Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

韓国芸術家福祉財団、芸術家創作準備金、#me too、「演劇の年」。韓国の今を語るシム・ジェチャン氏の講座、開催決定

2020-09-08 | Weblog
韓国芸術家福祉財団、芸術家創作準備金、#me too、「演劇の年」。韓国の今を語るシム・ジェチャン氏の講座、開催の詳細が決定しました。
韓国現代演劇界の魅力とその背景、支援のあり方。存分に語っていただきます。
韓国にできて日本にできないことが何なのか、私たち自身の問題を考える機会でもあります。


緊急講座 「韓国演劇は、いま?」

未曾有のコロナ禍による影響は日本の演劇界に大きな暗い影を落とし、今もなお先の見えない恐怖が続いています。そのさなかにも、日本より早くこのコロナ禍に対応し、アーティストに寄り添う動きを見せた韓国政府、韓国演劇界の動向が聞こえてきていました。韓国芸術家福祉財団、芸術家創作準備金、#me too、「演劇の年」など、韓国演劇を取り巻く状況をお聞きする中で、日本演劇の現状と未来を考える講座となればと思います。

シム・ジェチャン
演出家、文化芸術行政家、劇団展望代表
現、日韓演劇交流協議会会長、2020演劇年執行委員長
前、韓国芸術家福祉財団代表、大邱文化財団代表、韓国演劇演出家協会会長、韓国演劇協会副理事長、韓国文化芸術委員会事務処長、国立劇団事務局長、韓国広域文化財団連合会会長 などを歴任
【受賞】
百想芸術大賞新人演出賞、ヨンヒ演劇賞、ヒソ演劇賞
2002 今年の演劇Best5選定『玉ねぎ』
韓国ミュージカル大賞外国ベストミュージカル作品賞『ユーリンタウン』
【主要演出作品】
演劇『アンサンブル』『沈香』『夫婦間の小さな犯罪』『麗しの詩』『こんな歌』『漂流する君のために』『玉ねぎ』『禽獣会議録録』『訪問者』『愛が来る』ほか
ミュージカル『tick, tick…BOOM!』『ユーリンタウン』ほか

日時 10月9日(金)14時~16時半
会場 アットビジネスセンター池袋駅前 別館                                                        
★参加費 無料  要事前申し込み 会場・Zoomともに定員あり
★申込締め切り 10月3日(土)正午まで

参加申込書 fax:048-423-2521  e-mail:akira@tee.co.jp (氏名、会場かZoomかの選択、Eメールアドレスをお送り下さい)

お申込み・お問合せ 一般社団法人 日韓演劇交流センター
〒352-0011 埼玉県新座市野火止3-16-24 FAX:048-423-8738 http://www.tckj.org/
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理由は謎であったが

2020-09-07 | Weblog
〈 出没!アド街ック天国  ~下北沢~ 〉をやっと観る。
なるほど。
ラーメン屋が2店紹介されていて、そのうちの一つが、以前私がブログで紹介したところである。

私は「かなり特徴のあるラーメン」とだけ書いて、「特徴」については、あえて記さず、その秘密には触れなかった。「ただ、自分が食べたものがラーメンであったとは、ついに思えなかったのも、事実である。」とも、書いた。
しかし、番組は、あっさりとその謎を公開していた。
そう、御覧の通り、麺が太いのである。番組で、太くした理由まで、知ってしまった。
うーむ。




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〈 アド街ック天国 〉下北沢特集に『天神さまのほそみち』空舞台が登場

2020-09-06 | Weblog
自分は放送を観られなかったのだが、〈 出没!アド街ック天国 2020年9月5日 ~下北沢~ 〉に、七月に燐光群が上演した『天神さまのほそみち』の、空舞台が登場しているという(もちろん撮影したことは知っている)。映像を入手。

番組によると、下北沢は、Time Out 誌が選ぶ「世界で最もクールな50の街」番付で、2位だという。マジか?!

