薄曇りの土曜日、カメラを携えロードで家を出る。海軍道路から境川を南下して藤沢へ。萬福酒楼で刀削麺と炒飯の昼食。店を出て藤沢鎌倉線で鎌倉駅へ。南下して海に出て材木座海岸に沿って逗子マリーナへ。マリーナ周辺を執拗に取材撮影。これにて今日の目的は達成されたけれど来た道を引き返すのは面白くない。アップダウンの道を東に進み県道311号の小坪入口交差点に出る。この交差点は鎌倉から横須賀へ抜ける通いなれた風景。ここから鎌倉葉山線を北上し小坪トンネルを抜けて鎌倉の街に戻る。鶴岡八幡宮を右に折れ金沢街道を進み久しぶりに釈迦堂切通しに向かう。ここは映画「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)のロケ地。長らく崖崩れで通行止めは承知していた。現場に着くと警備の方がおられたので状況を伺ってみた。開通するまでにあと5年はかかるとの説明。冗談なのか本気なのかわからない。反対側なら少しは切通しが見えるとアドバイスまでいただく。折角なので来た道を引き返し大きく迂回して反対側(南側)まで移動。確かにフェンス越しに切通しを見ることができた。よく見れば壁面に何本もの細いパイプが差し込まれていた。崖崩れと言われていたが落盤だったのかもしれない。脆くなった岩に硬化剤でも注入しているような雰囲気。あながちあと5年というのも嘘ではなさそう。因みに帰宅後、前回の訪問日を調べたところ偶然にも2004年10月23日だった。きっかり18年前ということになる。フェンス越しに構図を変えながら撮影していると黒白柄の猫がトコトコと切通しを歩いていた。本日の走行距離 76.14km ロードバイク積算 17,453km 自転車積算 28,316km。
本日の走行ルート
釈迦堂切通しMAP(南側)
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今朝の国営放送、教育テレビ「日曜美術館」は写真家・藤原新也の特集だった。写真家の業績や幼少期を過ごした故郷を辿る撮影取材とインタビュー。丁度、通勤の電車内で「新版 東京漂流」を読んでいたこともあり興味深く観ることができた。番組内でちょっと驚いたのは浜辺に咲く百合の花を撮影する件(くだり)。雨が降るなかライカSL2からレンズを外して“手持ちレンズ”でマクロ撮影をしておられた。使っていたレンズはクラシックMFの中望遠。最短撮影距離がひとひろ(約1.5m)あるのでと両腕を広げて説明されていた。理屈は理解できるがなんと大らかで大胆な撮影だこと。レンズとボディーの隙間から入る外乱光や光軸のズレなどお構いなし。そんなスタイルでも撮影された画像はソフトフォーカス気味に雰囲気よく仕上がっていた。100万円のボディーを雨中にレンズを外すだけでも小心者はビビる。ところで「新版 東京漂流」だが、写真週刊誌「FOCUS」創刊当時の熱気と狂騒が当時のままに封じ込められていた。話題の中心は「金属バット殺人事件」や「深川通り魔殺人事件」。文体はやや冗長にして感傷的。1980年代をリアル体験していないと文章に記された当時の空気感は理解し難いかも。今よりも活気があり緩く猥雑で社会全体が熱に浮かされていた時代。これも「昭和」の最後の一面だったのだ。
薄日が射す土曜日、ロードバイクでR16を北上。このところ国道16号北上ルートがお気に入りになってしまった。橋本から県道510号、R412号と走り一気に相模湖へ。
残念ながら高速艇トムキャット本体は廃船になったようで桟橋には見当たらず。貸しボート屋ゲームコーナーの「電車でGO!2」筐体は健在。
先日、YOUTUBEで「ちい散歩 相模湖」を観たばかりだったので番組のルートを逆に辿り紹介されていた店々を確認して歩く。あまりのんびりもしていられないので走行を再開。相模湖を西に進み勝瀬橋へ。本日の走行目的となるロケーションを取材。このレポートは追って報告の予定。取材を終えてさらに甲州街道を西に。JR中央線ともつれながらアップダウンの道は脚にこたえる。上野原の街に出て“高校入口”交差点を右折。坂を登ったところが本日2か所目の目的地“日本大学明誠高等学校”。この学校はTVドラマ「飛び出せ青春」の舞台となった太陽学園のロケ地なのだ。ドラマ本放送当時は小学校三年生だった。高校生活はかくも楽しく日々何かしらイベントがあるのかとワクワクして観ていた。ドラマは関西では再放送も頻繁にあり夕方の再放送枠ではこのドラマや「俺は男だ!」が無限ループかと思われるほど放送されていた。それだけに思い入れも強い。サッカー部の部活グランドの背景には特徴的な円形校舎が映っていた。一度でいいので現実の円形校舎が見たくなりここまで走ってきた次第。学校の中には入れないので正門のところから円形校舎を拝む。
特に感動はないがこれで納得できた。日没も早いので来た道を引き返す。本日の走行距離 97.65km ロードバイク積算 17,375km
