歩き旅はいつも熟睡できず、5時間も寝れば目が覚めるので、その日の予習がてら、ブログの下書きもする。
いつもは辛い1~3日目なのに、身体は実に快調だ。筋肉痛もなく、脛は少し痛みはあるが、脹ら脛にはまったく張りがない。足のマメの兆候もない。今日は、今回の道中で一番楽しみにしてきた箱根の山登りだった。
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〈大磯駅前の大磯洋館〉
後半の山登りに備え、小田原を始発の4:30の電車に乗り、4:50に大磯駅からスタートし、国道1号に出る。大磯の地名は子供の頃から知っている。吉田茂首相の別荘があったことで有名だった。
大磯は、明治以降は別荘地・避暑地として有名だが、江戸時代は宿場として栄えただけに、見所の多い宿場である。
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小島本陣跡、尾上本陣跡の石碑を見て進むと、鴫立庵(しぎたつあん)かある。西行法師の歌を偲んで江戸初期に創建された「俳諧三大道場」の1つで、庭園には、有名人の多くの句碑や歌碑が立つらしいが、時間が早くて中は見れなかった。
島崎藤村が死ぬまでの3年間を過ごした「島崎藤村旧宅」や「伊藤博文旧公邸」を見て進む。
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松並木を歩道橋の上から眺める
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広大な吉田茂邸跡の敷地は、城山公園になっていた。中に銅像が建っているらしいが、ここも時間が早くて入れなかった。
そのあとは、一部旧道はあったが、小田原宿までは、単調国道歩きだった。国道の距離標示からすると、ほぼ12分/kmペースで歩いていた。
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道端の家の庭のビワの実
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やがて、相模湾が広がる。
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3時間ほどで、東海道有数の賑わいを誇った小田原宿へと入っていく。ここは、「天下の嶮」箱根越えの拠点としての宿場町と北条氏の城下町として栄えた。城下町なので、大名行列もここで泊まらざるを得ず、本陣と脇本陣がそれぞれ4軒ずつあったという。そのうち、2軒の本陣跡の碑があった。
国道ぞいには、小田原名物の蒲鉾の商家が多い。今回初のお城となる小田原城を期待したが、国道からは見えなかった。
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古い造りの薬屋の建物
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約16kmを4時間で歩き、9時になったので、ガストで朝食を摂り、箱根の山登りに備えて30分休憩。
9:30、いよいよ「天下の嶮」箱根八里の峠越えが始まる。箱根駅伝で見ている国道1号ではない。二子山(1065m)の南斜里を回る旧道ルートとなる。いろいろ見所が多い。
緩やかな上りの国道1号を進み、三枚橋から旧東海道の上りが始まる。狭い車道を上って行く。湯本温泉郷を抜ける。
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北条早雲が晩年好んで訪れたという早雲寺。趣のある茅葺きの鐘楼と本堂。
やがて、一部車道から離れる旧道歩きもあるが、鎖雲寺の先の女転びの坂から、くねくねとヘアピンカーブが続く車道を横切りながら、本格的な旧街道歩きが、芦ノ湖に出るまで続く。
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急な石畳の道や自然道。
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途中の畑宿は、間の宿場で本陣もあったが、寄せ木細工の伝統工芸で有名な地区である。
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車道を横切る度に「旧東海道」の碑が建っている
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日曜日なので、多くの人が歩いていた。
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いろいろな名前の付いた急な坂が次々現れる。一番きつかった急な階段の続く「橿木の坂」
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13:00、小田原宿から3時間半で、「甘酒の茶屋」に到着。
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力餅の磯辺餅とお茶で腹ごしらえし、15分ほど休憩。
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杉木立の中の石畳の道を登っていくと、最高地点の805mを通過したが、そこにはそれを示す標識すらなかった。あとは、芦ノ湖を目指して下るだけ。
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芦ノ湖畔で国道1号に合流。
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湖畔の国道1号の山側に続く杉並木の旧道を進む。
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足元に咲くヒメシャガの花
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14:00、予定より1時間以上も早く、今日のゴール箱根関所跡に到着。小田原宿から6時間の予定だったが、4時間半で着いてしまった。結局山登りだったのにも関わらず、昨日と同じ9時間しか掛からなかったことになる。最高気温が20℃までしか上がらなかったことも幸いした。
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ここからバスに乗り、藤田観光の小涌園のパンシオン箱根へ。パンシオンはペンションと同じ意味。ここは、格安4150円で朝食も付き、もちろん温泉もある。部屋もツインに予備ベッドのついた広い部屋が、4棟に別れて200室以上もある。1時代前の洒落たリゾートホテルをペンション風に名前を変えた?
