非戦を選ぶ演劇人の会 ピースリーディングvol.22 「それを認めちゃ「9条」じゃなくなる -平和憲法サバイバル大作戦!-」開催まであと十日を切りました。
リーディングの後の第二部トークにも、ご注目いただきたい。
初日・28日(火)のスペシャルトーク「憲法と武器輸出」、トークゲストのお一人は、杉原浩司(武器輸出反対ネットワーク[NAJAT]代表)さん。憲法に詳しい馬奈木厳太郎(弁護士)さんも出席。聞き手は私が務めます。
http://hisen-engeki.com/information.htm
杉原浩司さんプロフィール(写真)
1965年鳥取県生まれ。
1980年代半ばより市民運動に参加。
PKO法反対、故・小田実さんら阪神・淡路大震災被災者による住宅再建への公的支援を求める「市民=議員立法」、ミサイル防衛反対、脱原発、秘密保護法・共謀罪法反対などに取り組む。
2015年の戦争法案審議では、集団的自衛権問題研究会ニュースレビュー編集長として、国会審議ダイジェストを発信。
現在、武器輸出反対ネットワーク(NAJAT)代表。軍学共同反対連絡会にも参加し、日本に「軍産学複合体」を作らせないために活動中。
共著に『亡国の武器輸出~防衛装備移転三原則は何をもたらすか』(合同出版)、『武器輸出大国ニッポンでいいのか』(あけび書房)。『宇宙開発戦争』(作品社)に「日本語版解説」を執筆。
同テーマでは、「武器輸出大国ニッポンでいいのか」「武器輸出と日本企業 」の著者でもある東京新聞記者・望月衣塑子さんが29日(水)のリレートークに、出演予定。
イスラエルによる軍事見本市に川崎市が公共施設の利用許可を出したことじたいが驚きだ。
2014年4月1日に安倍政権が武器輸出三原則を撤廃して以降、憲法9条を保持する日本で公然と武器見本市が行われるようになってきている。今まで、横浜や有明、幕張などで大規模な国際武器見本市が開催されてきたが、イスラエルによる軍事見本市は初めてのこと。
イスラエルは、1948年の建国以来、戦争を繰り返し、今なお、国際法違反のパレスチナ占領を続け、ガザ地区の封鎖や入植地の拡大などを続けている。1993年のPLO(パレスチナ解放機構)との「オスロ合意」以降もパレスチナへの武力行使を繰り返し、おびただしい殺傷と破壊を積み重ねてきた。
イスラエルによる戦争犯罪、人権犯罪の横行に対して、イスラエルに対するBDS(ボイコット、投資引き揚げ、経済制裁)運動が世界各地に広がっている。
川崎市当局は、この段階で利用を拒否すれば外交問題になりかねないと懸念していると伝えられているらしい。しかし、こうしたBDSの高まりに逆行して、イスラエルの軍事見本市に公共施設を貸し出すことこそ、外交問題であり、国際的なスキャンダルだという。
川崎市は、1982年に「核兵器廃絶平和都市」を宣言している。「多文化共生」を掲げ、ヘイトスピーチを事前規制するガイドラインの策定なども率先して進めているはずだ。よりによってその川崎市が、核武装国でありアパルトヘイト(人種差別)国家であるイスラエルの軍事見本市に会場を貸し出すとは、何という矛盾だろうか。