本日の相模湖走行ルート(復路のみ)
コダックDC4800は活用当時、相当気に入っていて国内、海外に頻繁に持ち出して撮影していた。この画像は鈴木清順監督 映画「ツィゴイネルワイゼン」(1980年)のロケ地を探訪したときのもの。鎌倉にはこの切通しのほかに小町通りのミルクホールや鶴岡八幡宮の太鼓橋、妙本寺などがロケ地として有名。ついでに言えば清順三部作の「陽炎座」(泉鏡花)(1981年)の琴弾橋も鎌倉。学生時代にこれらの映画に魅せられて同人誌にイラストを描いたりもしていた。残念ながら三部作最後の「夢二」だけはなんだかしっくりこなかった。
コダックDC4800 有効画素数311万画素、光学3倍ズーム搭載。マグネシウムダイキャストボディーは質感も高くシンプルなダイヤル操作系は直感的。発色はリバーサルフィルムに近く操作性を含めフィルムカメラとの親和性は高かった。
撮影地のマラガはスペイン南部アンダルシア州の都市。この時はバルセロナからドメスティックで移動。海と城壁の印象が強い。裏路地テラス席のレストラン、山盛りの生ハムとチーズそれにビールでの夕食。パブロフ・ピカソ生誕の地。スペインの内戦を描いた“ゲルニカ”はあまりにも有名。
三連休の土曜日、晴れているうちにとロードバイクで家を出る。本日の目的地は再び大黒埠頭。ベイブリッジのスカイウォークと波止場食堂がモチベーションとなる。東神奈川から生麦に出て大黒橋を渡る。先ずは波止場食堂つばさ店へ。お昼どきということもありトラックドライバーや港湾関係者で賑わっていた。システムは券売機で食券を買って定食、カレー、麺類各々のカウンターへトレーをとって並ぶ方式。平日は2階でも営業しているので相当繁盛している模様。尤も大黒埠頭で食事できる場所はここ以外にはない。土曜はサービスランチがあるということでその生姜焼き丼450円を昼食に決めた。残念なのは券売機のテプラ表示。外国人にも分かり易くと「SA-BISURANNTI」「Kare-raisu」とそれぞれボタンに貼られていた。否、そこローマ字なんかい。麺大盛り100円、ライス大盛り50円というオプションはうれしい。そういえば前に並んでいた女性ドライバーはうどんを二人分注文していた。
満腹になったなところで本命のベイブリッジへ。食堂からは自転車で1分の距離。橋の下の堤防には多くの釣り人が。何が釣れるか聞いてみるとアジとタコそして夜はアナゴ。仕掛けはサビキだった。自転車を停めていよいよスカイタワーへ。エレベーターで一気に橋を登る。橋の両サイドに設けられた通路(スカイプロムナード)を歩きスカイラウンジの展望台へ向かう。通路は吹き曝しなので冬季の強風時は厳しいかも。
展望台はガラス張りで全周360度見渡せる。また、プロムナードやラウンジの各所に無料でニコンの双眼鏡が設置されている。口径8センチ30倍の双眼鏡はいくら眺めていても飽きない。コロナの影響と利便性の悪さからか観光客はまばら。
この施設は2010年に一旦閉鎖されていたとのこと。2022年6月より土日、祝日のみ無料開放が再開された。ここまでのアクセスは大変だが一度は来る価値があると思った。横浜港が一望でき、みなとみらいの先には富士山まで望むことができる。普段は近づけない港湾施設がすべて見渡せる。
残念ながら土産物店やレストランは無いが家族連れ、カップルのデートで来るのも悪くない。惜しむらくは18時で閉まってしまうこと。きっとここから眺める夜景も綺麗だと思う。そして悩みの来場者数が少ないことへの改善策はただ一つ。本牧埠頭側からもアクセスできれば間違いなく来場者は激増する。更に自転車走行できればすばらしい展望ルートになること間違いなし。そんな妄想を懐きつつ本日の走行距離 56.83km ロード積算 17,278km
本日の走行動画
おまけ
広角から中望遠(マクロ)まで4倍ズームを搭載して操作性の良いE-10。唯一にして最大の不満はメディアへの書き込み速度。撮影テンポの大きなストレスになった。撮影条件を変えて撮影するシーンでシャッターチャンスを逃すこと多し。400万画素、2/3インチCCDは階調豊かで夕刻の描写など驚くような画をだすことがあり侮れない。
カムデンは原宿のような若者の街。おもちゃ箱のような賑やかな店舗が軒を連ねる。このカムデンからパディントンまでは運河が流れており船上生活者の船が係留されている。リトルベニスと呼ばれている。ロンドンでの休日は上流のパディントンからスタートしリージェンツパーク・ロンドン動物園に沿う運河沿いの散策をすることが多い。距離にして約4キロ、ゆっくり撮影して1時間の行程を楽しむ。
D40は小型軽量ながら暗所撮影に強くショー会場内の撮影に重宝した。壊れても惜しくないと海外出張時は毎度のようにスーツケースに乱暴に放り込み移動していた。この機種特有の“システムエラー”の持病がなければ、今でも買いなおして使いたいくらいだ。