懸案であったシートポストの切断をする。毛羽立ちに備えテープで保護し罫書き。目の細かな金鋸で垂直にカット。サクサク切れると思いきやかなり硬い。真っ黒なカーボンの粉がハラハラと落ちるので定期的に掃除機で吸い取りながらの作業。カット幅は40mmとした。15分ほど格闘しなんとか切断。端面はシャープでエッヂも立っている。毛羽立ちなどは皆無でどちらかというとベークライトかABSのような断面。耐水ペーパー800番で端面を整え2000番で仕上げる。ついでに面取りもしておく。これで課題の一つが完了した。
この週末は業界のショーがあったり、他にも家の用事などで非常に慌ただしかった。そして日曜にようやく一息ついた。で、朝に注文していたバイクが届く。二時間ほどかけてサドルやハンドルの調整をして、アクセサリーを装着。ブレーキレバー式のシフト操作やサイドプルのブレーキ操作を理解する。やはりクロスとは勝手の違うことが多い。ちょっと試乗のつもりで家を出る。走っては調整を繰り返しようやく身体に馴染むポジションを見つける。ドロップハンドルは慣れるまで少し時間がかかりそう。ブレーキレバーの開きが大きく指が浅くしかかからない。こういうのは調整できるのかしら。サドルはやや前傾にしてみる。フレームの下部が異型ゆえシートポストが一定量以上は下げられない仕様。クランク長170mmながら脚の長さがペダルまで丁度届くものの、かなり前傾姿勢となる。信号待ちでは縁石に足をつくか、サドルを降りなければならない。今まではチョンボしてサドルを下げ、跨ったままでもつま先のつく楽チンポジションをとってきたが、それも出来なくなった。フジのクロスに比べ車重は約5キロほども軽くなったが平坦な道の走行ではそれほど違いはわからない。車線変更などで車体の移動がやや軽快になった感覚はある。しかし登坂での違いは歴然。後ろから軽く補助して押してもらっているようにグイグイ登れる。やはりここはひとつ峠を攻めるしかないか。今日は近所を流すつもりが結局は江の島往復してしまう。薄いサドルが長距離走行に不安を残す。本日の初走行55.95km、積算も同じ。
去年の記事でJR西日本のアンケートに答えたと報告したが、先日そのご褒美が届く。1500円分チャージされた「ICOCA」カードがそれ。関東でも使えるか調べるも、ICOCAサイトで関東使用可能エリアをあたるとJR東日本のサイトのトップページへリンクが飛ばされているだけ。関東のSUICAは関西ではJRでしか使えず私鉄は不可だったので、同じようにこちらではJRだけで使えるということか。送られてきたICOCAはSUICAに比べて素っ気無いデザイン。イメージキャラはカモノハシのようだが、SUICAのように絵は描かれていない。ヘタウマキャラの乱用とオヤジギャグのような語呂合わせで幼稚化する社会ではあるが、むしろICOCAのほうが健全か。既に「行こか」という名称が語呂合わせではあるが。
仕事のスケジュール帳への記入で使っている万年ペンのインクが長らく切れていた。手帳への記入はシェーファーのボールペンで代用していた。インクの補充はペン先の洗浄など少し面倒なのだ。作業を怠っていたのは「仕事が忙しかったから」とは言い訳に過ぎない。その気になればなんてことはない作業。しかし心にゆとりがないとそれさえ億劫になりプライオリティーは下がってしまう。あまり放置するとインクも固着してしまうので重い腰をあげる。先ずはぬるま湯での溶解洗浄から。本来こういう作業が楽しいからこそ万年ペンを使っているのだ。タバコは吸わないがきっとパイプも同じに違いない。
ロードなんかに転向したもんだから各々の部品の重さが気になって仕方ない。自転車の世界ではほんの数百グラムの軽量化の為に何万円、否、何十万円もの投資増となることが普通のようだ。もちろん重量以外にも剛性や耐久、ブランド料など様々な要因が絡み合うのはどの世界でも同じではあるが。しかしワシのチャリスタイルはウエストバッグにデジ一眼を放り込み、MAPや携帯電話、土産の饅頭まで携えての走行ばかり。ウエアにしても空気抵抗なんて無視したもの。まああれか、ランナーが荒縄でタイヤを引きずって走っているようなものか。数グラム単位での軽量化を目指しカリカリにタイムを競う世界もあれば、ワシのように遠くへ、高みへと好奇心の赴くまま走る輩がいてもいいだろう。そして何よりの軽量化への課題は自分自身の贅肉に他ならない。
このところ仕事が立て込んでいて記事を書く気力もなし。しかしバイク新調に向け暇をみては雑誌やネットを漁る。一旦注文していた車種は5月まで入荷待ちとの連絡を受ける。これ幸いと注文を変更。ヒルクライム仕様に切り替える。クランクは39/53Tから34/50Tとなる。あとは実際にヤビツあたりを走ってみて、貧脚にこたえるようならスプロケットも12-27Tあたりに交換を考える。そしてそれよりも買うべき小物が意外に多いことに気づく。サイクルコンピューター、サドルバッグ、チューブ、ペダル、ミラー、ボトルケージ、鍵、ライトそしてベル。これは予想外の出費だ。今乗っているフジのクロスも乗り続ける予定なのでアクセサリーの流用はあまりできない。高いものは買えないので実用性重視で軽くて安いものをちまちまと買い集め中。
土曜に帰国。少し風邪気味で日曜は寝て過し夜に荷物の片付け。月曜からはまた忙しい日々がはじまる。機内で観た映画「かいじゅうたちのいるところ」は50点、「サロゲート」65点。「かいじゅう~」はあまりに“かいじゅう”たちが人間臭く、饒舌で幻滅する。風貌がかいじゅうというだけで展開も退屈。かいじゅう達の人間(かいじゅう)関係が主に描かれていたが夢が無さ過ぎ。「サロゲート」は無難にまとめられた現実味のあるストーリー。落ちはありそうな話。一度観ればそれで十分といったところ。それらの映画よりもTVドラマ「探偵物語」第六話「失踪者の影」も上映されていてこれは良かった。久しぶりに探偵を全話観返したくなった。