Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

自分がどこにいても世界は動いている

2013-02-10 | Weblog
はい。「劇王X」の審査員で名古屋、というか長久手に来ています。向かう新幹線で仕事しようと思ったら隣に乗り合わせたスーツ姿のどうやら名古屋国際会議場に向かうらしいスーツ姿の女子二人が身振り手振り付きでわあわあうるさく仕事にならない。……藤が丘からはリニアモーターカーに乗る。動き始めた時にはこれがリニアだということを忘れていた。……劇作家協会東海支部の皆さん大集合。みんなが審査員としてお客扱いしてくれるのがなんだか照れくさい。わかぎえふ姐さんも審査員なので楽しい。同じく審査員のCBC小堀勝啓アナウンサー、素敵な人でした。いろいろ段取りが失敗して混乱すると実況中継をしてくださるのです。一日目の審査は無事終了(写真)。審査の他に北村想さんの総講評があり、どうやらわしら審査員も批評されるのだが、とりあえず「今年の審査員は過去最高によろしい」と言われたので安堵する。三度目の結婚を公表したばかりの想さん、お元気そうで明るい。……自公政権の復活により、八ッ場ダムの本体工事の着工が現実味を帯びてきているらしいと連絡あり。国交省が前のめりでダム推進に動いており、本体工事をなんとか阻止しなければと動いている方々がいる。急がなければ時間がない。……琉球新報によると、米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、沖縄を除く46都道府県議会に関連意見書の提案状況を見ると、昨年、意見書が提案された計15府県議会のうち、可決されたのは5県議会のみで、そのほとんどが飛行訓練の地元への影響に懸念を示す内容だった。一方で、配備そのものへの反対や撤回を盛り込んだ意見書は9府県議会で提案されたが、可決した都道府県議会が一つもないという。「温度差」と呼ぶには生ぬるいほどの深い断絶、確かにその通りだ。多くが「国防上の観点」を理由に掲げるが、かと言ってオスプレイを誘致する県はない。昨年11月の九州市長会では、鹿児島県志布志市の本田修一市長が「決議すれば沖縄以外の県に持ってきていいということになる」と述べ、配備撤回決議を葬り去ったことがあるという。彼らは海兵隊を本土に置いても機能に変化はないことを認めようとしない。海兵隊は本当に日本に必要なのかこそ論議されなければならないのに、その米海兵隊エイモス総司令官は、沖縄を拠点とする部隊配備計画(UDP)を今夏から拡大する方針を明らかにし、夏には普天間飛行場にMV22オスプレイをさらに12機配備するばかりでなく、沖縄の海兵隊員数を増大させ、一時、最大二万人に達する予定という。過去数年の紆余曲折、一度は一万人以下にすることで落ち着いたこともあったのに、この不条理な増大は、あきらかに日本政府の失政のためだ。責任を取らないこの国の政治、ヤマトの無関心は、どうにもならない。……福島で放射能が増加傾向。政府発表の「定時降下物環境放射能測定結果(暫定値)(第406報)」によると、2月2日にセシウム137を21.4MBq/km2観測し、その後も3日連続でセシウムの降下を観測。福島第一原発2号機の圧力容器温度は上昇速度が早まっている。何か関連性があるのだろう。危険な事態が迫っているということなのか。……ブレヒトの翻訳で知られる岩淵達治さんが亡くなられた。お名前のみ存じ上げていた頃は、あのようなキャラクターの方とは知らず、人はやはりお会いしてみなければわからないということを思った。ブレヒトを全部訳してみようというバイタリティ、実践する力で、演劇人はまず自由でなければならないと後輩たちに身をもって示してくださった。ご冥福をお祈りします。
コメント
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