羽後本荘駅からすぐの中川家宅地内に鎮座する、赤沼の松が凄い!
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この赤松は、樹齢350年余りと推定され、本市に現存する赤松として、また邸宅の庭木としても最古級と推定される貴重な樹木である。
この赤松がある場所は、江戸時代初めの慶長18年に創建された本城城下を治めた本城満茂に縁のある遠田家の屋敷地跡で、遠田家は満茂の長女に喜作宗良を迎えて初代とさせ、東林寺の開基家として、江戸時代から明治中期まで東林寺大旦那を務めた。
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本荘の名家の庭木として植えられ、藩政時代から現代まで、長く本荘の変遷を見守り続けた名木である。
本荘満茂の正室には子供がいないので、満茂直系の子孫は遠田家と言うことになる。本荘郷土資料館には遠田家から寄贈された古文書が沢山収蔵されているが、本荘の近世の歴史を紐解くには、遠田家と東林寺縁起などは外されない。
この赤松は、当時からずーとここで見守ってきた生き次引きである。ただ残念ながら松の木と話す事は出来ないな!