10月も末が迫ってきた。
これで年の瀬ももうすぐだ。
しかし、例年、まだ十月だからと、年末、年越しの準備を何も手を付けない。
それであっというまに師走がやってくる。
やってきてから慌てる。
なんのことはない。
無精者が時に急かされているだけだ。
この性分何とかならないものか?
柚子の茶が飲みたいと妻秋暮るる 素閑
蕉翁も見た景なれや暮れの秋 素閑
朋輩と分ける大福秋暮るる 素閑
からしだねほどの信仰秋暮れる 素閑
秋暮れて果て無く静かなるべきや 素閑
幇間と雀の騒ぐ秋の暮 素閑
稜々と秋暮れ行くも山の尾根 素閑
雨濡れて十字切る尼秋暮るる 素閑
時計塔風に晒され秋暮るる 素閑


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