最終回を昨日みおわり、本日、2回目の最終回をみました。
心に刺さるドラマでした。
最終回、いろいろな伏線が回収されて、ハッピーエンド?で良かったと思いました。
?を付けた理由は、ハッピーエンドと言えるのかというところです。
正義とは何か、法律とは何か、人が人を裁くとは何かなど、いろいろなことを投げかけてくれました。
朝ドラでも、法曹界が描かれていて、特に興味深くみました。
今まで、殺人を犯す人は悪い人で、決して許されないと思っていました。
だから、罪を犯した人が更生できるとは、とても思えなかったのです。
人は、誰もが、間違いを起こすことはあります。
どんなに間違っても、人を殺すのは、いけないことだと思っていました。
しかし、自分の大切な人が傷つけられたら、その傷つけた人を殺したいと思うかもしれないと思いました。
ドラマの中でも、そのようなことを言ってましたよね。
正義とは何か、とても難しいと思います。
人は立場によって、正義が変わってくるようにも思います。
伊達原が、鬼退治をした桃太郎は、鬼にも家族がいることがわかっていたのかと言ってました。伊達原が言うことには、いちいち腹が立ちましたが、この台詞には、思わず心の中で、そうそうと同意してました。
縦軸として流れていたえん罪事件。
実際には、たくさんのえん罪事件が起きているのではないかと思いました。
検察官としては、罪を暴くのが仕事ですから。
弁護士は、助けるのが仕事。でも、ドラマでは、罪を犯した人を無罪にするって、どうなの?と思っていました。
えん罪事件のためだったとは。
逆に名声を得るために、罪を犯した人を無罪にするということも、起こるのかなと思ったら、背中がゾクッとしました。
人が人を裁くことにも、間違いは、起こりますよね。
最終回で、緑川が亡き友の無念を晴らすために、伊達原に近づき、無念を晴らしていくのは、爽快でした。
『花咲舞が黙ってない』の昇仙峡怜子を思い出しました。
こちらは、友ではなく恋人でしたが。
明墨役の長谷川さん、ピッタリでした。
当て書きだったようにも思えます。
伊達原役の野村萬斎さん、演技が、芝居がかっているようにみえました。
北村匠海さんと堀田真由さんは、二人とも良い役者に成長したなあと思いました。
最終回で、ウルウルしそうになったのは、堀田真由さん演じる紫ノ宮が、父親と接見する場面です。親子の和解ができて良かったと心から思いました。
もちろん、志水親子の抱擁にも感動しました。
あと、犯人役で登場した岩田剛典さんが、『虎に翼』では、判事になる役でしたので、役者さんって、大変と思いました。
吹石さん、久しぶりのドラマ出演だそうで、相変わらず、透明感があって、素敵でした。
ただ、最終回で疑問が残ることもいくつかありました。
糸井一家殺人事件の真犯人は、誰なのか。
パラリーガルの二人が、明墨に、採用された理由とは。
パラリーガルのひとり、青山の奥さんは、弁護士でしたよね。
明墨は、無事に釈放されるのか、弁護士を続けることができるのか。
志水の裁判は、どうなるのか、無罪判決がでるのか。
続編もつくることができそうです。
もう一度、第1回から観たいと思います。
きっと一度観ただけでは気づかなかった伏線に気づくのではないかという期待を込めて。