〈国後羅臼港展望台から眺める国後島最高峰爺々岳の上から昇る日の出〉
今日の国内本土で最も早い日の出は、納沙布岬の3:58だが、羅臼は1分遅れの3:59となっている。納沙布岬の日の出は水平線からだが、ここ羅臼は国後島からの日の出となる。
それを見たくて、3:30に起きて、国後羅臼港展望台へ。徐々に空が赤くなる。一番赤いのが、国後島最高峰の爺々岳の上。案の定、その左斜面から真っ赤な朝日が顔を出す。どんどん大きくなり、海面を走る光線もそれに合わせて徐々に長くなり、羅臼港に届いた。
朝日に輝く、左から羅臼岳~三ツ峰~サシルイ岳。
⭕英嶺山再訪
〈羅臼岳から半島先端へ向かって連なる知床連山。写っていないが、右奥に知床岳も見えた〉
知床峠のゲート開門が10:00なので時間はたっぷりある。そこで、2時間ほどで往復できる、羅臼市街地の裏山的存在の英嶺山を再訪することにした。調べてみたら、前回は08年ので、やはり羅臼湖とセットになっていた。このときは先に羅臼湖に登っている。
〈市街地から見上げる英嶺山(右上)と羅臼岳〉
山名は、戦没者慰霊碑の裏に聳える山なので英霊山と呼んでいたが、英嶺山に変えたという。
登山口は羅臼中学校の裏にある。前回より300m上の林道との分岐まで上がっていた。
登山届けボックスにあったコース図
ダケカンバ林の中に、羅臼山岳会が整備している快適な登山道が続く。
山頂をバックの四ツ倉沼
頂上から遠音別岳(左奥)~知西別岳~天頂山(右)
国後島
頂上直下から四ツ倉沼と羅臼市街地を見下ろす
ヒメイチゲ
ミヤマスミレ?
6:30スタート。登り1時間、下り45分。8:25ゴール。前回は知床連山も国後島も見えなかったので、再訪の甲斐があった。
⭕羅臼湖探訪
〈半分ほどしか解けていない羅臼湖。後ろは知西別岳〉
昨日は天頂山から眺めた羅臼湖だったが、今日はそこまで往復することにした。この時期の羅臼湖を見たかったのと、夏に一度行ったときには羅臼岳が見えなかったからである。
雪で覆われた夏道もあるが、昨日、Moさんから、さらに車道を上に進み、駐車帯のあるところからなら、この時期ならではの最短距離で行けることを教えてもらった。
ビジターセンターで時間潰しをして10:00にゲートが開くのを待った。登山道入口の見返り坂より少し上にある駐車帯からスタート。昨日までのトレースも残っている。かんじきはもったが、結局は今日もツボ足で済んだ。
古いトレースを辿り、高台に出ると、知西別岳が見えてくる。
夏は羅臼岳を湖面に映す人気の三の沼で登山道に合流したが、まだ雪がほとんど解けていなかった。
その先の湿原を越えると、多くのトレースが登山道を外れて左側の雪面に続いているので、そちらへ向かってまた。
その先には、この時期しか見ることのできない無名の沼が、羅臼岳を背景に見事な絶景を作り出していた。帰りにはビジターセンターで聞いたら、ガイドさんたちが「幻の沼」と呼んでいるとか。
このあと、登山道へ戻る近道はないかと、古いトレースを頼りに、雪面をあちこち進んでみたが、ことごとくハイマツ帯に阻まれては戻るを繰り返した。結局、急がば回れの結果となった。ハイマツ帯も登山道は通れるので、その後は、GPSを頼りに地図上の登山道を辿った。
まだ解けていない四の沼
満々と水を湛えている五の沼
ゴールの羅臼湖から、昨日登った天頂山を見上げる。
戻る最中に、あとからやってきた4人と出会った。
10:25スタート。登り1時間15分、下り35分。ゴール12:35。
下山後、往復20分ほど歩いて「熊越の滝」を見る。
その後、昨日に引き続き熊の湯に入って、羅臼をあとにする。
明日は、雨予報だが、上湧別の珍名山の手ぬぐい山と、一等三角点の通称富美山(どちらもヤブ山)と、チューリップ公園の予定である。少しでも近いところと、網走の道の駅まで走って、そこに泊まることにした。