後で知ったところによると、番組はしっかりツボを押さえて、いろいろなところを紹介してくれているが、私にとってだいじな複数の場所は、触れられていない。そりゃ当然。まだまだディープな下北沢は、あるのである。
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笑えて、寒い。 ドキュメンタリー『はりぼて』

2020-09-06 | Weblog
映画『はりぼて』は、日本の現実のある局面を、まるまる描くことに成功している。

2016年8月、富山市の新進ローカル局「チューリップテレビ」が「自民党会派の富山市議 政務活動費事実と異なる報告」という、不正を告発するスクープをした。
有権者に占める自民党員の割合が10年連続日本一での保守王国、富山。この市議は“富山市議会のドン”といわれていた自民党重鎮で、自らの不正を認め議員辞職。それを皮切りに議員多数の不正が次々と発覚、半年の間にドミノ倒しのように14人の議員が辞職していった。
最初のスクープ番組じたいが高く評価されたというが、この映画は、さらにその後を追って、一本のドキュメンタリーにまとめたものである。3年半が経過した現在、不正が発覚しても議員たちは辞職せず居座るようになっていたのだ。

なにしろ笑えるドキュメンタリーである。
強気の発言をしていても露見すると辞職する議員たちの姿の滑稽さ。
音楽や狸の置物といった、ださくなるぎりぎり一歩前の仕掛けも、多々。
人間の惨めさ、愚かさ、弱さを、容赦なく描くが、何がすぐれていると言って、この映画は決して「上から目線」ではないのだ。作り手たちは、怒りや憤りはもちろん持っているが、正義を振りかざすのではなく、ただそこに、いるのだ。
現実は、厳しく、寒い。

河井克行・案里夫妻に選挙で買収された広島の議員たちも無罪放免となっている。
この国に、正義はない。

百聞は一見にしかず。
「当事者」としてそこにいる者たちの、映像の力を感じさせるドキュメンタリーである。

笑えて、寒い。
しかし、この状況に対して、なんとかしなければ、と、観る者を鼓舞する力がある。
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大坂選手の決断は「主義主張があれば棄権してもいい」ではなく、「差別に対する真剣で緊急性の高い抗議」であることを、子供たちに伝えるべき

2020-09-05 | Weblog
大坂なおみさんが、米ウィスコンシン州で起きた警官の黒人男性銃撃事件への抗議のため、ウエスタン・アンド・サザン・オープン準決勝を棄権した件について、大体大体育学部の梅垣明美教授が同大学の公式サイトなどで、
「大坂選手の行動に賛意を示す報道が目につきますが、私は大会の運営側のWTA(女子テニス協会)などが翌日の試合を延期し、大坂選手と話し合って出場をお願いした対応に注目します」とコメントしたという。
棄権公表後、大坂選手に賛同し、もともと準決勝予定だった日を休止にしたWTAの対応(大坂選手が翌日開催された準決勝に出場が実現)は、もっと注目されていいと思うが、スポーツ倫理学専攻・梅垣教授、の次の発言には頷けない。

「競技会場で意思表示をする場合は、その差別がスポーツの場面で生じた問題かどうかを判断する必要があります。今回はテニスとは関係のない問題であり、棄権ではなく、別の方法での発信を考えても良かったと思います。スポーツ選手の行動は子どもへの影響が大きく『主義主張があれば競技を棄権してもいい』と思わせてはいけないと考えます」

大坂選手の決断を「主義主張があれば競技を棄権してもいい」にまとめるのは、内容を見ていなさすぎる。スポーツの場面で生じた問題しかスポーツ選手は主張してはいけないのか。
「別の方法での発信」とは具体的に何なのか。
大坂選手の主張にWTAも賛同したのだ。「主義主張があれば競技を棄権してもいい」と言っているというのは、捏造というか、ねじ曲げすぎである。

スポーツというのは、フェアプレイを求められる場である。
結果として、この社会を、差別のない理想世界に近づけることに繋がる。

例えば、差別が行われたら、差別語を発する者がいたら、場合によっては、その相手に厳しい抗議の言葉を浴びせることは、あってもいいと思う。ただ、それが人々にショックを与える言葉であれば、思わぬ二次被害になるので注意しなければならない、とは思う。

