彼にとっての今季メジャー第2戦となる「全米オープン」。
これまでの「経験」は、大きな芽をつけ、花を咲かせる可能性をはらんだ。
予選二日も、マキロイと、ワトソンと一緒に組んでまわるという・・・素晴しい編成。
遼クンは、予選を通過。 それも、二位Tの「―1」である。
今、録画映像を全て観終わったところだが・・・・なんという堂々とした態度だろう。
年毎に増していく「精悍さ」と「威厳のある透明感」、そして、「前進している結果」、
「技術力」「魅力的な存在感」などなど・・・・。
「スポーツ」は、なんというか、・・・「人の心を反映した運気のようなもの」を
感じさせてくれる。
その運気は、本人の心持ち次第で、いかようにも変えることができるもので・・・・
だからこそ、面白くもあり、底が深く、そのアスリートの偉大さや度量や可能性が、
見えてくるものなのかもしれない。
その人をとりまく環境や、その人の精神状態が、顕著に反映するのも「スポーツ」。
だから、見ていると飽きないし、学ぶものも多い。
遼クンは、確実に、成長を遂げている。
それも、人の二倍、三倍の早さで、自分を高みに押し上げるポテンシャルを持ち、
周囲の人々の期待を ものともせず、冷静に、歩みを進めている。
インタビューに答える彼は、数年前の彼ではない。
顔も身体も、とても精悍で、「男」を上げている。
20歳をこえていない少年の姿には見えず、もう「業界を牽引している偉大な存在」に
感じられる大きさがある。
「逸材」とか、「天才」とか、よく言われるけれど・・・・
こういう日本人が、この国から飛び出していって、世界に出て行ってくれることが、
とても嬉しいことだ。
子供たちの夢を背負い、多くの大人たちの羨望のまなざしを受けながら・・・
これからも精進してほしい。
彼は、日本人のイメージアップに繋がる「ピュアな強い意志力」の持ち主である。
その意志力がどこまで(いつまで)持ち続けていられるかで、彼の人生が決まる。
まさに、人生の紆余曲折を、これからの彼は体感していくのだろう。
まずは、全米オープンの明日からの遼クンを見守りたい。
インタビューで「明日からも、アグレッシブに挑んでいきたい」と答えた遼クン!
はるか年下ながら、素晴しい人である。
遼クンのメジャー挑戦は、まだ始まったばかりだ。