安い代わり、トイレも洗面所も部屋にはない。部屋着もタオルもなし。レストランも売店もなし。いろいろな自動販売機のみで、「好きなように使って下さい」といった感じ。
早速、この旅初の温泉にゆったり浸かる。夕食は広大な敷地の中の同じ系列の別のホテルのレストランへシャトルバスに乗るか歩くかして出掛けなくてはならないのだが、歩いても7~8分だった。
スマホの電池がなくなり、画像は撮れなかった。イタリアンレストランで、鶏肉のスパゲティゆず胡椒風味に、ライスコロッケ、ガーリックトースト、ミニサラダ、デザート、ソフトドリンクのセット(1,632円)。ビールは温泉から上がってすぐに缶ビールを飲んだ。
いつもは辛い1~3日目なのに、身体は実に快調だ。筋肉痛もなく、脛は少し痛みはあるが、脹ら脛にはまったく張りがない。足のマメの兆候もない。今日は、今回の道中で一番楽しみにしてきた箱根の山登りだった。
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〈大磯駅前の大磯洋館〉
後半の山登りに備え、小田原を始発の4:30の電車に乗り、4:50に大磯駅からスタートし、国道1号に出る。大磯の地名は子供の頃から知っている。吉田茂首相の別荘があったことで有名だった。
大磯は、明治以降は別荘地・避暑地として有名だが、江戸時代は宿場として栄えただけに、見所の多い宿場である。
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小島本陣跡、尾上本陣跡の石碑を見て進むと、鴫立庵(しぎたつあん)かある。西行法師の歌を偲んで江戸初期に創建された「俳諧三大道場」の1つで、庭園には、有名人の多くの句碑や歌碑が立つらしいが、時間が早くて中は見れなかった。
島崎藤村が死ぬまでの3年間を過ごした「島崎藤村旧宅」や「伊藤博文旧公邸」を見て進む。
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松並木を歩道橋の上から眺める
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広大な吉田茂邸跡の敷地は、城山公園になっていた。中に銅像が建っているらしいが、ここも時間が早くて入れなかった。
そのあとは、一部旧道はあったが、小田原宿までは、単調国道歩きだった。国道の距離標示からすると、ほぼ12分/kmペースで歩いていた。
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道端の家の庭のビワの実
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やがて、相模湾が広がる。
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3時間ほどで、東海道有数の賑わいを誇った小田原宿へと入っていく。ここは、「天下の嶮」箱根越えの拠点としての宿場町と北条氏の城下町として栄えた。城下町なので、大名行列もここで泊まらざるを得ず、本陣と脇本陣がそれぞれ4軒ずつあったという。そのうち、2軒の本陣跡の碑があった。
国道ぞいには、小田原名物の蒲鉾の商家が多い。今回初のお城となる小田原城を期待したが、国道からは見えなかった。
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古い造りの薬屋の建物
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約16kmを4時間で歩き、9時になったので、ガストで朝食を摂り、箱根の山登りに備えて30分休憩。
9:30、いよいよ「天下の嶮」箱根八里の峠越えが始まる。箱根駅伝で見ている国道1号ではない。二子山(1065m)の南斜里を回る旧道ルートとなる。いろいろ見所が多い。
緩やかな上りの国道1号を進み、三枚橋から旧東海道の上りが始まる。狭い車道を上って行く。湯本温泉郷を抜ける。
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北条早雲が晩年好んで訪れたという早雲寺。趣のある茅葺きの鐘楼と本堂。
やがて、一部車道から離れる旧道歩きもあるが、鎖雲寺の先の女転びの坂から、くねくねとヘアピンカーブが続く車道を横切りながら、本格的な旧街道歩きが、芦ノ湖に出るまで続く。
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急な石畳の道や自然道。
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車道を横切る度に「旧東海道」の碑が建っている
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日曜日なので、多くの人が歩いていた。
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いろいろな名前の付いた急な坂が次々現れる。一番きつかった急な階段の続く「橿木の坂」
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13:00、小田原宿から3時間半で、「甘酒の茶屋」に到着。
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力餅の磯辺餅とお茶で腹ごしらえし、15分ほど休憩。
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杉木立の中の石畳の道を登っていくと、最高地点の805mを通過したが、そこにはそれを示す標識すらなかった。あとは、芦ノ湖を目指して下るだけ。
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芦ノ湖畔で国道1号に合流。
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湖畔の国道1号の山側に続く杉並木の旧道を進む。
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足元に咲くヒメシャガの花
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14:00、予定より1時間以上も早く、今日のゴール箱根関所跡に到着。小田原宿から6時間の予定だったが、4時間半で着いてしまった。結局山登りだったのにも関わらず、昨日と同じ9時間しか掛からなかったことになる。最高気温が20℃までしか上がらなかったことも幸いした。
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ここからバスに乗り、藤田観光の小涌園のパンシオン箱根へ。パンシオンはペンションと同じ意味。ここは、格安4150円で朝食も付き、もちろん温泉もある。部屋もツインに予備ベッドのついた広い部屋が、4棟に別れて200室以上もある。1時代前の洒落たリゾートホテルをペンション風に名前を変えた?
安い代わり、トイレも洗面所も部屋にはない。部屋着もタオルもなし。レストランも売店もなし。いろいろな自動販売機のみで、「好きなように使って下さい」といった感じ。
早速、この旅初の温泉にゆったり浸かる。夕食は広大な敷地の中の同じ系列の別のホテルのレストランへシャトルバスに乗るか歩くかして出掛けなくてはならないのだが、歩いても7~8分だった。
スマホの電池がなくなり、画像は撮れなかった。イタリアンレストランで、鶏肉のスパゲティゆず胡椒風味に、ライスコロッケ、ガーリックトースト、ミニサラダ、デザート、ソフトドリンクのセット(1,632円)。ビールは温泉から上がってすぐに缶ビールを飲んだ。