今回の大坂選手の決断は、警官による黒人への暴力が、殺人という形で問題になっていたにもかかわらず、重ねてこのような事態が起きたことへの、真剣な抗議行動であり、ほんとうに、緊急性の高いことであった。
「子どもへの影響」ということならば、きっちりと「差別」について、そこまでやらなければ根絶できないという厳しさをこそ教えるべきである。

大坂選手の抗議は、抑制されていて、公正であった。

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猛暑とコロナが加わり、三重苦とたたかう、福島第1原発の現場

2020-09-05 | Weblog
福島第1原発事故後に働く作業員を追う東京新聞の連載「ふくしま作業員日誌」。
担当してきた片山夏子記者が、このたび、福島支局に赴任。
今までは通っていたのだ、ということにもびっくりだが、コロナ禍下で会えなかった作業員の方々にも会えるようになり、記事は続いている。

そもそも過酷な防護服での労働に、猛暑とコロナが加わり、三重苦とたたかう現場、ということである。
作業員も県外に出るとPCR検査を受けるか、二週間待機を余儀なくされるらしい。

私も今月予定されていた福島での仕事は難しくなりそう。リモートでできることならいいのだが……。
組織として社員や職員が県外からの人間と接触することに厳しい県は福島県だけではないが、ほんとうに、人の行き来は難しくなっている。


さいきん、HBOのドラマ『チェルノブイリ』をやっと観た。
感想は、またいずれ。


ブログに新聞記事をそのままシェアすることはしない主義だったが、大切なことだと思うので、貼り付けます。
(片山さんから送ってくださるので、権利問題は大丈夫と思います)

「ふくしま作業員日誌」は、これまでのものが朝日新聞出版から単行本としてまとめて出版され、本田靖春ノンフィクション賞・「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム賞」大賞を、ダブル受賞したばかりです。

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今朝、始発で

2020-09-04 | Weblog
今朝、始発で撮影に行きました。
さて、ここはどこでしょう?

ヒント。『太陽を盗んだ男』で、伊藤雄之助さんが暴れたところです。

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舞台芸術表現における新型コロナ感染症対策研修会

2020-09-04 | Weblog
さいきん私が助手をお願いしていることの多い 村野玲子さんが、ご自身の新作を、やります。

台本を読んでいないので、どんなふうになるのかは、まだ知りません。

「舞台芸術表現における新型コロナ感染症対策研修会」という、ものものしい企画ということです。

人数には限りがあるということですので、よろしく。


***

NICK-PRODUCE#23
『アトリエーー199X/202X』

9/25金~9/27日 梅ヶ丘BOX

舞台芸術表現における新型コロナ感染症対策研修会

作・演出/村野玲子
出演/猪熊恒和(燐光群)、円城寺あや、白勢未生(箱庭円舞曲)
音楽・チェロ演奏/五十嵐あさか


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この国は、「北方領土」に対する関心などなかった。

2020-09-03 | Weblog
安倍政権の失策により、完全に失われた「北方領土」。
だが、ご心配めさるな。
この国の皆さんは、ほんらい、「北方領土」に対する関心などなかった。
なんとなく、自分のアイデンティティーに対する「意識」、だけがあった。

どんどん「領土」がなくなっていっても、本来死ぬべきはずでない人たちが死ぬよりはいいと、私は、思う、

一年前の記事

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自分の言葉を持っていない奴が総理大臣になろうとするな。

2020-09-03 | Weblog
自分の言葉を持っていない奴が総理大臣になろうとするな。
前任者がそうだったから自分もそれでいいと思っているのか。
万が一「自分の言葉」を他者に聞かせたら、「ムリ」と言われるのを、怖れているのか。


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新潟県燕市教育長は、中国とアメリカが戦争を始める場所を「クリミアでもいい」と名指していた

2020-09-03 | Weblog
定例教育委員会で「コロナ禍を解消するには戦争」と発言した新潟県燕市教育長が、不適切な表現だったとして、辞任する意向を明らかにした。
この方、「あたかも戦争を是認すると読み取れる部分があった」としたうえで、「真意が別のところにあった」と、言い訳している。
一万歩譲って、「誤解を招く表現」だったとして、それでも、「誤解ということはありえない」部分がある。その発言が載った「定例教育委員会々議録」の存在を私に教えてくださった方がいて、知ることになった。                                    

