Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

戯曲集『くじらと見た夢 / 南洋くじら部隊』出ました。

2019-02-16 | Weblog

戯曲集『くじらと見た夢  /  南洋くじら部隊』(彩流社)、出ました。

帯の背の部分に「捕鯨問題に向きあう2作品収録」とあるように、クジラと捕鯨のことだけで押しまくる、440ページ。これで2400円(税別)は、安い。

彩流社さんによる「坂手洋二戯曲集」第4回配本。このシリーズでは書き下ろすことになっている、解説、作品ノートだけで、72ページ。解説、作品ノート二冊ぶんでもう単行本一冊になるくらいの、長さ。戯曲集なのに難産なのは、そのためですし、書くことはたいへんなのですが、こうして本になってくれると、これまでの全ての日々が報われる気がする。編集の林田さんに、本当にお世話になりました。

日本の国際捕鯨委員会(IWC)脱退という現実の中で、読まれるべき本、と言ってくださる方が多く、ありがたいです。

沖縄・名護の捕鯨について記した著述はほとんど存在しないので、貴重ということも、言えるだろう。

私自身の、長く構想していた、クジラを巡る旅の本でもある。四半世紀を経て、この形での、結実です。

作字も含めてインパクトのある装幀は、坂川栄治さん。最後の色彩選びは、幾つか選択肢を提示されたのですが、私も意見を言わせてもらいました。画家である父にも相談しましたが、この配色に賛成してくれました。出来上がった本を見て、あらためて、いい色だと思います。

出版に携わってくださった皆様、クジラを通して出会った全ての皆様、上演に関わってくださった皆様、お一人お一人に、感謝致します。

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