リスクに関する経営管理

2013年09月25日 | 仕事 -

私は、基本的にはフリーランス(フリーランサー)である。
この立場でいることには、一長一短があり、個々の判断によって、
いろいろな結果を招くことになる。

私の場合もそうで、忙しい時は 二つ三つのプロジェクトを掛持ちして、
徹夜も珍しくない日々を過ごす。
所属会社も、プロジェクトごとに 会社が違うがために、
名刺を幾つか持ち分けたり、長きにわたって一つの会社に所属して
働くこと(年棒制契約) などがあったり、本当に様々である。




この一週間、数年前の仕事に関する重要素材についての問い合わせに
メールで (何度となく) 対応していた。
最終的結果としては 「 見当たらない 」 という会社側の報告があった。
当時の担当者である私としては、気持ちが落ち着かない。
まるで、素材紛失の要因が、こちらサイドにあるように取れるような・・・
対応をされると、非常に遺憾である。

私からすると、大事な書類や素材、資料を保管するロッカーには、
“ 鍵をかけるべきだ ” という基本的な結論になる。
入館が容易な状態であるがために、日中夜中と誰が会社に入っても不明で
どうしようもなく、防犯カメラもないような環境下なので、私としては
「 大事な物を守り通すのは難しい会社だ 」 と思う。

会社の仲間を信頼しないというわけではないが・・・
最近の悪ふざけと同じように、派遣要員や安月給の契約社員などには、
責任というような自覚にかけるメンバーもいると感じるがゆえに、
会社としては正社員として雇用しないのであれば、きちんとした対策を
こうじておく必要があるのではないかと、ずっと感じていた。
( 雇用形態に不満を抱いている人も多く、会社愛がないからだ )

実際、資料DVDを 同社内で紛失した経験がある私としては・・・
完璧に全社雇用人を信頼している状態ではなかった。
事実、社内100人以上にまわる総務部連絡メールには、自覚のない
紛失や故障に関する・・・メールが多くて、呆れることも多かった。



私が、後味が悪いのは、会社の管理不足が、大きな要因なのに、
私の方に、「 会社のメンバーが盗ることはない・・・。不思議だ・・・。
他に保管しなかったか 」という再三の問い合わせ内容についてだ。



やりとりの果ての最終結果としては、不透明になってしまった。
「 大事な素材を紛失して、困っている 」 ということであり、会社としては
「 大きな損害を被っている 」 ということになるのだろう。



私としては、会社の管理経営方法に対する異論を唱えたい。
数年前のことについて、(一歩も足を踏み入れていない会社の状況など)
把握しきれないし、当然 コントロールもできる状態ではなかった・・・。
大事な資料をロッカーに保管する際に、鍵をかけない会社に対して、
私の仕事中は 「鍵を要請して、私に管理させてもらった 」 から安心だったが、
終わってすぐに総務部に鍵を返却したのだから、本来は会社が重要書類などは
きちんと管理するべきなのに、・・・それらを放置してあったのに・・・
その事実を棚にあげて 「 管理不足的な対応を受けるのは、遺憾である 」。

鍵がはずれた過去の私のロッカーには、私のメモがしっかりと残っていて、
実際の素材だけが紛失しているのだという。
もし、私がその素材を持ちだしていたのなら、メモなど残さないだろう。
引き継いだ対応者の管理と、元来の“意識の低さ”を指摘したいものだ。


  実際、HDDだって数万円もするものであるし、再利用も可能なものだ。
  契約内容に不満のある若い雇用人からすると・・・個人的に利用したり、
  売りとばしたりすることだって、ないとは限らないゆえに、リスクに対する
  意識の高さは必要だと思う。
 

不測の損害を、( 最小の費用で ) 効果的に処理するための経営管理手法が、
いかに大切か・・・ 「 リスクマネジメント 」 の意識を持っていただきたい。
特に、問い合わせがあったような “ 人材を大切にしない会社 ” にとっては、
しっぺ返しをする雇用人がいないわけでもないーと思う。
実際、私も、すぐに会社の体質について感じるところがあり、仕事の継続を
断ったこと事体、当然の流れだと感じている。



自分のかかえているスケジュール以外に、このような 遺憾なやりとりを 毎晩、
毎朝にすることは、精神衛生上、よくないことだ と、切に感じた。

「自分が信頼していない人には、信頼されなくてもいいや! 」 的な感想が・・・
ふつふつと芽生えてきたことは、私自身としては、ちょっとした驚きだったが、
それも自然な感情だと受け容れた。
誠実な人や会社と付き合って、質のよい仕事をすることは自分のためになるし、
何よりも得るモノが多いと思う。
自分の眼で判断する能力は、大切な要素だ。