稽古休み。カウラのことだけを考えて一日を過ごす。……小田急線地下化に伴う諸問題はなかなか解決しないが、現在、地表線を走っている代々木上原から梅ヶ丘間の区間が3月22日限りで廃止され、3月23日から東北沢、下北沢、世田谷代田3駅は地下化される。9箇所の踏切が廃止される。悪評高き小田急線の「開かずの踏切」とは、ついに、さようならなのだ。下北沢という街の風景もまるっきり変わるだろう。しかしその「あと地」の利用についてのさまざまな決定が、いよいよこれからなのである。線路が潜ったからといって、周辺については完全な決定が出ているわけではなく、全てが終わったわけではない。道路の件も含めて、建て替えしなければならないと言われていたスズナリがどうなるかもだが、これからが正念場だろう。……井の頭線と小田急線の接続がどうなるのかも、気になる。たとえば、渋谷駅の再開発で今までアクセスの良かった井の頭線と地下鉄銀座線が、うんと離れてしまうのだ。同様のことでなければいいのだが。……沖縄・やんばる東村高江で建設中のヘリパッド工事現場で土砂崩れが発生している。年末年始の豪雨が理由だという。そもそも地盤の危ないところにいい加減にヘリパッドを造ろうとしていたということなのである。今回の崩落は無障害物帯というヘリパッドの本体部分で起こっており、〈ヘリパッド移設工事区域に入っていない〉という沖縄防衛局の説明は虚偽である。無障害物帯は「周辺部にあたる緩衝帯」ではない。ヘリパッドの南東側が急斜面になっていて、工事現場が谷間に面しており、斜面は元々は森だった所で、樹木を伐採して工事が行われている。たいへんな自然破壊だ。地盤が軟弱であることは、はっきりした。オスプレイやCH53Eヘリがこれから離着陸を重ねれば、土砂崩れどころか連鎖的な大事故の可能性もある。東村は村を挙げてオスプレイ配備撤回を訴え、役場にはその幟もあがってはいる。しかしそれなら、「北部演習場の過半の返還のために、ヘリパッド工事については容認の立場に変わりはない」という現在の判断を覆し、オスプレイの離発着帯に使われるのが明白なヘリパッドの工事にも、絶対に反対してほしい。東村の伊集村長は、先日の東京行動の盛り上がりに感じるところがあったというし、「村としても立入調査をしたい」と防衛局に連絡を入れているという。地元での粘り強い働きかけはもちろん、ゆんたく高江の皆さんの直接の働き掛けも功を奏したのかもしれない。あと一歩踏み出してほしいと思う。こちらは工事が「終わる」のではなく、正確には「やめる」でなければならないのだ。
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