さよなら地球さん

たまには軽い読み物でもと30年ぶりに買い求めた星新一の文庫本。普通なら半日もあれば読了する筈が3ヶ月近くもかかってしまった。途中で何度も投げ出したくなるのを我慢しつつ何とか読み進んだ。久しぶりにこの文庫を読むまでは、世間一般の書評や作家である星新一の評価に異論は無く、軽妙シンプルな文体と無国籍でドライな未来、洗練された世界観、そして最後に洒落の利いたオチはたいへん好きだった。しかし、今読んでみるとなんだかオチへの誘導を前提に組み立てられたプロット、無駄の多い中だるみ展開、中盤でわかってしまう冴えないオチにゲンナリしてしまった。収録のどの短編も読み進むのに少しばかりの忍耐を必要とした。SF御三家の小松、筒井、星を読み散らかした学生時代から自分の中で何か変化でもあったのだろうか。星新一を純粋に楽しめなくなったことは悲しいことでもある。

ものづくりということ

WOWOWの金曜寅さんも第21作目「寅次郎わが道をゆく」まで進んだ。いまのところ第1作目から全ての作品を観続けている。この21作目は1978年に封切された作品となる（マドンナ役はSKDスター設定の木の実ナナ）。この21作を含め手前数作品を鑑賞していて気になる点がひとつある。それは“とらや”の居間シーンの音声。家族全員とタコ社長、マドンナを交え会話が弾む作品の要となるシーンだ。この会話音声に撮影カメラの作動音がかぶって収録されているのだ。低く一定のレベルでカラカラカラという音が聞こえる。感情移入して観ているところへこの音が聞こえてしまうと一気に現実に引き戻され興ざめしてしまう。作品の編集や試写段階でもきっとスタッフはこれに気づいていた筈だが指摘し改善するようなことは無かったのだろうか。それとも映写機の音と混同されスルーされていたのだろうか。もし現場がこの音に気づいていて尚、妥協していたのなら残念なことである。因みに屋外撮影に関しても台詞は基本アフレコのようで台詞と口の動きが微妙にずれている。家庭用モニターでさえ気になるのだから、大スクリーンの映画館ではもっと顕著に見えてしまうものかと思う。仕事柄、作品作りへの姿勢や品質認識、妥協など興味を惹くところである。

疑似ロボット高性能識別不可能

車に装備していたレーダーの電源プラグ部が以前から接触不良だった。幸いなことに本体に大型ソーラーパネルとバッテリーが搭載されていたので無電源でもなんとか運用してきた。しかし購入から5年経過したこともあり、最近になって内蔵バッテリーが寿命を迎えた。電圧降下のアラームが頻繁に作動するようになった。そこで仕方なく工作する。接触不良だった電源プラグのジャックを基板より降ろしてしまう。次に電源ラインを基板に直結する。ラインは根元でヒューズもかませているので不安はない。このままで当分はまた使えるようになったが、GPS座標や各種設定のバックアップ電源確保の為にはバッテリーの交換も考えたほうがよさそうだ。

ミラクルスコープ

雨があがり道路も乾いてきたのを見計らい軽く中華街までをロードで流す。家を出た時間は午後2時半。天候は曇りで強烈な日差しもなく快適。気温が高いのは諦める。交通量はいつもの半分程度。こまめに水分補給しながらの走行となる。中華街から山下公園に出て赤レンガを覗き帰途に着く。本日の走行距離44.93km　ロード積算3771.1km。

エコノミーなエコロジー

妻が7年ほど使ってきたタイガー魔法瓶「MUG SAHARA」が水漏れするようになった。外見上は問題なく見えてもシリコンパッキンがへたっているようだ。そこでタイガーのサイトを調べる。消耗品としてパッキン部品単体購入ができるようなので早速購入。栓外周のパッキンと内圧調整弁のパッキンの二種。各々210円、送料100円也。こういうサービスは有難い。届いたパッキンに交換したところ、栓を締める際の手応えがあからさまに違っていた。水漏れもピタリととまる。これでまた5年ほどは使えそう。

春夏秋は冬を待つ季節

OLYMPUS XZ-1
あなた動機が不純なんだわ
少しだけ追加

那須高原

土日は車で那須高原に遠征。東名から首都高渋谷3号、C2、5号、外環から東北自動車道へ。東北自動車道はオートクルーズ90km/h設定でのんびり巡航。初日は那須アウトレットで散財。二日目は那須どうぶつ王国でけものとのふれあい。カピバラやアルパカ、ワラビーに触り放題。他にもカンガルーの檻にもそのまま入って触れるのだ。巨大なのが目の前の藪で寝そべっている。勇気があれば横に添い寝もできるけれど蹴飛ばされそうで写真だけで我慢。週末の走行距離470km　平均燃費12km/立。