昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

刈田

2018-10-30 19:35:21 | 俳句

最近、明治維新の再評価が喧しい。
要は、吉田松陰から連なる主だった明治の元勲の業績が、今まで言われていたほどのものではなく、逆に否定的に評価すべきとのことだ。
別に、明治の元勲の評価などどうでもいいが、明治維新の時代が偉大な時代だったことは、覆せぬ事実だ。
政治家になるにも、科学者になるにも、文士になるにも、反政府活動家になるにも、明治にあっては超一流の人物が輩出された。
それに比べて、現代の人士の矮小なることよ。
嘆息すべし。

明け渡る刈田に風の蕭々と   素閑

暮色濃くましら刈田に一二匹   素閑

心折れ故山に帰養す刈田原   素閑

酔漢の草に足取られ刈田落つ   素閑

嵯峨にあり刈田の末は御影堂   素閑

バス降りて新来の客刈田にて   素閑

頬染めて刈田にて逢ふ赤セーター   素閑

ざりがにを取る児刈田の脇の河   素閑

山裾は刈田にて果つ暮六つ   素閑


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