線が通過した後、夜は満天の星空だったので放射冷却もあって

外に置いていたプラティパスの水は凍っていて、靴下もこの通り



紅葉を眺めながら、昨日の雨中登山で濡れたままの衣類を乾かしました。




この後もずーっと快晴を期待していたのですが、飛騨側から雲が出てきて稜線が見えなくなりました。

この日は北穂に登るつもりだったのですが、

お隣さんの提案に乗って前穂北尾根Ⅵ峰に登りました。

Ⅵ峰(2794m)は涸沢から往復3時間で登れ、

真下に涸沢カール、正面に北穂、その右肩に槍が顔を覗かせる素晴らしい眺めです。

⇒「前穂北尾根Ⅵ峰つまみ食い(完結編)」をご覧ください。
  http://blog.goo.ne.jp/sabitetsujin/e/cdf5ce40e86c168a3ae1822d292be6a5
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山で負傷 「サルも木から落ちる」

2017-10-03 11:05:18 | 涸沢
滅多に山に行かなくなった錆鉄人ですが、驚くのはヘルメットを持った人が多い事!

そういえばNHKの百名山など登山番組でもヘルメットを持って歩き、

ちょっとした所で装着していたりするのを見るようになりましたが、


もし、落石があっても注意していれば避けられる場合が多く、帽子を被っていれば被害も軽減されます。

錆鉄人的には百名山の通常ルートを歩いていて、ヘルメットでなければ守れない落石に当たる確率は

歩道を歩いていたら車に突っ込まれて大けがをするのと等しい位だと思っているのでヘルメットを持つ気はありません。

(持ってもいませんが、買う気もありません。)

勿論、落石に遭う確率が絶対にない事ではないので、ヘルメットを持って登山する人、かぶって登山する人を否定しません。

病気になったり、つまづいて捻挫や骨折をする可能性もあるから(むしろ、その確率のほうがはるかに高い)

医者も連れて行くとなおさら安全だと思います。

ヘルメットに関しては以上ですが、これを読んでも判断は自己責任でお願いします。


9月28日から30日までテント2泊で涸沢に行き、前穂北尾根のⅥ峰へ遠足に行っただけですが・・・

指に結構ひどい傷を負ってしまいました。

10月2日夜、傷テープを初めて外した所です。



直径7~8mmで皮がはがれ、1/4位がくっついています。

小指はもっとすごく・・・むけた指の皮膚がほぼ半周しています。



(白いのは傷テープ3枚で抑えていたのを外した直後だからです)



すぐに右手で強く抑えたので、あまり血は出ませんでしたが、ズキズキと痛みが続きました。

ターミネーター錆鉄人はチタン製の高強度スキンも持っているのですが、重くなるので装着していなかったのです。

しかしながら、自己再生スキンが脅威の回復力を示していて、皮膚の下では肉が盛り上がっています。


ケガの原因ですが・・・

つまずいてころんだ拍子に手をついてケガした訳でも、落石が指を潰した訳でもありません。


「事件は登山道で起きたんじゃない、天場で起きたんだ!」

  (踊る大捜査線「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」の本歌取り!)

天女「おとうさん、それが言いたかったのね!」

完全に見透かされています!


そうなんです、登山中の事故は見るからに危険な場所ではなく、大半は何でもない所で起きているのです!

歩道を歩いていて横の側溝に落ちるようなものです。


29日の午後、錆鉄人がテントの外で天女梅酒をお湯割りで飲んでいると・・・(そのほうが長持ちしますから!)

