これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

求ム 折り畳み傘

2017年07月20日 20時31分16秒 | エッセイ
 ひと月ほど前に日傘が壊れてしまった。
 日傘といっても、晴雨兼用の折り畳み傘だから、雨の日にも元気に働いてくれた。ところが、あるときから留め具が機能しなくなり、開いたはいいが差している途中で「ぺしゃん」とつぶれてしまうのである。まるで、から傘お化けのようで恥ずかしい。もったいないが、捨てるしかなかった。
 他に日傘がないわけではない。
 引き出しの中を探してみると、8年前に買った日傘が眠っていた。



 バラのプリントが気に入っていたのに、さすがに8年も経つとババ傘である。取っ手の塗装は剥げ、布地の折り目がところどころ擦り切れている。UV加工されているはずだが、紫外線をはね返す力があるとは思えぬほどくたびれてしまった。おそらく、一昨日、池袋を襲った雹に遭遇していたら、ズタボロにされたであろう。
 新しい傘が欲しいよぅ~!
 でも、店まで行くのは面倒だ。通販のカタログを引っ張り出し、これですませることはできないかと企んだ。
 私が欲しいのは、軽くてオシャレで、晴雨兼用の折り畳みである。某カタログには2つの候補が載っていた。ねっとりとした視線を注ぎ、時間をかけてチェックする。
 ひとつめの傘は、3000円台で100gと、軽量ながら頑丈なところがウリらしい。問題は、紺と灰色の2色しかなく、無地で面白味のないところである。たとえるならば、気の利いたジョークのひとつも口にできない、昭和の男の傘版といったところであろうか。晴雨兼用で軽量ときたら、女性をターゲットにしていると思うけれど、この野暮ったさでは買う気も失せる。
 ふたつめの傘は、5000円台で260gだが、UVカットだけではなく、遮熱率96.6%と驚異的な涼しさが特長のようだ。色はアイボリーとネイビーの2色で、内側の黒色が映えている。波をイメージしたカットとフェミニンな刺繍で縁取られており、なかなかオシャレである。だが、「撥水加工済みなので、小雨程度の雨にも差せる」との文字を見て、大雨には対応できないことに気づいた。特に、夏場は夕立ちが多い。雨から私を守ってくれるどころか、私が守ってやらねばならぬ傘に用はない。お疲れ様でした。
 ババ……もとい、おばあちゃん傘、もうちょっと頑張ってちょうだいね。
 いっそのこと、こんな傘はどうかしら。




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コメント (6)
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