トイレの止水栓から水が染み出していた。騙しながら使っていたが修理することにした。止水栓はハンドル式だったので水洗ハンドル用の上部パッキン、ワッシャーのセットを購入。ついでにケレップ(コマ)の止水栓こまパッキンも交換する。プライヤーを持ち出すまでもなくモンキーとラジペンで作業は完了。水道水のカルシウムが固着していたのでそれも丹念に落として磨く。パッキンは両方で276円也。やれば5分作業なんだけどね。
シトロエンC5のワイパーゴム交換作業。Boschエアロツインマルチ AMR-65(650mm)、AMR-48(480mm)を購入。車からワイパーブレードを抜いて部屋で作業する。エアロワイパーブレードの樹脂部分はメラミンスポンジで汚れを落としてから保護剤を塗りこむ。ブレード先端のプラキャップを外し固定爪を起こして古いゴムを抜き出す。購入したゴムをレールに差し込み逆の手順で交換作業は完了。リアワイパーは純正品ブレードごと交換したばかりなので今回はパス。ワイパーゴム交換は手間を惜しまなければ1500円で片付く。純正品だとブレード込みの交換となり部品代だけでかるく1万円を越えてしまうのだ。
新聞折込チラシにPC DEPOTの週末の特売を見つける。デジカメ用にSDカードを買う。SDカードの手持ちはそこそこあるのだけれど除湿庫や机上に積んでいるデジカメを使う際、その全てにSDカードがセットされていると楽チンというグウタラな理由から。購入したのはMicroSDHC32GB、速度はクラス10。これで1リコ(1000円)ですって奥様!
久しぶりに引っ張り出したシチズン・コスモトロン。折角なので電池交換して暫く稼働させてみる。結果、少し進むようなので緩急針の調整を行う。調整中にテンプの動きにムラがあることに気づく。電池電圧をコイル基板に取り次ぐ端子部分の接触不良が疑われたので基板の端子を磨き微量の接点復活剤を処置。コイル基板の電源ターミナル部は基板の表裏に各一箇所。テスターで基板電圧の安定を確認するもテンプの動きは安定せず。仕方なく基板、テンプ、輪列受けを降ろして注油。テンプを降ろした際にアンクルが見当たらず脱落したかと一瞬焦る。電磁テンプ式ムーブメントはテンプの振り石でインデックス車を直接駆動する方式だった。チョンボ整備なのでこの程度の分解にとどめておく。完全OHする気力はない。簡単分解してみて気づいたことに電磁テンプ式ではテンワに重い永久磁石を二つ搭載している。それゆえ姿勢差がかなり大きく出ると思われる。まあ、キリキリに精度を追い求めるのではなく、緩くメカニズムを楽しむ時計趣味なので気にはしないのだけれど。分解ついでに風防ガラスの内側やインデックスを磨いて元通り組み付け。あとは時間の追い込みをして楽しむことにした。
面白いタイトルの漫画を見つけて購入。2006年の超駄作映画「日本沈没」(監督:樋口真嗣)公開に合わせて出版されたらしい。しかし漫画は1973年版の映画をオマージュしている。これは当然といえば当然。あじましでお、あさりよしとお、ひさうちみちお、いしいひさいち、とり・みきなど80年代のサブカル路線まっしぐらの豪華執筆陣。これは商業誌でありながらもノリは同人誌のそれ。特撮大会のアウォーク本を読んでいるような気分(意味不明ご容赦)。
おまけ:画像の腕時計はシチズン コスモトロン。電池駆動だがクォーツ式ではなく電磁テンプ式となる。音叉振動(360サイクル)を使ったチューニングフォーク式アキュトロン(1960年)が発売される前には電池駆動時計ではこの方式が一般的だった。セイコーがクォーツ式を1969年に発売し、電磁テンプもチューニングフォークも一気に衰退してしまった。因みにシチズンでも電磁テンプ式の次にチューニングフォーク式腕時計を「ハイソニック」という名称で販売していた。これら時計進化の過渡期の製品はレアアイテムとしてコレクターも多い。そしてこのコスモトロンのユニークな機構として日付送り操作があげられる。4時の位置にあるリューズを押し込むとデート表示が進むのだが、時計本体の12時位置を下に傾けながら押すと曜日(英語/日本)がひとつ送られる。そして本体の6時位置を下にして押し込めば、日付が送られるのだ。こういうメカトロ機構にはシビレルなぁ(日付送りは純粋にメカ式)。