前回のブログで私は「この教育長、中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始める、その場所を、いったいどこだと思っているのだろう。」と記した。
それがどこだか、わかったのだ。
教育長の「定例教育委員会々議録」上の言葉は、以下のくだりがある。
                                                                      
「今のコロナ禍を短時間で解消する方法は、どこかで大きな戦争が発生することではないだろうか。中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始めれば、お金は動く。
コロナ騒動などそっちのけで、ミサイルの発射の瞬間が繰り返し放送されるだろう。きっと経済が上向くきっかけになるのではないか。クリミアでもいい
紛争とか戦争が始まれば武器という商品で経済は回復するだろう。罪のない人間 の命との交換である。他に何かいい策があるのだろうか。愚かな人間であり続ける 限り、注目の矛先を変えることでしか事態を乗り越えられないのかもしれない。」

はい。
この人、明確に「クリミアでもいい」と言っている。名指している。
クリミアでもいい」。なんじゃそりゃ。
戦争も、それが起きるかもしれない場所で人間が生きていることも、この教育長にとっては、遠いことなのだろう。

現在、クリミアで紛争が起きるリアリティは、ほぼ、ない。
この人、国際情勢がわかっていない。
なぜないかわからないなら教えてあげてもいいが、授業料は、いただきたい。

ただ、この人が、「ミサイルの発射」と言っている標的の場所が「クリミア」なのである。
そこに生きている人達が殺されるかもしれないのに、「クリミアでもいい」と言っている。

そのクリミア半島に7年前、十日間滞在した。〈ヤルタ・チェーホフ・フェスティバル〉に参加し、『屋根裏』という劇の上演をしたのだ。

この教育長さんは、その場所に向けての「経済が上向くきっかけ」の「ミサイルの発射」の可能性を示唆し、「クリミアでもいい」と言っている。

私はあなたの想像の中で、殺されていたのかもしれない。
そういうことである。

写真は、私たちが上演中だった、ヤルタ・チェーホフ劇場。

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新潟県燕市教育長が「コロナ禍を解消するには戦争」と発言

2020-09-02 | Weblog
新潟県燕市の遠藤浩教育長が先月下旬の定例教育委員会で、「コロナ禍を解消するには戦争」などと発言していたことがわかった、という。
遠藤教育長は県立高校の校長などを経て、2019年4月から現職。
遠藤教育長が所感をまとめた「教育長報告」文書を、8月21日に教育委員に配布していたという情報も出ている。

「コロナ禍を短時間で解消する方法はどこかで大きな戦争が発生することではないだろうか。中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始めれば、お金は動く」
「戦争が始まれば武器という商品で経済は回復するだろう」
「きっと経済が上向くきっかけになるのではないか」
ということらしい。

戦争が起きることで収益を上げた、といえば、映画『エデンの東』のジェームス・ディーンの役もそうだった。
朝鮮戦争時の日本の「特需」もそうである。

この教育長、中国とアメリカが自国以外の地域で戦争を始める、その場所を、いったいどこだと思っているのだろう。

「武器という商品」という言い方が罪深い。
六年前、武器輸出三原則が実質無効化されたことが、結局、こういう考え方をうみだしていくのだ。



市は1日、ホームページに教育長名で「不適切な表現があった」と謝罪する文書を掲載した。
「誤解」だというのなら、もとの「教育長報告」文書も、公開してほしい。



8月定例教育委員会「教育長報告」における不適切な表現について(お詫び)
保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様へ

このたび、令和2年8月21日に開催された定例教育委員会での「教育長報告」の内容の一部に不適切な表現がありました。
保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様に、不快な思いや大きな不安を与えてしまいましたことについて、深くお詫び申し上げます。
このたびの件は、「教育長報告」において、あたかも戦争を是認すると読み取れる部分があったものです。当該部分の内容については、現在のコロナ禍において、社会全体に閉塞感のようなものがあり、それを打開する方法として戦争を始めてしまうのではないかという人間の愚かさを憂いて表現したものであり、決して戦争を期待したり肯定したりするものではありません。
人間には、閉塞感を何か別なものに置き換えて矛先を変えることがよくあることのように思え、決してそのようなことは起きて欲しくないと願っての表現でありましたが、読み手には真意が伝わらない表現であったことは否めず、深く反省しております。
私は、戦争は人間の尊厳を損なう最も愚かな行為であり、ひとたび起これば世界中の人々に多くの犠牲と心に深い傷を残すことから、戦争に強く反対する立場であり、平和を望む気持ちは人一倍持っております。また、児童生徒に、人類の大きな過ちを学ぶことにより、二度と戦争のない平和な世界を築いてほしいと強く願っております。

