これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

直感を信じますか

2022年08月07日 21時10分11秒 | エッセイ
 6月あたりから夜更かしの習慣がついてしまった。
 もともと私はショートスリーパー。睡眠時間4~5時間でもどうってことはないが、目にはよくない。
「なんか乾燥するな。ドライアイが悪化したみたい」
 まばたきの度にこすれるような不快感があり、視力も低下してきた。裸眼だと0.1ないのに、これ以上落ちたらマイナスになってしまう。なんてはずないけど心配だ。
 さらに認知症リスクが上昇する。たっぷり眠って脳内のゴミを排出しないと、やがてはご近所を徘徊したり、料理を作れなくなったりして、娘に迷惑をかけそうな気がする。来年だったらどうしよう。
 しかし、いいこともある。睡眠不足が続くと、不思議なことに直感が冴えるのだ。
「ねえ、あなたってさ、学生のときバスケやってなかった」
「えー、何でわかるんですか。やってましたよ」
「ふふふ、なんとなく」
 当てずっぽうかもしれないが、不意に相手のイメージが画像で浮かんでくるときがある。尋ねてみると、結構な確率でその通りだったりする。決して理屈ではわからないことが起きるのだ。
 先日、Facebookを見ていたら、こんな広告が表示された。



「板谷波山? 知らないなぁ。でも気になる」
 何だかピピッと来てしまった。
「絶対、これは姉も好きなはず」
 一種の決めつけである。すぐ姉に連絡を取り、一緒に出光美術館に行こうよと誘いをかけた。ついでにランチもしようと店を探す。自分でも性急だと思ったが、直感がそうしろと言っている。
「8月だったら行けるから、別にいいわよ」
 姉はさほど乗り気でなかったけれど、断る理由もなかったようで、快くつき合ってくれた。しめしめ。
 思った通り、展示は素晴らしい作品ばかりだった。


  (リーフレットより)

 何より色彩がよい。「薄衣に包まれたような気品」と評されるように、幻想的で、魔法をかけたような色づかいが新鮮だった。リーフレットの文字も、波山カラーというべき色で描かれている。



 服のコーディネイトにも、この色の組み合わせが使えるような気がする。うん。
 美を堪能したあとは、食を楽しむ時間となる。目指すは東京會館である。
「ビーフステーキ丼にしよう」
「そうしよう」



 スープはミネストローネで、ちょっと熱かったけれど、牛肉にマッチした。
「食後はマロンシャンテリーかしらね」
「だね、だね!」



 東京會館ならではのデザートに舌鼓を打つ。おいし~!
 そんなこんなで、姉との美術鑑賞は楽しく充実していた。やはり直感は大事にしたい。

 学生時代の友人が、一昨日誕生日を迎えた。SNSでメッセージを送るため文章を考える。どうせなら、自分ならではの言葉で祝意を伝えたいと頭をひねったら、南国でグラスを片手に、曲に合わせて踊る友人の姿が浮かんできた。イメージをそのまま文字にする。
「○○くん、誕生日おめでとう。南の国でレゲエを聞きながらお祝いできるといいね」
 少しして、友人から返信があった。
「ありがとう。かなり理想。若いときは、南の島の王様になるつもりだったんだよね」
 よかった、喜んでもらえたみたいだ。
 でも、目と脳のために、睡眠時間は6時間ほしいところだ。弁当のおかずや趣味の時間を短縮するようにして、早寝しなくては。
 じゃあ、直感はどこに行く?


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (8)
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