おまけ:画像の腕時計はシチズン コスモトロン。電池駆動だがクォーツ式ではなく電磁テンプ式となる。音叉振動(360サイクル)を使ったチューニングフォーク式アキュトロン(1960年)が発売される前には電池駆動時計ではこの方式が一般的だった。セイコーがクォーツ式を1969年に発売し、電磁テンプもチューニングフォークも一気に衰退してしまった。因みにシチズンでも電磁テンプ式の次にチューニングフォーク式腕時計を「ハイソニック」という名称で販売していた。これら時計進化の過渡期の製品はレアアイテムとしてコレクターも多い。そしてこのコスモトロンのユニークな機構として日付送り操作があげられる。4時の位置にあるリューズを押し込むとデート表示が進むのだが、時計本体の12時位置を下に傾けながら押すと曜日(英語/日本)がひとつ送られる。そして本体の6時位置を下にして押し込めば、日付が送られるのだ。こういうメカトロ機構にはシビレルなぁ(日付送りは純粋にメカ式)。
昼食のあと時間つぶしにブックオフへ。文庫を漁るも開高健も安部公房も見つからず。当然といえば当然か。隣のCD棚を覗いて面白いものを見つける。陽水が唄うカバーアルバム「UNITED COVER」。つい最近話題になっていたように思ったが既に15年前に発売されたものだった。収録曲は知っている懐メロばかりだったので迷わず購入。60年-70年代の歌謡曲はやっぱいいわ。そのなかで「銀座カンカン娘」を聴いていてなんだか妙なイメージがよみがえる。ハタと気づいたのは映画「幸福の黄色いハンカチ」だった。当時、山田監督が推していた統一劇団が映画の流れに関係なく唐突に出演し炭鉱町の街頭でこの「カンカン娘」を朗々と歌い上げる。なんともはや変なイメージがついてしまったものだ。
宮本輝「泥の河」を読了。短編なのですぐに読めたのだけれど自分のなかで整理をつけていた。結論から言うなら映画で感動した人は敢えて原作を読まなくてもいい。これは原作者への冒涜となってしまうのだが、小説が原石ならばそれをキリキリに研ぎ澄まし磨いた結晶が映画として結実した。これはひとえに脚本を担当された重森孝子さんの感性なくして語れない。小説では田村高廣(晋平)の舞鶴での過去への葛藤は一切書かれていない。残念ながら期待した“きんつば”を焼き続けることへの解を得ることはできなかった。映画脚本では小説に書かれたエピソードを取捨選択し、時にクローズアップし肉付けして膨らませ、無駄のない洗練された短い台詞を重ねることで深みのある人間描写が織り成されている。そして小説で何よりも残念なのは、田村高廣は「なには食堂」を畳んで新潟へ移住してしまうのだ。次なる商売は車の板金屋らしい。地に建つ家を持たず、河に揺られ流される廓舟での浮き草生活。橋のたもとにしがみ付きバラック食堂で“きんつば”を焼きながら暮らす生活。人の営みに絶対確実な安定などというものはない。それを知っているからこそ田村高廣(晋平)の台詞は生きてくるのだ。「ひとつことずーっとやってきたあの(馬車屋の)オッサン、あら立派やで」
普段はそれほど洋楽を聴かないのだけれど、「Slaid Cleaves」には一発で虜になった。切なく哀愁漂う歌声と曲調。物悲しく心に染みる。アメリカ男版の中島みゆきではないかとひとり納得している。早速CD「Broke Down」を注文。このアルバム収録では「Cold And Lonely」「Breakfast Hell」がお気に入り。他にも「Sinner's Prayer」や「Below」などいい曲が多い。早速、MP3をPCに吸出してウォークマンに転送しておく。
