今期最後の短歌教室
出席13人
3月提出2首
①幼きのなべて「むいむい」虫なれど「あり」と呼ばれて蟻は居るなり
②「ふるさと」の曲は正午に流れきてべそかく幼こころの見えず
先生の評
一首目は面白い歌です。幼児言語で「ムシムシ」と言っているのでしょうが、そうは聞こえない面白さの歌ですし、且つ「蟻」の存在もちゃんと「居るなり」として、主体への責任も確りある歌です。二首目はしかし、同じ作者の作品とは思えないほど、緩い感じですね。結局「こころのみえず」が理に落ちた感じです。この部分が表現の踏ん張り処。
私の思い
正午に流れる「ふるさと」の曲を聞いて、いつもべそをかくマコちゃんの心がわからないことを、どんなふうに詠むか、悩みに悩んだ。「こころの見えず」の言葉が浮かび、なんとなくしっくりこないまま提出した。詠みたいことを、うまく表現できないまま提出してしまった。むずかしい題材だったかな。
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庭の花は
それぞれに
がんばっています