このところフィルムカメラ熱が再燃している。昔は毎週のように新宿西口を徘徊。寝ても覚めても自作マウントアダプター構想やカメラ修理、改造、そしてeBayチェックに明け暮れていた。今となってはその勢いはないが余りにディジタルに傾倒した反動がきているのかもしれない。先日、整備したペトリカラー35のすばらしさに魅せられて二台目を精進した。今回の個体は状態があまり良くはなかった。トップカバーは浮いていて巻き戻しクランクはグラグラ。各部動作も重かった。トラブルの多くは整備で改善できるものの大切な部品の欠品があった。それはトップカバーを固定する薄いナット。巻き戻しクランクの根本に位置する。この部品は専用品ゆえに部品単体での入手は絶望的。そこでクランクシャフト径をあたり流通品から代替ナットを探してみた。そして見つけたのが「管用ナットM8」(ピッチ0.75)。早速カメラに嵌めるとネジピッチも内径もドンピシャ。ただ問題はナット外寸径。トップカバーのプレス穴に合わせて極薄の最小径に加工する必要があった。仕方くナットの加工を始める。万力で固定したナットに鑢をあてていく。六角ナットの角を落として外径をひたすら削り込む。更に厚みも半分程度まで薄くする。併行してオリジナル同様にカニ目工具用の溝を二か所につける。形が出たら表面をペーパーで磨き鑢目を消していく。ペーパーの番手を上げて平滑を出す。3時間ほど作業して固定ナットが完成する。ひと山超えたので整備上がりは近い。因みに今週9月2日から松屋銀座で「世界の中古カメラ市」が開催される。知らんけど。
このところフィルムカメラ熱が再燃している。昔は毎週のように新宿西口を徘徊。寝ても覚めても自作マウントアダプター構想やカメラ修理、改造、そしてeBayチェックに明け暮れていた。今となってはその勢いはないが余りにディジタルに傾倒した反動がきているのかもしれない。先日、整備したペトリカラー35のすばらしさに魅せられて二台目を精進した。今回の個体は状態があまり良くはなかった。トップカバーは浮いていて巻き戻しクランクはグラグラ。各部動作も重かった。トラブルの多くは整備で改善できるものの大切な部品の欠品があった。それはトップカバーを固定する薄いナット。巻き戻しクランクの根本に位置する。この部品は専用品ゆえに部品単体での入手は絶望的。そこでクランクシャフト径をあたり流通品から代替ナットを探してみた。そして見つけたのが「管用ナットM8」(ピッチ0.75)。早速カメラに嵌めるとネジピッチも内径もドンピシャ。ただ問題はナット外寸径。トップカバーのプレス穴に合わせて極薄の最小径に加工する必要があった。仕方くナットの加工を始める。万力で固定したナットに鑢をあてていく。六角ナットの角を落として外径をひたすら削り込む。更に厚みも半分程度まで薄くする。併行してオリジナル同様にカニ目工具用の溝を二か所につける。形が出たら表面をペーパーで磨き鑢目を消していく。ペーパーの番手を上げて平滑を出す。3時間ほど作業して固定ナットが完成する。ひと山超えたので整備上がりは近い。因みに今週9月2日から松屋銀座で「世界の中古カメラ市」が開催される。知らんけど。
20年ぶりに惚れ直したミノルタXD-S。重厚な「ズシャ」というシャッター音を愛でながらカメラを撫でまわしている。高校生の頃、最も憧れたキヤノンA-1は大人になって手にするも一晩で幻滅したことを思えばXDはホンモノだと思う。そして今度は手が滑ってXDのワインダー「MINOLTA AUTO WINDER D」を精進してしまう。しかもNEWOLD STOCK(デッドストック品)。流石に化粧箱は擦れていたが取扱説明書、未記入保証書、営業所リストに梱包材など当時もの完品だった。ワインダー本体には使用痕跡もなく。恐る恐るアルカリ単三電池4本をセットしてカメラに組み付けてみた。初めの数ショットは目覚めで機嫌が悪かったが直ぐに完調となり動作した。ワインダーの使用には少しコツが要り撮影後にカメラ側のシャッターボタンから直ぐに指を離さないと連写してしまう。ワインダー側に単写と連写の切り替え設定はない。因みに連写速度は毎秒約2コマ。購入したワインダーは少なくとも40年間は動作していない。本格的に使うには注油やグリスアップも必要になる。購入はすれどこれ以上使うことはないだろう。何よりXD-Sは巻き上げレバーの感触が良くそちらを楽しみたいのだ。次は「データバックD」でも探すか(ちゃうちゃう)。