教育者として、引き続き、戦争の悲惨さを児童生徒に語り、平和の大切さを伝えてまいりますとともに、今後、発言や文書表現をする際には、このたびのような誤解を与えることが二度とないよう、十分留意してまいります。

あらためて、保護者、児童生徒、教育関係者並びに市民の皆様に、不快な思いや大きな不安を与えてしまいましたことを、重ねて深くお詫び申し上げます。
誠に申し訳ありませんでした。
今後とも、燕市の教育行政にご理解とご協力をお願い申し上げます。

令和2年9月1日
燕市教育委員会 教育長 遠藤 浩

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第二次安倍政権の最後っ屁は御免こうむる

2020-09-02 | Weblog
共同通信によれば、安倍晋三首相が自身の在任中に「敵基地攻撃能力保有の方向性を示す」意向を固め、与党幹部に伝えていたことが31日、わかったという。
秋田と山口への配備を断念した地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」計画の代替案の考え方も同時に打ち出したいという意向らしい。何をする気だ?

複数の政府関係者が明らかにしたところによると、次期自民党総裁が選出される前の9月前半に国家安全保障会議(NSC)を開き、安全保障政策の新方針に向けた協議推進を確認する見通しだと、する。

第二次安倍政権退陣により、彼が推進する「9条改悪」はなくなったことがよほど悔しいのだろう。「病気が理由で正しい判断ができない」といって辞任を表明しておきながら、最後っ屁を嗅がそうとしているのだ。

発言の自由はあるだろうが、だったら国会を開いてから言え、と思う。

 敵基地攻撃能力保有論は、「専守防衛」を逸脱する憲法違反のもので、あってはならないことだが、イージス・アショアを断念しても、自衛隊については、南西諸島の新基地建設が進んでおり、安保法制が改悪されたこととセットで、まんがいち敵基地攻撃基地ということにされてしまえば、島に住む人達は平和に生きていくことが出来ない。実に恐ろしい提案なのだ。 

自民党の総裁後継者選びが喧しいが、報道各社の世論調査によると次期首相にふさわしい候補者の首位に立ち、候補者の中でリベラル系には比較的評判のいいのが、石破茂元幹事長のようだ。だが、彼は「敵基地攻撃能力保有」こそ否定しているようだが、自衛隊の南西諸島配備は推進している。私は認めない。

「あなたも総裁選べます」が党員獲得セールストークなのだったら、党員に聞くのが筋、という意見が聞こえてくるが、それはそうだろうし、嫌ならその党をやめればいい。

平和憲法を否定する偏った今の政権について、永年にわたって情報を受け売りし、「そういうものか」と思わせてきたマスコミにも、罪がある。


写真は、奄美大島の自衛隊基地前。昨年5月。


「反核どころか、国会も開かず「敵基地攻撃論」を取り沙汰する、この国」


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『はりぼて』と『はちどり』

2020-09-02 | Weblog
『はりぼて』と『はちどり』。
「は」で始まっている平仮名4文字タイトルの映画二本立てを、観た。

必要があって観たのだが、同じ渋谷ユーロスペースで、続けて見られたので、個人的に「二本立て」だったのである。
「映画の日」なので、ふだんより、安い。

『はりぼて』と『はちどり』。
『はりぼて』は、富山市議会汚職のドキュメンタリー。
『はちどり』は、韓国の1994年を描く、青春映画。
同じ平仮名4文字タイトルでも、ぜんぜん違う映画である。
どちらも、重い。

