『怪物』です。
公開まもないせいか、多くの人が、観覧していました。
それこそ、話題にもなりましたしね。
ネタバレを含む感想を書きます。
難しい映画だったなというのが、率直な感想です。
もう一度みたら、また別の感想がうかぶかもしれません。
ひとつのできごとをいろいろな人の角度から、描いていました。
そういう手法好きです。
ドラマ『コントが始まる』も、そうでした。
時間があちこちとんで混乱しそうにもなりましたが。
母親からみたら、子供がいじめを受けている、学校側からすれば、すべてを穏便にすませたい、教師からみたら、何もしていないのに、いじめたと誤解され、子供からみたら、大人はわかってくれないと悩むという感じでしょうか。
一番恐怖に思ったのは、何もしていない教師が、追い詰められていくところです。
何も悪いことをしていない人が、傷つく世の中であって欲しくないと強く想いました。
確かに、母親の気持ちは、わかります。私も母親なので、子供中心に何事も考えてしまいます。子供が嘘をついているとは、思いたくないです。
客観的に話を聞いてくれる人がいたら、きっと違っただろうなあと思います。
もし、父親が生きていたらとか。
出演者皆が、芸達者で圧倒されました。
特に子役の二人は、素晴らしかったです。
本当に演技とは思えませんでした。
どこで終わるのだろうと思ったら、最後に、未来へ向かう二人で終わりましたね。続きは、どうなるのでしょう?
二人は、どんな人生を歩むことになるのでしょう。
どこにでもありそうなできごとの連続でしたが、ゾッとしたのも確かです。
もう一度みて、この映画が言いたかったことをかみしめてみたいと思います。
余談ですが、同世代の田中裕子さんが、年老いて孫がいる役をされていて、自分も年をとったんだなあと改めて思いました。