ブラックアルマイト処理はウォークマンが継承していた
腕時計のチェックに使っているタイムグラファー。時計と同じ構造なのでストップウォッチの精度測定にも使える。試しに手持ちのユンハンスを測定してみる。測定した二個はどちらも数値があばれていた。少しの整備と注油をして精度を追い込んでいく。緩急針の調整は息をとめながら針先ほどの調整を行う。ユンハンスの振動数は36000振動。因みに振り角が小さいのは発条をいっぱいまで巻き上げなかったから。長期保管が続くので発条はできれば解いておきたい。二個の調整が完了してユンハンスはそっと防湿庫に戻す。また当分は眠っていてもらうことになる。
調整前(上)と調整後(下)
コレクションのフィルムカメラはもう増やすまいと思いながらもついついまたひとつ購入してしまった。機種はミノルタのXD-S。70年代後半、一眼レフカメラのAEは絞り優先かシャッター速度優先かで世間を二分していた。ミノルタは1977年にあっさりと両優先機能を搭載したこのXDを発表し業界がざわついた。余談になるがミノルタはこの8年後の1985年にはAF搭載のα7000を発表しカメラ業界に「αショック」を生む。老舗でありマーケットチャレンジャーであるこのメーカーは常に時代の一歩先を走っていた。XDであるが個人的見解としてミノルタのフィルムカメラでは一番完成された機種であると思っている。操作部の質感も高くシャッターフィーリングは重厚。特に黒ボディーのブラックアルマイト処理はライカを彷彿とさせ高級感が漂う。販売途中でCIがありペンタプリズムのミノルタロゴは変更になった。断然、旧ロゴが精悍でお洒落。当時、新ロゴになって悪い冗談かと思ったものだ。実は20年前にもXDを白黒2台所有していた。今回はファインダー視度調整機能が追加された上位機種のXD-Sの精進となった。XDには両優先AEの他に「サイバーネーションシステム(GGG)」も特徴として挙げられる。撮影モードをシャッター速度優先の「緑」側を選び、速度ダイヤルは1/125(後期モデルは緑色)にセット。レンズを最小絞りの緑色まで絞り込めばプログラムAEとして撮影できた。このカメラが販売されていた当時、110フィルム用にはミノルタ110ZOOM SLR MARK IIという機種もあった。造りの質感はXDそっくり。こちらは絞り優先AE機ながらペンタプリズムにレフレックスミラー搭載。マクロ付きズームレンズ。露出補正ダイヤルにバッテリーチェック機能もある本格一眼レフ。下手な135フィルムの一眼レフ機より高価だった。
2001年にOH作業したときのミノルタ110ZOOM SLR MKII修理記録画像
内部に一軸回転式のミラー搭載
内部機構は一眼レフそのもの
親指の爪ほどの小さなスクリーン
光学ガラスプリズム。なんとファインダーにはシャッター機構搭載
こんなにも機能てんこ盛りのお遊び機種の開発販売が許された大らかな時代だった。
PENTAX MEsuperが発売されて飛びついた学生時代、写真を撮ることよりも機材の拡張にばかり熱中していた。当時のカメラ小僧にはモータードライブがデフォルト装備の一つ。残念ながらMEsuperにモードラ設定はなくワインダーME IIを装備した。そしてゴチャゴチャしてメカメカしいダイヤルデータも躊躇なく精進。あとは直線式の長い望遠ズームを着けてようやく一人前と思っていた。そんな時代を思い出しK-01にもダイヤルデータを装備してみた。裏ブタ交換で簡単装備なのだ。K-01のデザイナーが見れば卒倒間違いなし。