「泥の河」原作が読みたくなりブックオフをのぞく。「泥の河・蛍川」宮本輝。新潮文庫版と角川文庫版を見つける。前者は260円、後者は100円だった、角川のそれは映画「蛍川」のスチルがカバーを飾る。小説の映画化に合わせて出版されたバージョンらしい。作品が読めればどちらでも良かったので安いほうを購入。文庫本に挟まれていた広告には「'86角川文庫 夏のフェスティバル」問題に答えて応募すると景品が当たるらしい。A賞ポータブルテレビ、B賞CDプレーヤー、C賞サイコロ型ラジカセ、D賞カセットテープですって。
先日の映画「泥の河」ロケ地検証の余韻から保育社昭和56年発行カラーブックス「大阪文学散歩」を入手する。大阪を舞台とした文学作品のロケ地を紹介した内容。興味を惹いたのは「泥の河」の他に開高健「三文オペラ」、小松左京「日本アパッチ族」そして梁石日「夜を賭けて」の舞台となった大阪砲兵工廠と猫間川を挟んだ対岸の朝鮮集落の紹介もあった。小説というフィクションではあったが現実にも貧しくも力強く生きた人々の営みがそこにはあった。本の文学作品を拾っていくなかで四ツ橋にあった大阪市立電気科学館が紹介されていた。織田作之助「わが町」で主人公が人生の最後にこの科学館のプラネタリウムで南十字星を見ながら息を引き取るのだ。この小説はNHKの銀河ドラマ枠で1971年にドラマ化されている。子供の頃に観たこのドラマの最後のプラネタリウムの件は印象に強く今でも覚えている。プラネタリウムが終演し椅子に沈む主人公にネズミ色の事務服の女性が声をかける。そして異変に気づき「きゃあああー!」と叫び声をあげるのだ。この演出には子供ながらに違和感を覚えたものだ。
カラーブックスが流行った昭和の時代、当然ながらパソコンもインターネットもなかった。情報収集は専ら百科事典や解説書、広辞苑の助けをかりた。或いは図書館をあたるしかなかった。興味あることは乏しい情報の断片を足で拾い集める努力が必要だった。しかしまたその苦労の過程が楽しくもあったのだ。
四ツ橋の大阪電気科学館は小学生だった1976年頃、一度だけ見学したことがある。地下鉄の改札を出ると実物ダットサンのカットモデルが展示されており期待感も満点!科学館のエレベーターは鎧戸式。エレベーターの籠位置を示す表示は針が数字を指し示していた。科学館の展示物はどれも古びて埃をかぶっていた。子供心にこれは大阪万博記念館と同じ異次元空間だ!と内心ほくそ笑んだものだった。ご自慢のカール・ツァイスII型のプラネタリウムは素敵だったけれど、投影ドームがオンボロで穴があちこち空いており星の数が多いと父が笑って教えてくれた。展示物の記憶ではナショナルの古い(1969)電子レンジの機能説明が印象に残っている。今となっては貴重な体験だった。
カラーブックスが流行った昭和の時代、当然ながらパソコンもインターネットもなかった。情報収集は専ら百科事典や解説書、広辞苑の助けをかりた。或いは図書館をあたるしかなかった。興味あることは乏しい情報の断片を足で拾い集める努力が必要だった。しかしまたその苦労の過程が楽しくもあったのだ。
四ツ橋の大阪電気科学館は小学生だった1976年頃、一度だけ見学したことがある。地下鉄の改札を出ると実物ダットサンのカットモデルが展示されており期待感も満点!科学館のエレベーターは鎧戸式。エレベーターの籠位置を示す表示は針が数字を指し示していた。科学館の展示物はどれも古びて埃をかぶっていた。子供心にこれは大阪万博記念館と同じ異次元空間だ!と内心ほくそ笑んだものだった。ご自慢のカール・ツァイスII型のプラネタリウムは素敵だったけれど、投影ドームがオンボロで穴があちこち空いており星の数が多いと父が笑って教えてくれた。展示物の記憶ではナショナルの古い(1969)電子レンジの機能説明が印象に残っている。今となっては貴重な体験だった。
