Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「争い、ひずみ、分断」をつくったのは日本国とアメリカであり、翁長さんではない

2018-08-14 | Weblog

9月30日投開票の知事選に向け、宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)が14日、正式に出馬を表明したという。佐喜真氏は辞職願を提出後、報道陣に対して「元気で明るい、対立や分断から無縁な沖縄を取り戻すために全身全霊をかける」と決意を語り、「県民所得の向上など沖縄の発展に向けた県土づくり、沖縄の未来づくりが争点になる」とした、そうだ。翁長県政に対しては「国との関係などにおいて争いが絶えず、ひずみや分断が生まれてしまったことも事実だ」と述べたという。

佐喜真氏は辺野古新基地建設の是非については明らかにしていないが、「何よりも大切なのは普天間飛行場の危険性の除去で、継続使用があってはならない。移設先は後日述べたい」と語っており、立場は明らかだ。

「普天間飛行場の危険性の除去」と「新基地建設」は、直結することではない。なぜそれがわかないのか。

 

そして、もしも翁長県政に問題があると私が感じたとしても、それは決して、佐喜真氏が言っている意味では、ない。私は、翁長さんのやったことが「国との関係などにおいて争いが絶えず、ひずみや分断が生まれてしまった」ことの原因であるかのように語るこの人に、呆れてしまう。

すべては、日本国とアメリカが、撒いた種である。少なくとも翁長さんが向き合おうとしたために生まれた「争い、ひずみ、分断」である。

「県民所得の向上など」を求めるがために、戦時・戦後の苦難を忘れたかのように語るこの人に、沖縄の未来を託せるわけがない。

……そして、沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、政府が17日に予定している埋め立て土砂投入を9月30日の知事選以降まで延期することを検討していることが13日分かった、という。

国は県側に意向を伝えており、県は対応を検討している。国は翁長雄志知事が8日に死去したことを受け「喪に服す期間」への配慮としているが、知事選への影響を考慮したものとみられる。複数の関係者が明らかにした。らしい。

「喪に服す期間」はやらない、なんてきれいごとを言うが、要は、反発されて知事選に影響が出ることを恐れてできないと言うだけだ。

どうして「喪に服す」配慮がいるのだ。本当は正しくないということを、わかっているからではないのか。

土砂投入と県の撤回判断が知事選以降になれば、9月30日の選挙で選ばれる新たな知事が撤回の判断を下すことになるが、富川盛武副知事は記者団に、土砂投入前の撤回は「当然だ」と述べているという。やってくれるだろう。

まったく、当然だ。

 

 

 

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