【座・高円寺】ドキュメンタリーフェスティバル・コンペティション部門大賞は、『ヤメ暴~漂流する暴力団離脱者たち’18〜』
(2018年/69分/Blu-ray/カラー/CBCテレビ ディレクター:下野賢志)が、選ばれた。
なんですぐにこの記事をアップするかというと、このバージョンが今夜というか明日未明というか深夜2時台に、TBS系で放送されると下野ディレクター自身が受賞の辞で語ったからである。(間違いないよね?)
テレビですぐ見れるのだ、ということでもあるが、私はスクリーンで見られてよかった。『ヤメ暴~漂流する暴力団離脱者たち’18〜』は、人間ドラマである。ラストのセリフは胸に迫る。今の日本がこの角度から見られる、という現実。劇団と暴力団は似たようなところがあるというような選者もいたらしいが、どうなのだろう。
途中からしか観られなかったが、『ラーマのつぶやき』も魅惑的だった。何より、シリアから日本に移住したティーンエージャーのラーマ自身の存在感が、素晴らしいのである。
座・高円寺が、ドキュメンタリー・ジャパンさんと一緒にこの催しを十年続けてきたことは、すごいことだ。『標的の村』以降の三上智恵監督の能動的な動きも、この大賞受賞から始まったのだと思う。
前夜に高円寺で受賞した『ヤメ暴~漂流する暴力団離脱者たち’18〜』、本当にTBS系で放送されたが、もう一度ラストだけ見たいと思って終わり頃を観たところ、あの、映画版で新たに追加されたラストは、放送しなかった。当然、あのセリフもない。ないのでネタバレになるも何も関係ないので防忘的に記せば、孤独についての言及である。
http://zkdf.net/competition/#yamebou