天場はかなり混雑してきていて、錆鉄人のテントの横のあまり天場としては適さない場所にテントを張ろうとする人がいました。

どこも凸凹ではありますが、真ん中当たりに高さ10cmほど飛び出した石が埋まっていて、テントの底に刺さりそうな感じでいた。

飛び出している部分は直径15cmほど


錆鉄人はその石を取り除いてあげようと余計なお節介をして、

横にあった直径20cmほどの石を取って、その埋まっている石に四方からたたきつけ、

グラグラにして掘り出そうとしていたのですが、たたきつける時に勢い余って横の石に手が当たってしまったのでした。


そういう状況ですから、我慢強い錆鉄人は痛いそぶりもせずに傷テープを貼った後も作業を続け、

見事にその石を掘り出したのでありました。

その石は埋まっている部分がはるかに大きくて、掘り出すのに結構苦労しました。

ちなみに錆鉄人はこれまで涸沢でそうやって10個位の石を掘り出して、テント場の居心地を良くしています。


登山道で事故ってケガをしたなら

(弘法も筆の誤りと言うのは恐れ多く)サルも木から落ちるでありますが、

錆鉄人は田舎の人間なので土木工事のような事や大樹仕事でもなんでもやっているので、

この場合も「サルも木から落ちる」にしたのでありました。


繰り返しますが、

「登山事故は危険な所で起きているんじゃない、何でもない所で油断して起きるんだ!」

いつもどんな所でも気を抜かずに歩きましょう!
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2017年 紅葉ピークの涸沢詣で(5年連続)

2017-10-03 05:23:17 | 涸沢
今年の紅葉の涸沢幕営は2日して2日目に北穂高に登る事を考えていた。

紅葉シーズンの涸沢は平日でも混雑しているが、
ピーク時の土日の大混雑は絶対に避けたいと考えながら
涸沢ヒュッテの紅葉情報を毎日確認し、紅葉の見頃を想予想しながら
天気図と10日間天気を毎日何回もチェックして決行日を模索していた。

紅葉状況の進行は29日~10月1日頃が見頃と思われ、9月30日~10月1日の涸沢はとんでもない混雑が予想された。

天気予報に関しては、秋の天気は三寒四温といわれるように周期的に変わるので、天気予報の信頼性も高くなる。
20日頃の天気予報で27日午後から28日午前中が雨という予報になり、その後もその予報は変わらなかった。

涸沢に来る登山者は比較的初心者が多いはずだから、雨の中を登山することは避けるはず、
したがってトイレ等の混雑もないに違いない。
すでに涸沢にテントを張っている人も雨の中でのテント泊や撤収は嫌だから、
27日のうちに下山して天場はガラガラに違いない、と予想した。

従って、選択肢は2つ
1つは、28日雨の中を歩いて涸沢に入りテントを張る
(恐らく天場はガラ空きで良い場所にテントを張れるはず)
もう1つは、雨を避けて29日に涸沢入りする
(2泊すると土日の大混雑に巻き込まれ、トイレ渋滞等に難渋することになるはず)

愛妻家の錆鉄人は天女を雨の中歩かせるのもかわいそうだし、大混雑も嫌だし・・・
それでも28日午後から晴れる予報だったので、
27日に家を出発して沢渡で車中泊して、28日朝一で上高地に入ろうと天女に話していた。

【9月27日】
しかしながら26日頃から、予想天気図で本州を通過する低気圧の中心がやや南下すると共に動きがやや遅くなり、
27日朝の1時間ごとの天気予報では、28日の雨上りが遅くなっていたのでますます決めかねて
天女に27日の昼の予報を見て最終決定すると告げた。
ただし、前日の予報では時間雨量10mmという時間帯もあったが、時間雨量は3~5mmに低下していた。
天気jpは2時間ごとの天気予報の更新なのに1時間ごとに予報を見て、
さらに20分毎に予報が更新されるウエザーニュースをチェックして・・・
つまりほとんどパソコンで天気予報を見ていたのですが、
昼近くになると、天女がさっさとサンドイッチを作り始めた、車中泊用の夕食である。

天気には関係なく、天女は28日がどんな雨でも涸沢入りし大混雑を避けたいと思っていたのでした。
という事で、午後3時ごろに出発しようと決定し、装備品の再チェックと雨対策を行った。
(それでも天気予報をチェックし続けた)

家を出発したのは3時少し前、
もう昔のように飛ばさなくなった錆鉄人なので、沢渡の第二駐車場に着いたのは7時半頃だった。
(安房峠トンネル料金780円をセーブする為、旧道を走ったせいもあるが・・・)
駐車場はガラガラであったが、バックドアを開けてその下で夕食を作っていたエクストレイルの横に駐車してご挨拶
東京のご夫婦で目的は同じく涸沢、沢渡での車中泊は初めてとの事で、
明日の上高地入りはバスのつもりだったようであったので、タクシー相乗りを申し込んでめでたく成立!
タクシーは4時半頃には来るからそれまでに準備しておいてくださいと言い、我々は3時半にアラームを鳴らした。

