安倍首相は、米国訪問中の2月22日、CSIS(戦略・国際研究センター)で政策スピーチ。なぜここで? そして何が「Japan Is Back」だ。昨年の同研究所のアーミテージ・ナイ報告書を呑むというだけのことだ。TPP、原発推進だけではない。この国はアーミテージ・ナイの「提言」を三度にわたり呑んできたことの愚かさに気づいていない。安倍は「日本は二級国家(tier-two nation)になるつもりか」という恫喝に怯え、自分自身の保身により、この国を売り渡した。……自分の公演で身動きとれぬまま、シアタートラムでの二年ぶりの「韓国現代戯曲ドラマリーディング」には一度も顔を出せずにいたが、とてもうまくいっているということは伝え聞いている。新世代も活躍。ここ数年間の根回しは功を奏しているとも言えるが、本当に日韓の演劇関係の交流は開かれてきたし、「国立劇団」を演劇人が運営できていることも含め、ここ二、三年の韓国演劇人の努力と達成を見る限り、今は確実に日本側が韓国に学ぶべき時だ。最終日に行われたシンポジウム「日韓演劇交流の現在」にだけは出席。というか、司会なのだ。そもそも私はこのイベントを主催する「日韓演劇交流センター」の副会長なので、こればかりは、「マストです」と事務局の太田さんにも念を押されていたのだ。といっても、パネラーは、韓国の親しい仲間たち、キム・カンボ、ソン・ギウン、通訳してくれた木村典子、石川樹里、そしてパネラー松本祐子といった、もはや身内である各氏。なんだかんだ楽しく意義のある話ができたと信じている。カンボがとても充実した顔をしている。昨年韓国史上かつてないくらい賞を総なめしたこともあるだろう。なんだか私との仕事の予定に「とても大きな隠し球」があると宣言。まあなんだか見当はついているのだが。というより、何年かかってもやるということで、諦めず動いてくれていたのだ。韓国から他にも大勢の仲間たちが来日してくれている。。映画化された『王の男』の作者キム・テウンが、自分に直接関係のあるプログラムがないのに来てくれているので思いがけず再会を喜ぶ。彼は今、済州島に住んでいる。俺も近々に行こうと思っている、と話す。というか、一年前の春、行こうとして果たせなかったのだと思い出す。
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