穏やかな正月、江ノ島までロードバイクで走り初め。走り始めてしばらく行くと環状4号の交差点で自転車用LEDライトが落ちていた。アルミ製の小型防水ライトが台座ごと。軽くチェックするとライトは点灯しまだ使えそう。八王子街道、卸センター前の交番に届ける。簡単な書類が作成された。落とし主が見つからなかった場合の権利は放棄しておく。警察官との雑談でこれからどこまで走りますか?と質問され「江ノ島まで」と答えるとリアクションに微妙な間を感じる。届け出で10分程度をロスし、江ノ島走行を再開。境川のサイクリングロードを時速30kmで巡航。一ヶ月ぶりの走行なので脚を慣らす。江ノ島大橋は車で渋滞。参道も人が多く神社の階段は参拝順番待ちの列。お参りを済ませ干支の土鈴を買い求める。いつもの紀ノ国屋さんは繁盛していて忙しそうなので挨拶は控え井上総本舗で女夫饅頭を土産に求める。こちらの饅頭は薄皮が厚めで餡子の包み方がワイルド。花みずきで昼食をとり、鎌倉には寄らず来た道を帰る。走行中、軋み音が気になりバイクを停めて調べてみる。原因はサドル取り付け部の緩みと判明。帰宅後、一度分解クリーニングして取り付け直す。先日はクロスバイクもステムの緩みがあった。注意せねば。本日の走行距離59.9km ロード積算8160.1km
「なには食堂跡地」階段を降りたところが食堂入り口。階段を降りた右手に田村高廣が焼く“きんつば”の焼き台があった。馬車屋のおっちゃん曰く「お父ちゃんのきんつば焼くのは趣味やねん、夏冬関係あらへん」。田村高廣が藤田弓子と駆け落ちする前、出征前の商いはきんつばの和菓子職人であったことの暗示ではないかと思われる。昔、職人であったことのプライドが田村高廣のアイデンティティーであった。
田村高廣の台詞は続く
「ひとつことずーっとやってきたあの(馬車屋の)オッサン、あら立派やで」
「もし信雄が生まれてへんかったらワイはきんつば焼いてへん」
「こんな事(きんつば)しかワイには無かった」
きんつばを焼き続けること、40過ぎて授かった息子の信雄が今の暮らしを持ちこたえるあやうい錨となっている。
そしてまた戦後を生き長らえてしまったことへの自責の念にもかられている。
泥の河 ロケ地探索 その1
泥の河 ロケ地探索 その2
泥の河 ロケ地探索 その3
泥の河 ロケ地探索 その4
泥の河 ロケ地探索 その5
泥の河 ロケ地探索 その6
田村高廣の台詞は続く
「ひとつことずーっとやってきたあの(馬車屋の)オッサン、あら立派やで」
「もし信雄が生まれてへんかったらワイはきんつば焼いてへん」
「こんな事(きんつば)しかワイには無かった」
きんつばを焼き続けること、40過ぎて授かった息子の信雄が今の暮らしを持ちこたえるあやうい錨となっている。
そしてまた戦後を生き長らえてしまったことへの自責の念にもかられている。
制作・著作 木村プロダクション/小栗康平
泥の河 ロケ地探索 その1
泥の河 ロケ地探索 その2
泥の河 ロケ地探索 その3
泥の河 ロケ地探索 その4
泥の河 ロケ地探索 その5
泥の河 ロケ地探索 その6
年賀状印刷でまる6年使ってきた複合機の不具合が発現。以前から電源が入らなかたっり落ちるトラブルはあった。騙しながら使ってきたがトラブルが再発し妻が切れた。ネットで情報を拾うと、この機種(PX-402A)では同じトラブルが頻発している模様。電源基板のケミコンチェックも面倒と買い替えを決断。今回もエントリーモデルの複合機を調べる。CANONのそれは消耗品のインクがインクジェットヘッド込みとなりランニングコストに問題あり。ブラザーはインクの入手性にやや心配が残る。消去法で今回もエプソンとなる。プランドロイヤルティーが高いなあ。機種はPX-047A。エントリーモデルながら無線LAN対応、独立インク仕様。コピー機とスキャナーになり機能に不足はない。これで1万円でお釣りがくる。イニシャルコスト、ランニングコストも安く抑えられた。エコロジーではないが本体も消耗品のような扱いか。