【9月28日】
雨は傘がいらないほどの降りでトイレにも傘無しで行け、お隣さんとタクシーを待ったが来ない。
横の国道はバスが通り過ぎて、バスターミナルのほうからはタクシーが下りてきて釜トンネルに向かって行ったが、
いつもは何台も来る客呼び込みののタクシーが4時半を過ぎても来ない。
しかたがないので、浴び鉄人は走ってバスターミナルへ行くとタクシーが停まった。
が、運転手がいない、探しているとやってきたのでお願いして第二駐車場に来てもらい、
釜トンネル入り口は開門時間の5時少し過ぎて通過した。


上高地バスターミナルに着くと、
東京のご夫婦は少し休憩してから出発すると言ってバス乗り場のほうに行ったが、
我々はタクシー乗降場のひさしの下でザックカバーなど最終身支度を整え、5時半頃に傘をさして出発した。
いつもはバスターミナルでトイレを済ませて出発していたが、
タクシー乗降場からは遠く、屋根なしの所を通ってトイレに行く必要があるので、
登山道の横にある小梨平キャンプ場のトイレに入ったほうが無駄がないという錆鉄人らしい計算だった。

傘は快適だった。
汗っかきの錆鉄人はカッパを着てもどうせベタベタになるので、カッパは着なかった。

予想通り、雨の中を涸沢に向かう登山者は少なく、すぐに先行者を抜いて徳沢と横尾でトイレ休憩
雨の中なのでトイレのひさしの下でパンとおにぎりを食べて8時15分頃に横尾を出発。

本谷橋を越えた登りになっても、今回の天女はちゃんと登れた。
しかしながら、25kg近いザックを担いだ錆鉄人は嫌な汗が流れ、凄くしんどかった。
天女が「おとうさん、顔や唇が真っ白よ」と心配して言ったが、ヘロヘロで登って数回休憩。
ず-っと傘をさしていたので、ザックの重みと腕を曲げ続けていた為に血液の流れが悪くなっていたのも一因ではないかと思われた。
ヒュッテまで15分位の所で小やみになったので傘を仕舞ったが、そのあとは辛くなく登れた。

ヒュッテには11時過ぎに到着、トイレに行って天場に急行した。
ガスで紅葉は見えなかった。
去年までの4年で3回テントを張っているお気に入りの場所に行くと、隣にテントがあったけれど空いていた。
雨はやんでいたのでテントを張るのも楽だったが、張った後で降り出したのでテントの中で沈澱。
担ぎあげた缶ビールを2本飲んでお昼寝!

雨は4時ごろにやっと上がって、ザックの中に仕舞いっぱなしだったカメラで初めて撮影



やがてガスも晴れて山腹が見えてきた。



まばらだったテントが予想外に増えていた。



やっと雨が上がったテラスは、これも予想外に混雑していた。



「今日はは布団1枚に何人ですか?」
と聞くと
「3人です」
と予想外が続く。

日本人の悲しい性で、有休を取ったら雨が降ろうが槍が降ろうが来るしかない、
ツアーのキャンセルはお金が無駄になるし、今年はもう来るチャンスがなくなるのだから、
やっぱり雨が降ろうが槍が降ろうが来るしかない。
涸沢に来る位で遭難することはありえないし・・・

錆鉄人もやっぱりそうします、日本人ですから!



お互い、雨の中を頑張ったね!

【9月29日】
夜中にトイレに行った時、雲一つない満天の星空だったので、逆に朝焼けはダメかもしれないと思った。
穂高の峰に朝日が当たるり始めるのは5時40分頃で、トイレは5時ごろから混雑するだろうと想定し、4時に起きた。
(実際には3時半頃からテント場では人の動きがあり、足音(岩がガラガラする)で目が覚めていた。)
トイレは想定通りフリーパス!

テントに戻り、天女にはソニーのHX60Wを渡してテントの所から撮影を頼み、
錆鉄人は池に写るモルゲンロートの山を写そうとキャノンのG7Xを持って「池」へ行った。

池に着いたのは5時前だったが、撮影に適した場所はすでにデジ一眼をセットした三脚で占拠されていたので、
錆鉄人は大きな岩の横に池の中にある岩の上で撮影する事にした。

5時頃ではまだ暗く撮影してもまともな写真にはならなかった。

写真をたくさんアップしたいので新しいブログに変えます。


以下 29日編に続く



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