かなりしんどい書類作業を終える。劇場に行ってしまえば、今日はアフタートークもなく、落ち着いた日ではある。『カウラの班長会議』は大半が男性パートと女性パートに別れて構成される芝居だ。人数的にいっても「クラス」なので、「男子」「女子」という言い方が馴染んでしまう。「男子」「女子」に別れていると、やはりある部分、「男子」は体育会的に、「女子」は女子会的になっていくのが面白く、「男子」どうし「女子」どうしはともかく、「男子」と「女子」の組み合わせでは、あまりちゃんと話したことのない者どうしもいるのではないかという感じもして、別にそれが心配ということもまったくないのだが、なんだか担任の先生モードになってしまう。ある意味では日本的な空気を反映している。しかし演劇は自由だ。そのことを遊び、笑うこともできる。……安倍首相は環太平洋連携協定(TPP)交渉参加正式表明。「あらゆる努力で日本の農、食を守ると約束する」と明言しつつ「既に合意されたルールがあれば、遅れて参加した日本がひっくり返すことが難しいのは厳然たる事実だ」と。コメもサトウキビも国内で作れなくなっていいのか。「今がラストチャンスだ。この機会を逃すことは日本が世界のルールづくりから取り残されることにほかならない」というのは何を怖がっているのか。工業的生産国として落ち目の国、効率よい生産が期待できない国が何にすがりつく必要があるのか。負けるに決まっている土俵になぜ上がるのか。そもそも「聖域」などといっているのがおかしい。「原則」が共有できないのなら入るべきではない。「脱退を云々するのは国益に反する」とも言うこの人は、丸投げで国家を売り渡した。情報については「交渉に参加すれば入手しやすくなる」というが、そんな情報もない状態で一方的な押しつけを拒否できないテーブルに加わる必要はない。子供でもわかる理屈だ。
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