これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2022誕生日 プレゼントは仕事でした

2022年10月23日 17時43分48秒 | エッセイ
 ひと月前のこと。
 カレンダーを見て、10月の予定に不安を感じた。
「なんだこの週。土曜は学校説明会、日曜は地区運動会、月曜は夜の地区委員会、火曜から水曜にかけて一泊の出張……」
 もちろん、出張から戻ってからも、カレンダー通りに出勤する。12連勤はキツいので、半日だけこっそり休んで休養した。とはいえ、ほとんどリフレッシュできなかったけれど。
 しかも、泊りがけで出張する日は私の誕生日ではないか。
「えーん」
 健康管理に気をつけながら、職員3名と新幹線に乗った。行き先は伊勢だ。
 三重県とは相性がいい。2013年に一度行ったきりだが、海産物は美味しいし、真珠はキレイだし、温泉もあり格式高い神社仏閣もあり、とても楽しい場所だった。仕事とはいえ、結構ワクワクする。誕生日でなければ、もっと気分が上がったはずで、ちょっと悔しい。
 新幹線に乗る前、新横浜で崎陽軒の炒飯弁当を買った。



「うま~」
 コロナ禍以降、遠くに出かけるのは初めてなのではないかと思い当たった。職員たちも、遠出することがイヤではなさそうに見えた。
 90分ほど新幹線に揺られたあとは、名古屋で下りて近鉄特急に乗り換える。
 目的地は宇治山田。伝統的な日本家屋がいくつも並び、さすがは伊勢と思わせる街並みであった。このあとは2時間弱の講義を聞いて学習する。緊張感と期待感を維持したまま、夕方になった。
「終わった、終わった。さあ夕飯にしましょう」
 せっかくの伊勢なので、職員全員で伊勢海老定食を注文する。



 身がプリプリしていて、とても美味しかった。遠くで迎える誕生日も、悪いことばかりじゃないと頬を緩める。
 感染防止とプライベートな時間を確保するため、部屋はすべてシングルを押さえた。



 やることもないし、たまには早く寝ようとベッドに潜り込んだが、足が冷えたり枕が合わなかったりで、夜中に目が覚めてしまった。私は結構デリケートなのだ。結局、寝不足のまま翌朝を迎え、2日目の目的を果たして帰ってきた。
 昨日は何の予定もない土曜日だったので、アラームをかけずに寝たら、目覚めたのは10:57だった。
「うへえ~」
 こんなに寝坊したのは何年ぶりだろうか。加齢とともに、どんなに遅くても9時前には目が覚めるので、この時間は最高記録かもしれない。おそらく、予定通りに進むだろうかという気疲れと、肉体的な疲労が重なったからと見ている。
 やっぱり私はデリケートなのだ。間違いない。
「ひとつどころか、3つぐらい歳をとった気がするわぁ……」
 ヨボヨボしながら起きてきたら、夫と娘が誕生日を祝ってくれた。
 お手軽に祝える寿司とローストビーフ。



 ケーキとプリン。



「誕生日おめでとう!」
「ありがとう~!!」
 やっとお祝いしてもらえた。ホッ。
 しかし、しかし。
 これから出張の報告書を書かねばならん。出張中にできなかった書類もたまっている。あと二、三日は仕事に追われそうだ。
 なぜか異常に元気なのは、お伊勢さんのパワーをもらえたおかげかな?
 今度はプライベートでゆっくり来ます。

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コメント (8)
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