17日(日曜日)に
短歌教室の食事会があった
歌集を出されたAさん
A新聞の年間賞を受賞されたYさん
それと わたしの
お祝いの食事会をしていただいた
食事会のあと
いつもの勉強会があり
今回三人は
自選十首を持っていき
それを中心に勉強会が行われることになっていた
目立つことは
とても苦痛なのだけど
そんなことは言っておれないわけで
短歌を始めた当初からの歌を
一年に一首の割合で選んで(約)
十首そろえた
拙い歌ではあるけれど
わたしが歩んできた十年の足跡だと思って
覚悟した
みなさんが
どんなふうに感じられたかはわからないけれど
それは構わない
これがわたしの
ありのままの歌だから・・・
自選 十首
私からわたしに送る誕生日祝いの通販密かに届く
(2007年 4月)
青色の紙に直線引くやうな電線伸びをり夏空の中
(2008年 7月)
干し物がお日様浴びて乾くこと幸せの基準さまざまにあり
(2009年 10月)
写真撮る音に驚く蜥蜴の子二度目は動じぬ賢さを持つ
(2010年 10月)
走りたき衝動ふいに生れきたるまつすぐな道歩みゐるとき
(2011年 1月)
力尽き羽化できぬまま蝉の背は薄き緑に乾きゆくなり
(2011年 7月)
ナルコユリとホウチャクソウとアマドコロ 似る人が世に三人あるとふ
(2012年 4月)
戻ることできぬ哀しみありて聴くカーペンターズのイエスタデイ・ワンス・モア
(2014年 8月)
物に名と色とのありて幼きが「あか」と呼びたる真赤な林檎
(2014年 11月)
天空に春一番の渦巻けば声の聞こゆる姿の見ゆる
(2016年 3月)