最近、明治維新の再評価が喧しい。
要は、吉田松陰から連なる主だった明治の元勲の業績が、今まで言われていたほどのものではなく、逆に否定的に評価すべきとのことだ。
別に、明治の元勲の評価などどうでもいいが、明治維新の時代が偉大な時代だったことは、覆せぬ事実だ。
政治家になるにも、科学者になるにも、文士になるにも、反政府活動家になるにも、明治にあっては超一流の人物が輩出された。
それに比べて、現代の人士の矮小なることよ。
嘆息すべし。
明け渡る刈田に風の蕭々と 素閑
暮色濃くましら刈田に一二匹 素閑
心折れ故山に帰養す刈田原 素閑
酔漢の草に足取られ刈田落つ 素閑
嵯峨にあり刈田の末は御影堂 素閑
バス降りて新来の客刈田にて 素閑
頬染めて刈田にて逢ふ赤セーター 素閑
ざりがにを取る児刈田の脇の河 素閑
山裾は刈田にて果つ暮六つ 素閑