実は屋外撮影時、K-01の背面液晶の見難さに辟易していた。かといってEVFのオプションもなく、ましてやダサくて面倒な液晶シェードは出来れば避けたかった。しかし余りのヘッポコ液晶ぶりに降参。泣く泣く人生初のシェードを装備するもやはりダサくて許せない。そこでダイヤルデータで偽装した次第。PENTAXさん、妙なところに拘る製品作りはいいとしてロードテストでもっと製品を練り込んでよね。
きっかけはスーパーの沖縄物産展だった。ネットで耳にしていた干し梅「スッパイマン」を見つけ興味本位で買い求めた。中身は種ごとカチカチに干された梅のお菓子。口に入れて暫くすると梅肉がやんわりと溶け出して酸っぱいながらも梅の風味とほのかな甘みを感じることができる。無暗に嚙んだりせずゆっくり味わえば一粒で10分以上楽しむことができる。最後は残った種からも出汁が染み出してくる。もっと買っておけば良かったと物産展がある毎に探していたがなかなか見つけることができず。全国のファミリーマートで取り扱っているという情報を頼りにファミマを探すも店内に商品は見つからず。最後の手段とばかりネットをあたると通販でようやく見つけることができた。物産展で買った内容量65gのパッケージのほかに17gの小袋、種なしの「スッパイマン」も見つける。試しにいろいろと組み合わせて注文してみた(余談になるが「スッパイマン」には梅キャンディーや(豚)ミミガージャーキーまであった)。はたして届いた種なしも試すが梅肉だけだと何か物足りない。風味も甘さが強くでているように感じた。ワシはやっぱり種あり65gパッケージの一択やなと追加注文しようとしていた矢先、同じ製造工場品で規格外お得パックを見つける。パッケージには商品名の印刷すらなく180gをパックしただけのもの。煎餅でいうところの割れ煎餅みたいなものか。この際、安く大量に買えれば文句はないと速攻で注文。そんな折に近所のローソンで種なし17g(150円)を発見。ついでにダイソーで梅シート(110円)も発見。これで当分「スッパイマン」には困ることはない。これではまるでシャブ中ではないか(笑)。沖縄ついでに思い出話をすると40年前に修学旅行で一度だけ訪れたことがある。宿泊は万座ビーチホテル。当時は沖縄美ら海水族館も首里城もなく植物園とマングースショーが一番の目玉。それから戦争遺構の見学と礼拝。米軍基地にはSR-71(ブラックバード)が二機ほど駐機していた。スクラップ寸前の海洋博アクアポリスの内部見学できたのは一番の思い出になった。節電のために照明の間引かれたアクアポリス内部。エスカレーターと動く歩道で埃だらけの展示物を眺めることができた。潮風と波に洗われ白亜のアクアポリスは真っ赤な錆が侵食していた。
上間菓子店
上間菓子店
MINOX Bに続きJUNGHANSのストップウォッチ2個目を精進。固着部を緩解してクリーニングに注油。完調となる。あとは磨いて眺める。ワシがポックリ逝ったら同じものがポロポロ出てきてきっと妻は大迷惑。そっと相模湾に流してくらさい。
いままでの七対子
本日の昼休みの収穫。新品ハクバ スリムフィットムービーポーチ、300円也。チャリのポタリングでウエストバッグにレンズを収納する際の保護ポーチとして使えそう。本来の用途は小型ムービーカメラを入れるポーチらしい。内部にマジックテープ式のチビ仕切りもある。この大きさが一眼レフの標準ズームや中望遠マクロにぴったり。出張のときはノートPCのACアダプターなどの小物入れにも使えそう。因みに定価は2,150円でアマゾン価格でも1,300円ほど。
HAKUBA ムービーポーチ プラスシェル スリムフィット M ライトグレー SP-SFMPMLGY
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