一部のエリートの「傾向」

2012年07月09日 | 仕事 -

この数日、私は・・・ “ 考えないようにしよう ” ―と思いながら、
実は、しっかりと考えていた。

仕事上で 「 キレる男 」、相手を 「 やりこめる男 」 について――。

だって、実際には、きちんと「 話を聞いてくれない 」ばかりでなく、
自分流のやり方で勝手に決め込まれると、事実を曲げられているという
最悪の事態となるのだ。 これは、許されざるべきことである。



数日前の衝撃的な事実があってのことながら、実は・・・・
彼以外の人にも、これまで似たような行為があったことを、それとなく
思い出した私は、似ている点や、傾向などについて、考えていたのだ。

まず、共通する点としては、「 せっかち 」 である。
それから、「 プライドが高い 」 し、「 自分の意見を正当化したがる 」。

過去の栄光の経験、輝かしい実績を持っていたりすると、
どうしても植えつけられた思考回路があるのだ・・・という気がする。


感情を逆なでするのは 「 自分の非を認めず、相手に押し付ける 」という
傲慢なやり込め方で、ただ一方的に押し通す人もいる。


  


一昨年、某有名会社の社長さんから聞いた話であるが、実は・・・
その言葉を思い出して、その言葉が ずっと 頭から離れなかった。

「当社は、ずっと有名大学の成績優秀者を採用してきました。
 そうして、彼らが仕事を覚えて、みんなでブレストやミーティングに
 なったときに、ある一つの傾向が出てきたのです。
 人の意見を聞かず、敵対する意見を主張した相手を論破することを
 するようになってきたのです。そういう流れが、多くなってきました。
 これでは、議論に広がりがなくて、論破することが第一となり、
 ミーティングの目的が薄れてきてしまうという問題点が発覚しました。
 彼らには、そういう自覚がないため、よりシリアスです。
 同じように、頭の良い同レベルの社員同志が、競いあってのことだと
 当方は感じながら、その傾向を打破する方法を模索していました。
 そして、このような事実に気がついてから、成績優秀者だけとか、
 あるいは有名大学だけからの採用を辞めて、人間的な判断基準から、
 いろいろなタイプの学生を採用するようにしました。
 ユニークな人や、個性的な人も、あえて採用してみました。
 勉強ができる学生だけではなくなり、様々な社員が集ってきました。
 そうすると、ミーティングにも、多様な社員が参加するようになり、
 議論にも変化がでてきたのです。新しい視点からの発想が芽生え、
 結局は、以前よりもたくさんの意見が出てくるようになったのです。」



「 相手を論破し、自分の意見に賛同させる 」というのは、考えてみると、
“ 変革を成し遂げる時には必要な要素だ ”と思うけれど・・・
365日&24時間中、この姿勢でいられることは、相当のカリスマか、
聡明な人でないと、多くの人の理解が得られないと思う。
また、論破しても、その前に、全ての人の意見を聴いているのかどうか・・・
それが何よりも大切な要素となるだろう。
聴きもしないで、あるいは、冷静に判断や分析もしないで、あからさまに
自分の意見を通して、相手を論破するのは、( ケースバイケースだが )
横暴の域に入るかもしれない。
そのあたりの論破する軌跡は、チェック材料になってくる。

特に、人との交渉をする時や、対交渉相手となる他者の責任者との場合、
このような行為は、自分の恥となるべき行為になる可能性を秘めている。
もし、そういう傾向や癖があったとしたら、周囲の人が指摘をしてあげ、
フラットな意識に戻すように心掛けるべきである。
ネゴシエーションの場合は、特にそうだと感じる。

そして、これは、人付き合いにおいて、全ての人に通じる論理だとも思う。

信頼を得て、交友関係を続けていくためにも、大切な要素になってくる。

しかし、実際には、これが欠落してる人が多くなっているのが現実だ。



あの最悪な「 すぐにキレる男 」を反面教師として、決して臆することなく、
今週の打合せに即して、私は “ 冷静に対策を練っていこう ” と思う。

たとえキレられても、私の中に「負の感情」があるのは、良くないことだ。
潜在的に、こびりつくようなことがあったら、もっと良くない!
「負の感情」や「負の行為」は、潜在的に残るのが常のため・・・
私は、新しい方法論によって、新しい記憶を作り、鮮烈な経験になるのを
避けたいと思っている。 (トラウマなんて、もってのほかだ。)

彼との新しい関係を、構築するのだ。 
そのための知恵を、これから練り、・・・・私の中に不快な感情や想いが
のこらないように、上から記憶を塗り替えられるようにしたいと思う。


年齢に関係のない「結果」

2012年07月09日 | マイブーム -


今年の全英ウインブルドンの優勝者:ロジャー・フェデラ―の
プレーと、持たらされた結果には、本当に感動した。

最近は「30歳ですが、引退はしないのですか?」 という質問が
とても増えたと、本人が明かしているが・・・・
彼は、「やっていて楽しいから、まだ今後も引退はしない 」 と、
さらっと 答えるそうだ。

実際、彼の全盛期というか、黄金期は、すでに過ぎ去ってしまった・・・
ように感じるのは、結果だけで判断した時のことである。

本人は、結果ありきではなく 「自分が納得するプレーがしたい 」 と
いう観点で、やるようになってきた ・・・と、心の変化に言及する。


しかし、本当に、年齢に関係ない、・・・久し振りの王者のプレーが、
今年のウインブルドンでは見られたと思う。

多くの記録を塗り替えてきた彼の・・・まだまだ止らない挑戦!
この数年、期待して、応援しながら、陰ながら見守ってきただけに
私自身も、非常に嬉しいことだった。

彼のお子さん:双子のお嬢さんが久しぶりに登場したが、とても
かわいらしく成長している。 
彼も「守るべき家族」を持ち、すごく落ち着いてきたという気がする。
もう会話ができる年齢になってきただけに、父親としては嬉しいと
思うし、元気の源になっているのではないかとも思う。

フェデラ―とそっくりな顔をしているお父様も、とても喜んでいた。



そして・・・
ウインブルドン準優勝したマレーの涙とともに語った第一声・・・。
「また挑戦しますけれど、簡単ではないんです 」―と訳すべきか、
「努力はしましたけれど、簡単ではないんです 」―と訳すべきか、
とにかく、心からの叫びのような言葉は、彼の全てを物語っていた。
その後のインタビューも、本当にリアルで、英国民が、彼の優勝を
どんなに期待していたかと思うと、その重圧は想像できる。
その心の葛藤が、彼の発する一言一言の端々に感じられた。

アンディ・マレーは、まだ25歳だ。
これから、何度かチャンスがあるだろう。 頑張ってほしいと思う。



今年の英国は、熱い!
これから、オリンピックだし・・・本当に、国中が盛り上がっている。
国として、良い傾向だと、感じる。
毎日、変化があって、楽しいことがあるなんて、幸せなことだと思う・・・。