かーたんが内視鏡検査のため今日から入院している。
たった3日間の不在とはいえ寂しい。
寂しさを紛らわせるために、真昼間っからビールを飲む。
ビールを飲むなんてことは日常茶飯事で、わざわざブログに書くこともない。それが普通の人の感覚であろう。
しかし、貧乏なオカブ家にあっては、缶ビール・・・しかも500mlのロング缶を買うなんてことは、極めて大規模な投資事業である。しかも回収の見込みは非常に小さい。(オカブが少し気分が良くなる程度か?)
しかも世間では、期末の帳尻合わせで目も回るほど忙しい3月も末の真昼間にアルコールを飲むのである。確かに、オカブ商会の年度決算期は5月末だが、人々は忙しく働いている。その真っ最中に酒をかっ喰らおうというのだ。
オカブは常人ではない?まぁ、人格も、社会的な立場も普通の人とはちょっと違っている。
いずれにせよ、世間様のお許しは得られそうもない。
そういう背徳感に苛まれながら、昼ビールである。
キリン一番搾りである。
極く普通のビールだ。
しかし、並みのものを少しでも有り難いものに化かすため、特別のグラスで飲むことにした。
ベルギー・ビールの人気銘柄『禁断の木の実』のグラスである。このグラスは寸が短いうえに、口が広がっているので、いわゆる「普通の」ビールを飲むのには適していないんじゃないかと思う。
でも、そんなことは宜しい。グラスにビールを注いで、グビグビやる。
味は・・・・病身の妻を措いて、昼間からアルコールを飲むという退廃した生活に対する罪責感のおかげで、何とも言えない苦い味わいであった。しかし、ビールが美味いことに変わりはない。
ところで、ベルギー・ビールの一時の熱を帯びたブームは過ぎ去ってしまったのだろうか?
『禁断の木の実』も5年ほど前は、ごく手近の酒屋でも簡単に手に入ったのだが、最近は見かけない。
置いてあるベルギー・ビールの銘柄も『シメイ』と『デュベル』と『オルヴァル』くらいである。
ネットでベルギー・ビールの通販をやっているサイトでも、以前ほどには力を入れて販売していないようだ。
所詮、ベルギー・ビールなどは日本人にとっては、趣味性が勝った、特殊な「イロモノ」の酒であったのだろう。
しかし、今日に限らず、オカブは酒は明るいうちに飲むのが好きだ。逆に夜はそんなに飲みたくない。小原庄助の末裔ででもあるのだろう。
長閑なる日に心憂し無為のとき 素閑
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます