瀬戸内市・牛窓オリーブ園の、メガソーラー建設中の現場を見下ろす牛窓の山頂に、久し振りに立った。
もともとパラグライダーの飛び立つ台のあった場所である。
一昨年の燐光群公演『天使も嘘をつく』の劇中に登場する「セノウチ市のメガソーラー」のモデルである。
錦海塩田跡地に、国内最大級の太陽光発電施設「瀬戸内Kirei太陽光発電所」。80万枚を越える太陽光パネル。直接面積だけで、東京ドーム10個分だという。
建設はどんどん進んでいて、本当に、かつて海(塩田)だった場所を埋め尽くす真っ黒なパネルの広大さに、茫然とする。
塩田時代の印象は「海」だったわけで、ずいぶん違う世界に見える。
最近、水害のあった岡山。この地域は安泰だったが、堤防に守られた海抜の低い土地だけに、リスクを指摘する声はなくならない。
いよいよ操業開始が近づいてきている。再生可能エネルギーによる発電の成功例となるだろうか。
自然と文明が、折り合うかどうか。未来が、問われている。