感想は、いずれまた。
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97年前のこの日

2020-09-01 | Weblog
小池都知事の朝鮮人虐殺犠牲者追悼メッセージ取りやめに抗議して、3年前に出した、私も連名に加わった声明を、時制の数字だけ変えて、やや再編集したものを、再掲します。


97年前、1923年の今日、9月1日に発生した関東大震災。
都市火災の拡大によって10万5000人の人々が亡くなりました。
やがて「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒を入れた」といった流言が広まり、関東一円で朝鮮人や、朝鮮人に間違えられた多くの人々が虐殺されました。

内務省や警察が流言を拡散してしまったことが事態を悪化させ、一部では軍人や警官自らが虐殺に手を染めたことは、内閣府中央防災会議がまとめた「1923関東大震災報告第2編」でも指摘されています。

歴代の都知事が、横網町公園の朝鮮人犠牲者追悼碑の前で行われる虐殺犠牲者追悼式典に追悼のメッセージを送ってきたのは、「二度と繰り返さない」という東京都の決意を示すものでした。またそれは、1973年の追悼碑建立の際に当時の都知事はもとより東京都議会の各会派が賛同した経緯をふまえたものでもあったはずです。碑の建立と毎年の追悼式に参加してきた人びとの思いは決して軽くはありません。

ところが小池都知事は三年前から、メッセージ送付を取りやめました。私たちは、この誤った判断が、むしろ「逆のメッセージ」として機能することを恐れます。史実を隠ぺいし歪曲しようとする動きに、東京都がお墨付きを与えてしまうのではないか。それは追悼碑そのものの撤去まで進むのではないか。差別による暴力を容認することで、災害時の民族差別的流言の拡散に再びつながってしまうのではないか ---。メッセージ取りやめが、そうした方向へのGOサインになってしまうことを、私たちは恐れています。

東京は、すべての国の人々に開かれた都市です。さまざまなルーツをもった人々が出会い、交わる街です。その出会いが、この街に次々と新しい魅力を生み出してきました。多様性は面倒や厄介ではなく豊かさだと、私たちは考えます。街を歩くたびに聴こえてくる様々な国の言葉は、東京の「恐ろしさ」を示すものではなく、豊かさの証拠であることを、私たちは知っています。

東京の多様性をさらに豊かさへと育てていくためには、民族をはじめとする差別が特定のマイノリティー集団に向けられる現実を克服していく必要があります。民族差別が暴力として爆発した94年前の朝鮮人虐殺を記憶し、追悼し、教訓を学ぶことは、そのための努力の重要な一部であると、私たちは考えます。それは、多民族都市・東京のいわば「負の原点」なのです。

私たちは小池都知事に訴えます。来年9月には虐殺犠牲者への追悼メッセージをあらためて発出してください。虐殺の史実を教育や展示から排除するような方向に、これ以上進まないでください。

そして、いま東京に生きている、あるいは東京に縁をもつ人々にも訴えます。97年前に不当に生命を奪われた隣人たちを悼み、それを繰り返さないという思いを手放さないでください。虐殺の史実を隠ぺいし捻じ曲げる動きを許さず、未来の世代に教訓として伝えていくべきだと、行政に、都議や区議に、声を届けてください。そのことが、多様性が豊かさとして発揮される東京をつくっていく上で重要な意義を持つと、私たちは考えます。

私たちは、9月1日に行なわれた朝鮮人虐殺犠牲者追悼式典に対しての追悼メッセージ送付を三年連続で取りやめた小池百合子都知事の決定に、抗議します。多民族都市・東京の多様性を豊かさとして育んでいく上で、関東大震災時の朝鮮人虐殺という「負の原点」を忘れず、民族差別によって非業の死を遂げた人々を悼むことは重要な意義をもっていると考えます。

多民族都市・東京の多様性を豊かさとして育んでいく上で、関東大震災時の朝鮮人虐殺という「負の原点」を忘れず、民族差別によって非業の死を遂げた人々を悼むことは重要な意義をもっていると考えます。


3年前の「小池都知事の朝鮮人虐殺犠牲者追悼メッセージ取りやめに抗議します」


コロナ対策のため、今年の追悼式典は一般参加はできませんでした。
ネット中継のアーカイブスでご視聴いただければと思います。



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