世評の高い自主映画『カメラを止めるな!』観ました。
新宿のシネコンの、一番客席数の多い劇場が、前々日、既にほぼ完売。
すげえ。
で、満員の客席の一員となりました。
70年代、演劇以前に、「自主映画」からこの世界に入ったと思うところのある自分としては、フィルムでなくデジタルで作った映画がこうしてど真ん中で劇場公開されるという時代の変遷に、驚嘆するし、いやいやこれは素晴らしいことだと、賛辞を惜しみたくない。
内容的には、思うことはいろいろ。
何言ってもネタバレになるから言わない、と、みんながなる、というのも、いいね。
アメリカの超低予算ホラー自主映画『ブレアウィッチ・プロジェクト』をパンテオン系(若い人はわかるまい……)でやった以来の快挙、でしょうね。
つくったのが「ENBUゼミナール」というのも、感慨深い。すごいことだ。
否定的な意見は言わない方が良い感じかな。
ただ、世間からオジサンが消えている現在、ジョージ・A・ロメオ監督『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』がどのような時代背景で生まれてどういう問題を含んでいるか、ということをよそに、今の「日本」の「ドキュメンタリー」としてのこの映画が存在する意味を冷静に検証すると⋯⋯、とか、言いたいことは山々で、いろいろ複雑です。
これはきっと、いずれどこかに書きます。
ある意味、批評的にはなるかもしれないけど。
でも、よかったなー、と言いたい。
ともあれ、少しでもこの「社会現象」的イベントに関心を持たれる皆さん、是非、ご参加ください。
この映画が今に存在することで、「夢」を見ることができる、と、思うことができる人が多く出て来るだけでも、素敵なことです。